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終了短期集中講座【Socially Engaged Art - 芸術表現のメカニズムから紐解く人と人の関わり】

講師:森弘治(美術家・マサチューセッツ工科大学[MIT]客員研究員) 日時:2016年9月9日(金)、9月11日(日)*2日間

  • 日程
    2016年09月09日 ~ 2016年09月11日

  • 時間
    11:00

  • 会場
    150-0033 東京都渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山 B-403

ITやインターネット環境の発達により毎日の生活がさらにスピードを増し、私たちは時間や場所を問わない世界に生きています。個人の身体では許容できない量の情報が流れては消えていくなか、人は瞬時に判断を求められているような錯覚を覚えます。
私たちのコミュニケーションの在り方はコンピューターやVR(仮想現実)などの装置を通して、現実のような架空のような「実体(リアリティ)」のつかめないものに変容していくのではないでしょうか。それゆえ変容する人々の関係性を考えたとき、現実か非現実かという比較ではなく、「実体(リアリティ)」を得られる方法をそこに考えることはできないでしょうか。

今回の講座では、はじめに「実体(リアリティ)を感じる作品」として、社会に介入する芸術家たちの作品を参照し、彼らの表現のメカニズムを紐解きながら、作品にまつわる物語や表現方法について考察します。ワークショップでは、グループに分かれて「実体を生み出す装置」をプロトタイプとして制作し、そこから立ち上がった体験を通して、より実感の得られるコミュニケーションやコミュニティの在り方について探ります。後半では、生み出した装置を使い、日々、私たちが生活している環境や状況、あるいは未来の出来事を想定し、物語を語り直す手法を用いて人と人の関係について考えていきます。
参考文献:ミシェル・フーコー『ユートピア的身体/ヘテロトピア』、ヴィクター・パパネック『生きのびるためのデザイン』、アウグスト・ボアール『被抑圧者の演劇』

【日時、内容】
第1回:9月9日(金)19:00-20:30 「Socially Engaged Art (社会に介入する芸術)について / 事例から読み解く表現のメカニズム」
第2回:9月11日(日)11:00-12:30 「ワークショップ/コミュニケーションの在りかたと問題意識の共有」
第3回:9月11日(日)13:30-15:00 「ワークショップ/ 装置(プロトタイプ)の開発と制作」
第4回:9月11日(日)15:15-16:45 「ワークショップ/プレゼンテーションとして物語を紡ぎ出す」

【講師プロフィール】
森 弘治 (美術家、2016年3月よりマサチューセッツ工科大学(MIT)にて客員研究員としてマルチ・メディア・ジャーナリズムとデータ・ビジュアライゼーションの関係について、またアートの実践教育についての研究に従事)
1994年多摩美術大学卒業後、渡米。2000年クランブルック・アカデミー・オブ・アート大学院修了、2004年マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院修了。映像作品を中心に現代美術の分野で活動。2009年にアーティストによる芸術支援システム「ARTISTS` GUILD」を設立し、制作・展示現場における経済的支援を目的とし機材の共有システムを構築。2016年には東京都現代美術館の「MOTアニュアル2016: キセイノセイキ」展のディレクションとキュレーションを主導する。他、東京造形大学、東京芸術大学などの大学やAITにて講師を務め、アートの実践教育のプログラム開発に携わる。

【概要】
主催:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
定員:20名(先着順)
受講料:1)一般18,000円(税別)
2)学生/MAD受講生・修了生/AITメンバー 17,100円(税別)

【詳細】
http://mad.a-i-t.net/program/madworld/v3/

キーワード:

現代アート / 社会 / テクノロジー


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