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終了森裕子 個展  「マリーの部屋と紫の花のクオリア」 MORI Yuko solo exhibition "Mary's Room and Qualia of purple flowers "

  • 日程
    2014年04月05日 ~ 2014年04月26日

  • 時間
    13:00

  • 会場
    Ohshima Fine Art   

森裕子は1982年に千葉で生まれ、幼少期を大阪で過ごし、中学生まで愛知県で育ちました。

2007年に初の個展をトーキョーワンダーサイト本郷で開催した後、国内外で発表を続け、今回で3年ぶり、5回目の個展となります。

昨年、今年と損保ジャパン美術賞展にも出品しています。

今回、キャンバスの新作約15~20点、水彩紙に黒一色で描いた50号の二枚組作品と共に、

少しずつ見え方が変わることを確かめるように毎日数枚、紙に描きとめてきた365日分の作品も展示いたします。

作家の三年間の葛藤と喜びをつめこんだ展示を、是非ご高覧ください。

----作家ステートメント----

私たちはそれぞれの景色の中を歩き、それぞれの色を見ています。
他の人には見えない色もあります。
自分にはわからない色もあります。
相手には見えてないことを、なぜ見えないのだと言って一人苛立ち、
前まで見えていたはずのものが突然自分だけ見えなくなったり、見えなかったものが見えるようになったりします。
人と何かを共感できる瞬間というのは、奇跡に近いことなのかもしれません。

「マリーの部屋」とは1982年に哲学者フランク・ジャクソンによって提示された思考実験です。
白黒の部屋で生まれ育ったスーパー科学者マリーが、部屋から出てはじめて色のある世界にふれた時、
何か新しいことを知るのか?
マリーが何か新しいことを学ぶとしたら、クオリアが存在するということになるー

クオリアとは主観的に体験される様々な質感のことで、あの空の青さーあの夕日の赤い感じーなどの「あの感じ」のことです。

偶然にも、この思考実験の発表された年は私の生まれた年でした。
色のある世界にふれた後のマリーの部屋は、
言葉では説明できない感動の一つ一つ、それぞれのクオリアを集めるように、色とりどりのもので溢れたでしょう。
紙に黒一色の水彩絵具で描いていた時期がしばらく続いた後、
色に溢れた部屋をキャンバスに表現し始めた時の自分と、白黒の部屋を出た後のマリーが重なり、
展示タイトルを「マリーの部屋と紫の花のクオリア」としました。
----森 裕子----

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