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投稿者:yanvalou


6月

28

終了ジャック・ケルアックの家視察報告とライターズ・イン・レジデンス講座

本邦初!小説「路上」が今夏映画公開されるジャック・ケルアックのフロリダの家視察報告会。家自体の話とそこで行われている仕組み「ライターズ・イン・レジデンス」の講座

  • 日程
    2013年06月28日

  • 時間
    19:00

  • 会場
    中島古書店(横浜市中区常盤町6-75 常盤町ビル2F)

 かつてアメリカ放浪の旅を実践し、そのさまを小説にまとめ上げた作家がいた。1950年代の文化ムーブメント、「ビートニクス」を代表する作家の一人、ジャック・ケルアックである。
 折しも今夏、代表作の「路上」の映画版がウォルター・サレス(『モーターサイクル・ダイアリーズ』『セントラル・ステーション』)の監督作品として、TOHOシネマズ シャンテ他で日本でも公開される。

予告編 http://www.imdb.com/video/imdb/vi3147933465/

「路上」が出版された当時、そして「ダルマ・バムズ(The Dharma Bums「禅ヒッピー」という邦題も)」執筆時の住居が、駆け出しの作家たちのための創作スペースになっている事実は、まだ日本では紹介されていない。

「ケルアック・ハウス(The Kerouac House)」と名付けられたこの平屋の住居では、「ライターズ・イン・レジデンス」と言われる滞在型の創作支援制度が実施されており、一年を通して複数の作家たちが自作の執筆に取りかかっている。

たとえて言うならば、太宰治の「斜陽館」が若手作家支援のために、仮の住まいとして有効活用されたとしたらこの状況に近い、と言えようか。

この「ケルアック・ハウス」の様子を視察したので、報告会を兼ねつつ、ライターズ・イン・レジデンスについても考えよう、という企画。

ビートニクスに興味のある方から、文芸創作に興味のある方まで、本に囲まれた空間でお楽しみください。

トーク:檀原照和(ノンフィクション作家)

[日時]
2013/6/28(金)
19時〜20時(延長あるかも)

[入場料]
カンパ=1,000円(要予約 定員=13名限定)

[会場]
中島古書店
[地図を表示] 常盤町ビル2F
tel: 045-226-2862
横浜市営地下鉄みなとみらい線・馬車道駅下車(渋谷から東横線直通37分)
http://kenjinakajima.com/

申し込み・問い合わせ:yanvalou.deetee@gmail.com

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コメント(1)


  • yanvalou   2013-10-21 09:56

    本稿をお読みいただきありがとうございます。
    ケルアックハウスの記事を書いた檀原です。

    この記事を含む形で電子書籍(Kindle本)をリリースしましたのでお知らせいたします。

    「ケルアックの暮らした家 創作の現場を博物館にしないということ」
    http://www.amazon.co.jp/dp/B00FV2QJRU/

    *本作は電子書籍(Kindle 本)です。
    お手持ちのパソコン、スマホ類に Kindle アプリ(無料)をインストールすることで、お読みいただけます。
    端末を購入する必要はありません。
    詳しくは Amazon のサポートページか、ウェブの検索結果をお目通しください。

    【著者】
    檀原照和(だんばら てるかず)
    【価格】
    350円
    【紙の本と仮定しての長さ】
    72ページ (推定) / 文字数=27,552字

    【概要】
    今夏映画が公開され、話題になった『路上(オン・ザ・ロード)』。その原作者ジャック・ケルアックの、語られなかった物語。

     1996年、ケルアックが『路上』を出版した頃住んでいたフロリダの家が発見された。 

     ケルアックが晩年をフロリダで過ごしたことはよく知られているが、じつは晩年のみならず、3度にわたりフロリダで暮らしている。
    『路上』の最終稿を仕上げ、『ダルマ・バムズ』や『サトリ・イン・パリス』を書き下ろし、47歳の生涯を終えた土地、フロリダ。
    『路上』の旅で一度も立ち寄らなかったフロリダに、ケルアックがこだわりつづけたのはなぜか。

     日本語圏で流通するケルアックの情報には片寄りが見られる。
     英語圏の資料であれば、その偉大な業績とともに、三番目の妻の親族であるサンパス家とケルアックの実子で二番目の妻の子であるジャネット(愛称ジャン)・ケルアックとの間で繰り広げられた血みどろの遺産相続争いにも大っぴらに触れるのが常だ。しかし日本語の世界では、もっぱら「ビートのヒーロー」としての輝かしい姿と酒に溺れた晩年の姿ばかり語られれてきた。
     
     本作で扱う話題も、遺産相続の話同様、日本語圏ではなぜか扱われてこなかった。「ケルアック・ハウス」が発見されてから15年以上経つ。しかし、どうしたことか、この家の存在は日本にはまったく紹介されていない。これが日本語による初めてのレポートである。
     
     この家は現在、文筆家が長逗留しながらじっくり作品を書き上げるための施設になっている。
     我が国には文筆家を支援する制度も施設もない。しかし日本でも、この「ケルアック・ハウス」のような仕組みはつくれるのではないだろうか。
     
     現地取材による、独占レポート。
     
     * * *
     
    本書で紹介している 「ライターズ・イン・レジデンス(作家が長逗留しながら作品制作をする環境を支援する制度)」は、今後ブロガーや電書作家たちにとっても検討すべきテーマになるのではないでしょうか。
    現に、海外では wikipedia 執筆者のための「ウィッキペディアン・イン・レジデンス」なるシステムがあるそうです。

    ご興味がある方は、上記URLから立ち読み版をダウンロードして試し読みすることをお薦めいたします。
    もちろんご購入してすぐさまお読みいただくことも可能です。
     
     以上、長々と失礼いたしました。
     
     檀原照和

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