新たなカルチャー・スポットやショップを紹介する連載「行って見た!」、今回は、映画監督の安藤桃子さんが高知市内の空きビルにオープンする映画館「ウィークエンドキネマM」の様子を、アップリンクの配給サポート・ワークショップに参加する、高知出身の鎌倉知紗さんにレポートしてもらった。
「なにかアイデアはないか?」から「なんかやれや!」に
1950年代には32館もの映画館があった高知県高知市内。全国各地でシネコンが誕生していく大きな流れは高知市内中心部も例外ではなく、2006年までに東映、松竹、東宝系の3つの映画館が姿を消し、現在では、「あたご劇場」を残すのみとなった。そんな高知市内中心部に、高知に移住した映画監督、安藤桃子さんが”革命”を仕掛ける。今回はその革命の大きな第一歩である、2017年10月17日にオープンした「ウイークエンドキネマM」に赴き、映画館開業の経緯から今後の構想まで話を伺った。
高知市内中心部は、長いアーケードが特徴の帯屋町商店街をはじめ、いくつもの商店街で構成されている。安藤さんがオープンしたキネマMは、その商店街のうちのひとつである、おびさんロードという喫茶店や雑貨屋などが立ち並ぶ通り沿いに位置する。このおびさんロードは、かつて高知東映があった通りで、高知東映のビルはキネマMのはす向かいにいまだその姿を残している。地方の繁華街では、テナントのいなくなった商業ビルが空きビルとなり、借り手も買い手もつかないままポツンと残されている様子は珍しくない。安藤さんがキネマMを立ち上げるまでの当地も、そんな空きビルのひとつだった。
いわば街の顔である商店街沿いのビルがこのまま空きビルになっているのはもったいない、そんな思いから地元の大手企業である和建設の中澤社長から、安藤さんへ相談があった。「なにかアイデアはないか?」、それが次に話した時には「なんかやれや!」になっていたと安藤さんは笑って話す。そのひとこと、「なんかやれや!」からキネマMオープンまで、時間にしておよそ2か月。驚くようなスケジュールで物事が進んだ理由は、まずひとつは安藤さんが映画監督だからこそ実行できたということが挙げられる。「『映画館をつくる』というテーマで映画を撮ろうとしたら、インデペンデントの映画監督なら確実に2ヵ月で映画を撮れる。そう頭を切り替えた瞬間、準備2ヵ月でもいけるぞ!と思えた」と話すが、このようなプロジェクトの動かし方は映画監督である安藤さんならでは。「事業を興すのではなく、クリエイトする感覚」とも彼女は表現した。
高知の「やり切る」精神
さらに、無謀とも思えるこのタイムスケジュールを可能にしたもうひとつの要因が、高知という土地の独自性である。高知にいると、「やり切る」という言葉を日常的に耳にする。この言葉は、高知では「腹をくくって何かをやり遂げる、徹底的にやる」という意味で使われることが多い(もちろん、高知の人間は酒席も「やり切る」精神で臨むことが多い)。安藤さんの思いに賛同し、集まった「チームキネマM」のメンバーは全員高知で暮らしていることを条件に、それぞれに様々な仕事を持つ傍らこのプロジェクトに参加している。「マンパワーの持ち出し」という安藤さんの考えの元、コンセプトやデザイン、映写技術や広報まで様々な領域の強みを活かし、計画から実行まで高知県内で完結するスタッフィングで実現した。
地元色豊か、こだわりの館内施設
キネマMの外観は、元々のビルの形が特徴的であったため、残せるところはそのまま活かした。エントランス上部にあるオープンサインボードは、安藤さんいわく「遊ぶ場所」。上映されている映画のタイトルが掲げられていることもあれば、その週のテーマとなる言葉だけ、ということもあるらしい。筆者が訪れた際にはその週のテーマである「BODY&SOUL!」の文字が並んでいた。
エントランスは赤い壁が印象的で、今回のプロジェクトの火付け役である和建設の企業ロゴがまず目に飛び込んでくる。エントランスを抜けると右手に売店、左手に客席という造りだ。売店にも、高知ならではのグッズを発見。高知のソウルドリンクである「ごっくん馬路村」(ゆずドリンク)のキネマMオリジナルパッケージや、高知を代表する偉人・坂本竜馬のグッズが並ぶ。映画のパンフレット等と一緒に坂本竜馬のグッズが並んでいるのは、日本全国を探してもおそらくキネマMだけだろう。
キネマMは飲食物の持ち込みが可能なので、館内の売店で買うもよし、近くの商店街で軽食や飲み物を買うもよいだろうそうして客席に入っていくとまず目に入るのが、安藤さんの手書きで壁一面に書かれた地元協力企業・団体の数々。高知を代表する企業も多く、いかに地元企業・団体からの期待と応援の思いが寄せられているのか、これを見れば一目瞭然だ。
