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投稿者:岡俊彦


10月

20

終了文芸フェミニスト映画の貴重な傑作が2本立てで上映!/特集上映:サム・フリークス Vol.6

文芸フェミニスト映画の貴重な傑作が2本立てで上映!/特集上映:サム・フリークス Vol.6

  • 日程
    2019年10月20日

  • 時間
    13:20

  • 会場
    ユーロライブ(渋谷)

公式サイト:https://pikao.hatenablog.com/entry/20190531/1559228400

2018年秋からスタートした「はみ出し者映画」の特集上映イベント「サム・フリークス」の第6回! 今回はオーストラリアの映画界における女性活躍の道を切り開いた記念碑的な作品『わが青春の輝き』の本国公開40周年を記念して、文芸フェミニスト映画の傑作を2本立てでお届けいたします。1本目はイーディス・ネズビットの『鉄道きょうだい』を映像化した児童映画クラシック『若草の祈り』、2本目は文芸映画版『マッドマックス 怒りのデス・ロード』というべき大傑作『わが青春の輝き』です。どちらもこの機会を逃すとなかなか劇場では観ることができないであろう貴重な作品で、今後のソフト化の予定もありませんので、この機会にぜひー。今回も有料入場者1名につき250円が虐待を受けたり貧困下にある子供達への学習支援&自立支援として役立てられます!

概要:

1)日時:2019年10月20日(日)

2)会場:ユーロライブ(渋谷)

タイムテーブル

12:50~ 当日券販売開始
13:05~ 開場
13:20~『若草の祈り』上映
15:09~ 休憩
15:25~『わが青春の輝き』上映(17:05上映終了予定)

3)当日券料金:2本立て1500円(入れ替えなし・整理番号制)

※当日券は当日の12時50分より会場受付にて販売いたします。

※前売り券は主催者の希死念慮を憂慮して1414(自死必至)円でPeatixにて販売中です。

https://peatix.com/event/622720

本イベントはすべての子供達が社会から孤立することなく暮らしていけるようになることを目的とした学習支援や自立支援の為に、有料入場者1名につき250円を「認定NPO法人 3keys」へ寄付いたします(後日、「マフスのはてな」https://pikao.hatenablog.com/ において寄付の実施をご報告いたします)。

お金に困っている方は、ご相談いただければ当イベントに無料でご招待いたしますのでお気軽にご連絡ください。また、お腹が空いている方は、事前にご連絡いただければ入場時におにぎりを差し上げます。食べられないおにぎりの具がある場合は、それも併記していただけると助かります。よろしくお願い致します。

※前売り券について※

開場は13時05分です。整理券等への引き換えの必要はございませんので、劇場への入場時にPeatixのチケット画面、もしくは予め印刷したものを係員にご提示お願いします。入場順序に関しては、前売り券→当日券の整理番号順となります。場内は全席自由席となっております。入金後のキャンセルは承りかねますのでご了承ください。

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いまから遡ること115年ー1904年に「『女性らしさ』はこの世で最も野蛮な言葉だと思います」と自著の中で綴ったのが『若草の祈り』著者のイーディス・ネズビット。そしてそこからさらに遡ること3年ー1901年に自伝的小説『わが青春の輝き』を発表したのが当時21歳のマイルズ・フランクリンだった。

10月20日「文芸フェミニスト映画2本立て」として上映される1作目は『The Railway Children』を原題とする『若草の祈り』。Mr. Childrenが道玄坂のロイヤルホストでバンド名を決める際、この作品タイトルが参考のひとつになったそうだが、同作を一言で表すとしたらまさに「innocent world」だろう。いつも希望や尊厳を失わず、善良な心で生きること。辛いときには声をあげ、惨めさを押し付けられずに能力を発揮すること。そんな基本的な姿勢を全うするために、可憐に咲く花も怒りも、走り去る列車も、スカートの下に履くペチコートだって、自分や周囲の人を守るアイテムにしてみせる主人公家族の、タフで淀みない努力に心がゆれる。

2本目に上映されるのは『わが青春の輝き』。オーストラリア映画としては当時、46年ぶりの女性監督による長編作品だった。作中、主人公のシビラは「ピアニストになりたい」と願っただけで「自信過剰」と言われ、泣いていたなら「もっと女らしさを身につけないと」と告げられる。しかし彼女はピンクとブルーのドレスを提案されたあとでも、好きな色は「レモン色」と答えることで、颯爽と檻から抜け出そうとした。「ねえ、人生ってもっと素敵なはずでしょう?」「新しい服やピクニックぐらいじゃ私の心は誤魔化せない」。上映を企画した岡俊彦さんが同作を「文芸映画版『マッドマックス 怒りのデス・ロード』」と例えていることにに頷きつつ、鑑賞後には浜崎あゆみ“Boys & Girls”が脳内で自動再生された。〈輝きだした 私達なら / いつか明日をつかむだろう / はばたきだした 彼女達なら / 光る明日を見つけるだろう〉。まだ何も手にする前のシビラが「my career」に自ら「brilliant」と書き加えたように、現代を生きる私たちも、ありとあらゆる「デス・ロード」に早くラインストーンやラメを。

(「肌蹴る光線 ーあたらしい映画ー」井戸沼紀美)

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『若草の祈り(原題:The Railway Children)』(1970年、監督:ライオネル・ジェフリーズ)

Blu-ray上映(日本語字幕付き)

1971年 英国アカデミー賞 助演男優賞、作曲賞、新人賞 ノミネート

出演: ジェニー・アガター(『美しき冒険旅行』)、 サリー・トムセット(『わらの犬』)、イアン・カスバートソン


『わが青春の輝き(原題:My Brilliant Career)』(1979年、監督:ジリアン・アームストロング)

Blu-ray上映(日本語字幕付き)

1979年 オーストラリア・アカデミー賞 作品賞、監督賞、脚色賞、美術賞、衣裳デザイン賞 、撮影賞 受賞
1979年 カンヌ国際映画祭 パルム・ドール ノミネート
1981年 ゴールデングローブ賞 外国映画賞 ノミネート
1981年 アカデミー賞 衣装デザイン賞 ノミネート

出演:ジュディ・デイヴィス(『インドへの道』)、サム・ニール(『ジュラシック・パーク』)


主催:岡俊彦
お問い合わせ先:岡俊彦(電話:080-4065-3412 メール:hardway@ba.mbn.or.jp)

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