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日程2023年02月15日 ~ 2023年02月20日
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時間12:00
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会場photographers' gallery
岸幸太は、大阪の釜ヶ崎、東京の山谷、横浜の寿町を15年にわたって撮影した写真集『傷、見た目』(写真公園林)を2021年3月に刊行して以降、「連荘」と題した写真冊子シリーズの刊行と写真展の開催を、同年7月から継続して展開しています。『傷、見た目』の撮影地に加えて、隣接する大阪市生野区や浪速区、東京都荒川区や墨田区、川崎市川崎区などへも撮影地を拡げる「連荘」は、写真を撮ることでそれぞれの街の歴史を嗅ぎとろうと探求を続ける岸の新たな制作を展覧していく試みです。
第3回となる本展は、大阪市南部や川崎市臨海部、沖縄市や千葉市の歓楽街などで撮影された写真で構成されています。古びた白いモルタル壁、公衆便所の前に座り込む人、長く使い込まれたブルーシートの住まい、閑散としている社交街の路地などの写真からは、街の中で普段私たちが見過ごしてしまうような人の姿や物の在りようを観念や感情の向こう側で注視する作者の一貫した姿勢が感じられます。
本展にあわせて、写真冊子『連荘』の第3号を刊行します。ぜひご高覧ください。
【展示内容/インクジェットプリント、カラー】