また赤いビロードの客席は、以前安藤さんが高知市内の城西公園で仮説映画館をつくった際にも使用されたもので、高知東映で使用されていた客席を譲り受けた。
もちろん、機材にもこだわった。特に力を入れているのは音響だ。こちらも高知東映で使用されたいたALTEC A-7というスピーカーを譲り受け、知る人ぞ知る音響のプロフェッショナル、高知在住の谷岡さんが壊れてしまった部品は海外からデッドストックを取り寄せてひとつひとつ修理した。開館当初は谷岡さん監修のもと、ステレオやモノラルといった作品ごとの特徴に合わせたミキサーの調整を行い、チェックリストも独自に作成。客席の天井は音が反響しないためにわざと穴を開けている。
映画を中心に無限の広がりを
伝えきれない魅力とこだわりが盛りだくさんのキネマMだが、まだまだ、これが完成形でではないと安藤さんは話す。12月26日には同敷地内に「& Gallery」というギャラリーのオープンを予定している。また、周辺の店舗や地域の学生も巻き込んだおびさんロードでのイベント開催など、映画館を軸としながらも視野は広く、どうすれば映画館で映画を観ることへの間口を広げ、映画人口を増やせるかを実験していく。
「東京も面白いが、東京ではできないことができるのが高知という場所」という言葉が、安藤さんから何度か出た。高知に限らず、人と人の距離が近い地方だからこそできる、文化の根付いた街づくりを目論む。「キネマMをひとつのテストケースとして、他の地方でもできるように情報もできる限りオープンにしていきたい」と語った。
「映画のラインナップも、劇場周辺のイベントやギャラリーも、ひとつの交響曲の中でお互いが作用し合い、映画が中心軸にあるからこそ無限の広がりが描けるんだと思う」と目を輝かせながら安藤さんは話す。キネマMは今のところ1年間という期限付きの営業だが、今後安藤さんの”革命”がどう広がっていくのか。これからも目が離せない。
ウィークエンドキネマM
高知市帯屋町1丁目13-8アルカビル1階
TEL : 088-824-8381
公式サイト:
http://http://www.kinemam.com/
公式Instagram:
https://www.instagram.com/kinemam/
公式Facebook:
https://www.facebook.com/kinemam/
& Gallery
12月26日に劇場と同じ敷地内にギャラリーがオープン!
公式サイト:
http://www.and-gallery.com
公式Instagram:
https://www.instagram.com/_andgallery/
公式Facebook:
https://www.facebook.com/Andgallery-332883917180756/
茨城県那珂(なか)市に県内唯一のミニシアター「あまや座」が10月14日にオープン、webDICEでは代表の大内靖さんにメールで開館にあたってのコメントを求めた。
「あまや座」は、JRの水郡線瓜連(うりづら)駅から徒歩7分、「スーパーあまや」の駐車場内に位置する。運営するのは、この映画館のために設立された法人、OuchKINEMA(アウチキネマ)合同会社。茨城県那珂市の瓜連地区は、市内では菅谷地区に続く第二の商業地だが、今後の高齢化や商店街の減退を危惧し、この地で日常的に映画の観られる娯楽施設を提供したいという思いから、このプロジェクトが立ち上がった。
席数は31席。オープン初週は『八重子のハミング』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『この世界の片隅に』『家族はつらいよ2』を上映する。11月3日までオープン料金として一般1,500円、他券種も全て100円引きで鑑賞できる。
総工費はおよそ2,000万になります。建屋(建物に関する備品関係も含め)が1,300万程度、DCP・音響機材関係が600万程度、その他が100万程度になります。
当初、閉店をしたスーパーの中に作る予定で動き出しましたが、映画館として、県の条例や消防法などの壁が予想以上に厳しいということがわかり、当初の資金(ファンドも含めた自己資金)では難しいという結論に達しました。
そこで、様々な条例や法律をきちんとクリアした状態で、しっかりと一般興行を行いたかったため、また、何よりもずっと一緒に活動を活動をして来たカミスガプロジェクトの仲間や、地元、ファンドをはじめたくさんの支援、協力者があったことと、県の興行組合や映画関連の方々、出身地の深谷シネマなど、力を貸してくださる方に多く恵まれたため、決意をしました。
