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終了映画の教室 2019 日本の女性監督―道を拓いた女たち(全5回)

日本の映画監督として道を切り拓いた女性たちの作品を、当館所蔵作品の中から5回にわたり、研究員による解説付きで紹介します。

  • 日程
    2019年11月06日 ~ 2019年12月04日

  • 時間
    19:20

  • 会場
    国立映画アーカイブ 小ホール

日本に女性監督が登場するのは、欧米に比べて遅い1936年のことでした。1940年代になると記録映画などの分野で女性が演出を手がけるようになり、また、その後、劇映画、アニメーション映画、自主製作映画、ピンク映画などでも女性監督が作品を発表していきます。本企画では、日本の映画監督として道を切り拓いた女性たちの作品を、当館所蔵作品の中から5回にわたり紹介します。各回、研究員による解説付きです。映画の基礎を学びたい方々のご参加をお待ちしております。

開催日:2019年10月9日(水)23日(水)11月6日(水)20日(水)12月4日(水)

7:20pm開始[7:00pm発券・開場]
全5回・隔週水曜・研究員による約15分の解説付き

会場:国立映画アーカイブ 小ホール 定員:151名
★各回の開始後の入場はできません。

料金:一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料

https://www.nfaj.go.jp/exhibition/filmclassof2019-female/

■11.06[水]7:20pm-
アニメーション映画 (計56分)

1950年代から、アニメーションの分野でも女性監督やアニメーターなどが登場する。学研では、神保まつえが監督やプロデューサーとして数々の作品を製作。1980年頃からは、テレビアニメーションでも女性が演出を手がけるようになり、森脇真琴、加瀬充子、ときたひろこなどが活躍する。「赤い鳥のこころ 日本名作童話シリーズ」は、木下忠司と関根光致子のプロダクションK&Sが制作し、木下恵介が監修した、1979年放映のテレビアニメーション・シリーズ。

いねむりぶうちゃん(12分・16mm・白黒)1959(がっけんえいが)(監)神保まつえ

雪の女王 THE SNOW QUEEN(20分・35mm・カラー)1978(学研映画)(監)渡辺和彦

赤い鳥のこころ 日本名作童話シリーズ 風の母子(24分・16mm・カラー)1979(K&S)(監)森脇真琴 ※第21話

■11.20[水]7:20pm-
子供たちに伝える生命と愛

1980年代になると、自身のプロダクションを立ち上げ自主製作で監督する女性も登場した。槙坪夛鶴子は数々の教育映画のスクリプターをつとめた後に、企画制作パオを設立。学校・教育問題に関心を向け、性教育をテーマにした一連の作品を監督。全国の学校・公共施設での上映という形で観客に作品を届けた。実話を基にした『わたしがSuKi』は、援助交際や性暴力、薬物などの問題を、生徒にわかりやすく伝えるために製作された。

わたしがSuKi(88分・35mm・カラー)1998(企画制作パオ)(監)槙坪夛鶴子

■12.04[水]7:20pm-
女性たちの生/性

1970年代初頭にピンク映画の監督としてデビューし、これまでに400本を超える作品の監督・プロデューサーをつとめている浜野佐知。1984年に映画製作会社旦々舎を設立、1998年には初の自主映画『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』を製作し、当時忘れられていた女性作家・尾崎翠を描いた。その後も老年女性の性愛をテーマにした『百合祭』(2001年)、女性同士の愛を描いた『百合子、ダスヴィダーニヤ』(2011年)、新作『雪子さんの足音』(2019年)など、女性たちの生/性に向き合った作品を発表している。

第七官界彷徨―尾崎翠を探して(108分・35mm・カラー・英語字幕付)1998(旦々舎=『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』製作委員会)(監)浜野佐知

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