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日程2008年09月08日 ~ 2008年09月27日
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時間00:00
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会場銀座とか高円寺とか浅草
糸井貫二すなわちダダカン氏米寿(2008年12月2日88歳)を機に氏を再検証し、知り合いの作家たちが集い、ささやかなお祝いのメッセージや作品を持ち寄る。
また氏は全裸ハプニングというスキャンダラスな面だけが浮き彫りされがちだが、本展は人間「糸井貫二」と正面から向きあいつつ、初期作品から読売アンデパンダンの時代、63年以降のハプニングとストリーキング、72年から7年間の宇治での母の看護時代を経て、仙台帰郷後80年代から現代に至るまでのメールアートと自宅裸儀の活動を、時代を追いつつ巾広く紹介したい。
[展示内容]
オブジェ、平面作品、メールアート、ハプニング写真、ハップ衣装、友人作家からの糸井へのオマージュ作品、他。(第一会場、第二会場の展示内容は異なります)
オマージュ作品出品者:赤土類、秋山祐徳太子、アンティエ・グメルス、今泉省彦、上原木呂、加藤好弘、金田一安民、小坂真夕、篠原有司男、高村ムカタ、丁民友、中島由夫、堀川紀夫、増子静、ヨシダヨシエ
展示写真:東松照明、羽永光利、平田実、吉岡康弘、三上満良、金田一安民、永寿日郎、小坂真夕、上原木呂
糸井貫二(ダダカン)履歴
1920年(大正9)東京都新宿(当時の東京府豊多摩郡淀橋町)に生まれる。3歳で関東大震災に遭遇、25歳の時、鹿児島県伊作山中で敵戦車に体当たり自爆特攻訓練中に終敗戦を迎える。戦後は第一回国民体育大会や大分県民体育大会に参加するなど体操選手として活躍する。
1951年(31歳)第3回読売アンデパンダン展へ初出品。57年には「イトイカンジ芸術研究所」の看板を東京大森に掲げ、同年7月、銀座求龍堂で初個展を開催する(以降個展歴10回)。1958年、第10回読売アンデパンダン 展に出品再開し、以 降は毎年出品、同展常連出品者となる。
1962年(42歳)、第14回読売アンデパンダン展に出品するも全品出品拒否、撤去される。同年暮れには、九州派「英雄達の大集会」、続いて大阪市内と連続的にハプニングを行う。翌年にはアンデパンダン会場の東京都美術館前でアンビートの中島由夫らと展覧会抗議の裸体ハプニング、公園派出所に連行される。それ以降、室内外で過激なる裸体儀式(ハプニング)を数多く繰り広げる。
1964年、仙台アンデパンダン展にオブジェ出品とハプニング(仙台三越内)。仲間たちと仙台市内を這い回り、機動隊が出動、逮捕される。同年10月には「東京五輪祝走・銀座ストリーキング」のため逮捕、練馬精神病院へ一年間の閉塞入院。また1970年(50歳)には「大阪万博・太陽の塔下ストリーキング」のため機動隊に取り押さえられ逮捕される。
1972年から宇治にて母の看護に専心。79年に母トヨ逝去(85歳)後、7年間の看護を終え仙台の自宅へ帰る。
1980年代から、現在2008年までは反戦平和、核廃絶を叫び、ペーパーペニスを駆使したメールアートで友人、社会と交信。また仙台自宅・鬼放舎にて訪問者に密やかなる裸儀を続けている。
今回の展示会は、メールアートでのグループ展参加を除き、1979年仙台駅前の「ペデストリアンデッキ・ストリーキング」つづいて「男根絵入ブリーフ衣装・西武デパート見学散歩ハプニング」を最後に、社会から完全に隠遁して以来、88歳芸術仙人ダダカンの約30年ぶりのお目見え展示会である。
「鬼放展」第一会場・銀座
期間:2008年9月8日(月)~20日(土) 休日:14日(日)、15日(月)
於 Ginza Gallery アーチストスペース(東京・銀座)
〒104‐0061 中央区銀座6-13-4 長山ビル3F 電話03‐3546‐6334
「鬼放展」第二会場・高円寺
期間:2008年9月14日(日)~27日(土) 休日:21日(日)
於:ギャラリーPara GLOBE(高円寺)
住所 電話03‐3315‐6956
「ダダカンシンポジウム」浅草
期日:2008年9月12日(金) 開始:18時
於:浅草木馬亭 東京都台東区浅草2-7-5 電話03-3844-6293
パネラー予定:秋山祐徳太子、加藤好弘、ヨシダヨシエ
Think Gaikotsu, Act Lefebvre. RLLより転載
http://www.rll.jp/hood/text/harpobucho/20080811134352.php
特に転載許可もらってないんで何かあったら言ってください。