スーパーの小寺社長と相談をし、駐車場を一定期間無償で貸してくださることになり、私自身もOuchKINEMA(アウチキネマ)合同会社という会社を設立し日本政策金融公庫、筑波銀行からの借り入れを行い、4月ごろに駐車場に新築での建設に動き出しました。
6月から建設が始まり、10月1日に引き渡し。消防や興行場の許可もおり、無事、10月14日にオープンすることができました。
今まで茨城県の中部、北部には、水戸市かひたちなか市という場所にしか映画館がなかったため、近場のお客様は、やはり近くに映画を楽しめる場所ができて気軽に来れるので嬉しいという反応です。今まで県内では上映されなかった作品がかかるのが楽しみ、というお声も頂いています。劇場のサイズもあると思いますが、音響が素晴らしいという意見も多々いただいております。
まずは地元の方々に知っていただく、好きになっていただくことを大切に考えています。ので、高年齢の方の多い瓜連という場所にあった作品を早い時間帯にラインアップ。また、夕方、夜の時間帯はミニシアター系の作品を中心に考えています。
また、一つの基準としては、県内初上映を多く上映したいと考えています。茨城はスクリーン数は多いものの、ほぼ全てがシネコンの為、かからない作品が他県と比べてたくさんあります。そういった作品でも、良質なものはたくさんありますので、少しでも多く触れてもらいたいと思っています。
まずは、地元の皆さんに愛されて長年しっかりと運営を続けていけるようにしたいと思います。また、もともと寂しくなってしまった街ではありますが、映画館という目的を持って人が集まる場所を通して、少しずつ、カフェができたり、名物ができたり、街の活性化に繋がっていくように、精進したいと思っています。
「あまや座」
茨城県那珂市瓜連1243(「スーパーあまや」駐車場内)
029-212-7531
横浜寿町労働センター跡地に出現した特設野外劇場にて、劇団・水族館劇場の新たな公演『もうひとつの この丗のような夢 寿町最終未完成版』が9月1日に開幕。webDICE編集はその初日公演に行って見た。
会場となる横浜寿町労働センター跡地では、「ヨコハマトリエンナーレ 2017 島と星座とガラパゴス」内「ヨコハマプログラム」の一貫となる催し《盜賊たちのるなぱあく》を実施。この巨大廃園では、9月17日まで美術家・岡本光博の作品『DADAモレ』『ドザえもん』が展示されているほか、写真展示や講演なども実施される。
野外劇にこだわり続ける水族館劇場はこの会場で9月1日~5日、13日~17日の10日間のみ行う『もうひとつの この丗のような夢 寿町最終未完成版』のために定員187名の巨大テント劇場を設営した。
18時30分、劇場の外で開演を待つ観客の前に座付き作家・演出の桃山邑が現れ前説を行うと、《るなぱあく》の各所にキャストがおもむろに登場、プロローグがスタートし、客入れが行われる。『もうひとつの この丗のような夢』は今年4月、新宿花園神社でも公演が行われ好評を博しているが、今回はあらたに改稿し、舞台美術もリニューアル。水族館劇場の醍醐味である本水や回り舞台などを使ったダイナミックな演出をたっぷりと楽しむことができるようになっている。
もうひとつの この丗のような夢 寿町最終未完成版
2017年9月1日(金)~5日(火)、13日(水)~17日(日)
会場:横浜寿町労働センター跡地 特設野外儛臺「盜賊たちのるなぱあく」
全公演 夜6時30分 劇場外顔見卋(プロローグ)スタート
全席自由期日指定 上演時間 約120分
4月8日(土)に鵠沼海岸にオープンした映画と本とパンの店「シネコヤ」に行って見た。
かつて街で人気の写真館だった場所を貸本屋とパン屋さんに改装したのが「シネコヤ」。オーナーの竹中さんは地元藤沢の映画館の閉館を受け「もう映画館はダメだ!」と思い、映画だけではなく+αの空間づくりを目指し、以前から鵠沼海岸でフードや会場演出をこらした映画イベントを主宰していた。2017年4月鵠沼海岸商店街の一角についに「シネコヤ」をオープン。貸本屋を主体とした「映画と本とパンの店」というコンセプトで、貸本屋で映画も観ることができるというユニークなスペースになっている。
