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9月

01

終了日伊国交樹立150周年記念「Italy meets Noh! 能×イタリア現代音楽」

  • 日程
    2016年09月01日

  • 時間
    19:00

  • 会場
    イタリア文化会館アニェッリホール

2016年の日伊国交樹立150周年を記念し、イタリア人作曲家による能の謡の現代曲コンサートを行います。青木涼子(能)は、現代音楽作曲家との共同作業を行い、その先進性が世界からも注目を浴び、各地から招待を受け演奏しています。今回はそのレパートリーより、ガルデッラ、サニカンドロという新進気鋭の若手イタリア人作曲家の曲をお届けします。また後半は、現代イタリアを代表する作曲家、ステファノ・ジェルヴァゾーニを特集します。ジェルヴァゾーニは、パリ国立高等音楽院作曲科教授も務め、国際的に知られる作曲家です。演奏者には、彼の曲を初演してきた、フルートの名手・イタリア人のマリオ・カーロリ、国際的に活動するフランスのディオティマ弦楽四重奏団という現代音楽スペシャリスト達を迎えます。そしてハイライトとして、青木涼子とディオティマ弦楽四重奏団のための新曲をジェルヴァゾーニに委嘱し、世界初演します。

【プログラム】
トーク:ステファノ・ジェルヴァゾーニ「能との出会い」
フェデリコ・ガルデッラ「風の声」for Noh voice and bass flute(2012)
ヴァレリオ・サニカンドロ「3つの能の歌」for Noh voice and flutes (2011)
ステファノ・ジェルヴァゾーニ「Ravine」for flute (2000) 15mins
ステファノ・ジェルヴァゾーニ「喧噪」for string quartet (2014) (日本初演)
ステファノ・ジェルヴァゾーニ 謡と弦楽四重奏のための新作 for Noh voice and string quartet (世界初演)

【出演】
青木涼子(能)
マリオ・カーロリ(フルート)
ディオティマ弦楽四重奏団

【委嘱作曲家】
ステファノ・ジェルヴァゾーニ / Stefano Gervasoni
1962年イタリア、ベルガモ生まれ。現代イタリアを代表する作曲家である。ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で学んだ後、パリIRCAM「作曲・音楽情報コース」修了。ローマのフランスアカデミーの会員となる。ゲフォレド・ペトラッシ賞(1987、1989)、ラリオ音楽賞(1988)、モーツァルト作曲賞(1991)、フォーラム91(モントリオール大学)、スイスのボスヴィル作曲ゼミナール作曲賞(1995)を受賞。1995年~1996年、ローマのヴィラ・メディチのレジデント・コンポーザー。2005年DAADの助成を得て、ベルリン芸術家プログラムのゲストとしてベルリンに滞在。
アンサンブル・コンタンポラン、フランス文化省、ケルンWDR、バーデン・バーデンSWF、RAI国立オーケストラ、パリの秋音楽祭、ベルリン・ビエンナーレ、シュレスヴィッヒ=ホルシュタイン音楽祭、アンサンブル・コントルシャン、ラジオ・フランス、IRCAMなどから委嘱を受けている。現在パリ国立高等音楽院作曲科教授。
公式HP:http://www.stefanogervasoni.net/index.asp

【演奏】
青木涼子 / Ryoko Aoki(能)
東京藝術大学音楽学部邦楽科能楽専攻卒業(観世流シテ方専攻)。同大学院音楽研究科修士課程修了。ロンドン大学博士課程修了。2010年より世界の作曲家に委嘱するシリーズを主催しており、2014年にはデビューアルバム「能×現代音楽」(ALCD-98)をリリースした。日本だけでなく世界各地の音楽祭に招待されパフォーマンスを行っている。世界的なオペラ・ハウスへの出演も果たしており、2013年マドリッド、テアトロ・レアル王立劇場にジェラール・モルティエのキャスティングのもと、W・リーム作曲オペラ《メキシコの征服》(P・オーディ演出)のマリンチェ役でデビュー、各紙で絶賛された。平成27年度文化庁文化交流使。あいちトリエンナーレ2016参加アーティスト。
公式HP:http://ryokoaoki.net/

マリオ・カーロリ / Mario Caroli(フルート)
1974年イタリア生まれ。22歳の時、ダルムシュタット音楽祭にてクラーニッヒシュタイナー音楽賞を受賞し、国際舞台にデビュー。以来、現代音楽シーンには欠かせない存在として、ヨーロッパを中心に数多くの音楽祭に招かれている。
最先端をいく作曲家より依頼される新作初演の機会も多数あり、結果としてレパートリーは古典から現代音楽の最難曲の数百曲に及ぶ。
マウリツィオ・ポリーニやエマニュエル・パユは、カーロリを「偉大な表現者」と認め、作曲家サルヴァトーレ・シャリーノは、彼を「フルートのパガニーニ」と評した。現在、ストラスブールの国立音楽院大学院、フライブルク音楽大学にて教鞭を執る。
公式HP : http://www.mariocaroli.it

ディオティマ弦楽四重奏団 / Diotima Quartet
ユン・ペン・ヂァオ(vn)、コンスタンス・ロンザッティ(vn)、フランク・シュヴァリエ(va)、ピエール・モルレ(vc)
ディオティマ弦楽四重奏団は、パリとリヨンの国立高等音楽院で一等賞を受賞したメンバーで構成され、1996年に創設以来世界的に活躍する弦楽四重奏団である。ラッヘンマン、ファーニホウ、細川俊夫などの現代を代表する作曲家たちと密接な関わりを持ちながら同時代の作品を積極的に演奏し活動。それだけではなく、ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲やフランスの作品、20世紀初頭の作品なども得意としている。
公式HP : http://www.quatuordiotima.fr

主催 : ensemble-no、イタリア文化会館
企画 : ensemble-no
制作 : オカムラ&カンパニー
助成 : 芸術文化振興基金、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、公益財団法人野村財団、公益財団法人朝日新聞文化財団

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