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まなぶ

投稿者:NPO法人AIT


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終了米国在住キュレーターによる短期集中講座

「MAD WORLD vol.1- 米国の美術館の仕組みと成り立ち ー キュレーションや美術館、展覧会を通して現代美術史を作ることについて考える」のご案内

  • 日程
    2016年05月20日 ~ 2016年05月21日

  • 時間
    19:00

  • 会場
    代官山AITルーム 渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山 B403

米国の美術館でキャリアをもつ日本人キュレーター中森康文氏を迎え、米国におけるキュレーターの仕事を中心に、美術館の仕組みや成り立ち、コレクションの形成や、美術館と教育機関とのコラボレーションの取り組みなどについて、ディスカッションを通じて学ぶことができます。中森氏は米国を拠点に活動していますが、今回、東京に戻ってくるタイミングをとらえて実現した企画です。米国でプロフェッショナルのキュレーターとして活躍する氏の経験と知識、美術の歴史に対する考え方を聞くことができる貴重な機会です。

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● レクチャー1:米国美術館の歴史と仕組み、キュレーターという仕事、美術館と大学による共同リサーチなどについて
2016年5月20日(金)19:00 - 20:30

米国の美術館でキュレーターとして仕事をするとは、具体的にどのようなことでしょうか。米国の代表的な美術館の仕組みやファンドレージング、美術館におけるコレクション作りや、展覧会を行うにあたってのリサーチや美術館内でのポリティック、また展覧会を解釈するためのさまざまなプログラムの企画・制作などの概略と事例を交えながら解説します。

● レクチャー2:米国美術館で展覧会を作っていく1 - 歴史
2016年5月21日(土)11:00 - 12:30

近年の米国美術館における近現代日本美術をテーマにする展覧会のブームのなかで、あえて日本の芸術表現や運動を紹介する展覧会を企画するとしたら、それはどのようなものになりうるでしょうか。講師が2015年にヒューストン美術館で企画した「For a New World to Come: Experiments in Japanese Art and Photography, 1968 - 1979」展を事例に取り上げながら、その意義や目的をはじめ、展覧会のリサーチや企画及びカタログの制作などの段階に分けて、国際的なレベルでの「展覧会をつくる」とは何かを明らかにします。続くレクチャーのなかで、前述の展覧会企画の方法論を紹介しながら、詳細な分析と検証を行います。

● レクチャー3:米国美術館で展覧会を作っていく2 - 教育
2016年5月21日(土)13:30 - 15:00

展覧会づくりは、作品を選び、展示することだけではありません。展覧会の準備期間中に、静岡のIZU PHOTO MUSEUMEで行われたシンポジウム(2014年)、ライス大学とヒューストン美術館共同で開催したシンポジウム(2014年, 2015年)、さらに、展覧会のオープン後に、より幅広い解釈を与えるためにヒューストンとニューヨーク(ヒューストン美術館、ニューヨーク大学、ジャパンソサエティ)で企画されたさまざま教育プログラムやシンポジウムの企画や、それらに対する反応、展覧会広告やメディアとの対応などついて解説し、検証します。

● レクチャー4:米国美術館で展覧会を作っていく3 - 批評
2016年5月21日(土)15:30 - 17:00

展覧会レビューは、ただ新聞や雑誌に掲載されれば良いというものではなく、媒体および著者、内容が最も重要な要素となります。特に、米国で重要な媒体と位置づけられているニューヨーク・タイムズ紙やアート・イン・アメリカ誌、アートフォーラム誌、ニューヨークで注目されているブルックリン・レイル誌,アジアの現代美術を専門とするアジア・アート・パシフィック誌などに掲載された本展覧会のレビューを精読し、米国における展覧会と批評の関係を探り、近現代美術史形成における批評の重要性を紐解きます。その他、米国美術館における最新の展覧会の動向などにもふれ、美術館のキュレーターから眺める今後のアートの行方を考えます。

[講師の紹介]
中森康文(キュレーター/ミネアポリス美術館写真ニューメディア部門長)
ニューヨーク州法弁護士として東京で働いた1999年から2002年の間に、日本各地の美術館や建築を巡り、現代美術作家と親交を持つ。2008年よりヒューストン美術館写真部門にてキュレーターを務め、ライス大学にて近現代日本美術・建築史を教える。博士論文では1953年から70年までの建築家と美術・写真家による協同作業に焦点を絞り、特に丹下健三、磯崎新ら建築家を中心とするアンビルト作品を日本戦後近代化への模索と関係づけ、「伝統論争」に鑑みて分析した。博士論文の一部より米国で出版されたKatsura: Picturing Modernism in Japanese Architecture, Photographs by Ishimoto Yasuhiroでは1960年出版の石元泰博と丹下健三の共著『桂 日本建築の創造と伝統』を丹下の戦後建築におけるマニフェストと捉え、米国College Art Associationより2011年Alfred H. Barr, Jr. Awardを受賞。コーネル大学より博士号(近代美術史)取得。本年5月より米国ミネアポリス美術館写真ニューメディア部門長に着任。AIT創立メンバー。

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[概要]
日時:2016年5月20日(金)19:00-20:30(レクチャー1)
2016年5月21日(土)11:00-17:00(レクチャー2~4)
会場:代官山AITルーム(渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山 B403)
主催:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト] 
講師:中森康文(キュレーター/ミネアポリス美術館写真ニューメディア部門長)
定員:20名(先着順)
受講料:1)一般 22,000円(税別)、2)学生/MAD受講生・修了生/AITメンバー 20,900円(税別) *お茶とお菓子付き

[ お申込み方法 ]
こちらをクリックし、 mad@a-i-t.net宛てに、タイトルを「MAD WORLD vol.1参加希望」とし、お名前(ふりがな)、ご所属、お申し込みの種別、ご連絡先電話番号、お住まいの都道府県を明記したお申込メールをお送りください。追って、AITよりお振込先等をお知らせします。(@を半角にして、お使いください)

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