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終了上根拓馬 展 「飛天…APSARAS IN FLIGHT」

  • 日程
    2017年02月24日 ~ 2017年03月12日

  • 時間
    11:00

  • 会場
    EARTH+GALLERY

上根拓馬 展 「飛天…APSARAS IN FLIGHT」

会期:2017年2月24(金)~3月12日(日)
時間:11:00~19:00 ※最終日のみ17:00まで
主催:EARTH+GALLERY
入場:無料
休廊:月曜日

飛天 

浮遊し・たゆたう・雲に乗り出現するG a r d i e n s
あるものは静かに合掌し、
あるものは持物を高らかに掲げ、
あるものは楽器を手にして音を奏でる。
雲と同じく、自由なる存在。
空に溶け込みながら天空を舞う。

内部に鳳凰を宿しながら光の表現となる。

この度、EARTH+GALLERYでは、仏像の世界をテーマに、東京、京都を中心に活躍する現代美術作家、上根拓馬(かみねたくま)の個展を開催致します。

氏は、仏教の世界に登場する神々の存在やそれらが持つ宗教観を研究、解し、フィギアとしての立体表現とそれを基盤とするインスタレーションにより、神々の世界に新たな観念を吹き込み、現代に再現させます。

また、氏は精神性を内側にこめた立体作品として、それらを「Gardien(ガーディアン)」と呼びます。幼少期に出会った仏像たち。それらが放つエネルギーに対峙した時の感覚は、現在の製作の根流であり、SF映画の宇宙服やスーツ、ロボットなどへの関心がさらなる要素となり、新たな仏像へと発展を続けます。現代の物質をパーツとし成り立つGardienは、いわゆるフィギュアの様相でありながら、仏の気配をもって静かに鎮座します。

「飛天…APSARAS IN FLIGHT(アプサラスインフライト)」と題された本展では、これまでに類をみないGardienの姿をご覧いただけると共に、オープニンでは、音楽家 藤田陽介氏によるコラボレーションイベントを開催いたします。是非この機会にご高覧、ご参加ください。
※Apsaras(アプサラス)は、インド神話における水の精で、その名は「水の中で動くもの、雲の海に生きるもの」の意。

◆企画関連イベント◆
2/25(土)18:00~ Opening Event
音楽家 藤田陽介 によるコラボレーションパフォーマンス開催
入場料:¥1,000(ドリンク、軽食付き)

藤田陽介 http://fujita-yosuke.moo.jp

幼少期といっても、記憶はさだかではない。
頻繁に京都の寺めぐりに連れて行かれ、仏像というものに出会った。
仏像たちの持つバックボーンなどの知識は皆無であったが、そこから発せられる得体の知れない雰囲気・内部から漏れ出る濃密な空気のようなものを感じとり、とても恐怖した記憶が残っている。

おそらく子供心に宇宙観というものを感じとっていたのであろうが、当時それが何かはわからず、ただただ心の中に深く刻み込まれたような感覚であった。

同じような時期に興味の対象であったSF映画の宇宙服やスーツ、そしてジャポニズム的なロボットたち。それらに対しても、なぜだかわからないが同じような匂いを感じとることがあった。

やがてそれは、恐怖という感情から何やらカッコいいという感情へと変化していったように思う。

人生において、制作というものが大きなウェイトを占めはじめたとき、少し忘れていたその感情たちが目を覚まし始めた。

 そこで、深く掘り下げながら作品に落とし込むことをはじめた。

 フィギュアを表現手段として、精神性を内側にこめた立体作品をGardienと呼ぶことにした。

それはまさに幼い日に仏像やロボットから感じた『なにか』をダイレクトに表現するための手段であり、さまざまなものを内包する聖櫃・匣の役割をしているのではないかと考えている。

 生きていくことで蓄積され続けるさまざまな大切な感覚・『なにか』を、匣であるGardienの中に込めていきたい。

ー上根拓馬ー

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