1階で本を借りる手続きをして、2階の読書スペースに行くと、そこは、西欧風のクラシックな邸宅の書斎。書棚から本を手に取り、薄明かりの書斎で読書をするもよし、本にちなんだ映画を見るもよし。お代は、貸本代と映画2本立てで1,500円となっている。この金額を払えば、1日書斎への出入りは自由、お腹が減ったら、1階でパンを買ってコーヒーを飲んでもいいし、海岸まで散歩に行き、もう一度、書斎で本を読んだり映画を観てもいい。
シネコヤは毎月テーマを設けて本と映画をレコメンド。7月15日から28日は「1950年代~60年代 モダンジジャズ」をテーマに、映画は『ブルーに生まれついて』『ストックホルムでワルツを』を上映する。
(写真・文:浅井隆)
「シネコヤ」
神奈川県藤沢市鵠沼海岸3-4-6(鵠沼海岸商店街 旧カンダスタジオ)
TEL:0466-33-5393(代表)
鵠沼海岸駅から徒歩5分
営業時間:10:00~20:00(L.O.)22:00(CLOSE)
毎週水曜日定休
Chim↑Pomの歌舞伎町の個展に10月14日の内覧会に行ってきた。場所は、歌舞伎町のTOHOシネマズの裏、アパホテルの裏にある。まさに歌舞伎町のど真ん中。かつて「ラーメン二郎」が1階にあった解体される地下2階上が5階建てのビル一棟を借り切って4階から地下1階まで使用して行われる新作個展『また明日も観てくれるかな? ~So see you again tomorrow, too? ~』。
園子温と中京テレビの花輪が飾られている、1階の入り口に。
そこでは、書類を渡されサインをしてから入場可能となる。解体されるビルが中も壊されて危険なので、万が一怪我をしても一切の責任は自分にあるという同意書にサインをさせられた。
まず、エレベーターで4階へ、今日だけというエレベーターガールに案内される。
壁が削がれたような空間が広がる。
青写真の感光剤をゲル状にして部屋全面に塗りたくり、紫外線で感光すると家具があった場所以外が青くなるという。日光写真の部屋。
当時の時間を感じさせる写真に賞状。
作品の向こうには今の歌舞伎町が飛び込んでくる。
床には正方形の穴が空いていて、酔っ払ってこの展覧会にくると、ここから落ちるであろう危険な場所。でも入場時にサインした書類により怪我をしても全て自己責任。
3階に階段を降りて移動。ビデオが穴の向こうに映されている。
奥には、歌舞伎町の模型が展示され、数匹のピカチュウカラーのネズミの剥製がビルをシン・ゴジラのように襲っている。
このネズミの右のビルが、今回展覧会に使用されているビル。
会場で森美術館の館長の南條史生さんに出会う。写真横は、作品紹介してくれるチンポムの卯城竜太さん。
「ちゃんとこういうところ見に来るんだね」と南條さん。「ええ、普通のギャラリーや美術館での展示じゃないということなので面白そうなので」と僕。「え、えー、森美術館も来てよ」「今何やっているんですか」「『宇宙と芸術展』だよ」「宇宙ですか、、お、面白そうですね。。」
歌舞伎町の模型を見て南條さんは卯城さんに「森さんならこれ全部地上げしようかとか言いそうだね」。
全部自腹で今回の展示をやっているチンポムと森美術館のチームラボ、どちらが面白いのか今度六本木ヒルズにいってみよう。
スポーツ紙に広告を出してエロい欲望を持った男とを誘い出し、そこから電話がかかってくるとリアルに会場で電話が鳴る、非通知設定にしてないので、番号がばれているのでぼかしておきます。その男たちのエネルギーにより「スケベの発電」が行われるアート作品。
このコーナーは、ホストが画家になりモデルを描いた絵が展示されている。ヘタウマなのか、ヘタヘタなのか。
モデルが座っていたソファでは、メディアの写真撮影の取材をエリイさんが受けていた。
18歳のデリヘル嬢みらいさん(新宿ラブマシーン)を呼んで、青写真の感光剤を塗った紙の上に横になってもらい紫外線で感光させて撮った作品。
1階下がって2階の展示場。このフロアが普通といえば普通に平面のアートが展示されている。
切り取ったコンクリの床が"バンズ"で"具"が家具で、"チーズ"がカーペットという題して「ビルバーガー」。
「ビルバーガー」の横の真っ暗な小部屋の奥では、モニターにNHKの1日の最後の放送、日の丸を見て、「君が代」を聞くエリイさんの映像が映っていた。
地下はクラブ『仁義』。『仁義の墓場』の主人公の墓石が新宿常円寺にあり、その墓石には「仁義」と彫られているので、その墓から魚拓じゃなくて墓拓をしたものが看板になっている。
イベントが行われるクラブ『仁義』の中。オープニングは「水曜日のカンパネラ」がパーティで登場した。様々なイベントが企画されているので公式サイトでチェックを。クラブは展示の観覧込みで3000円の入場料。
外に出たところ、指名手配の写真とこちらに向けた監視カメラの映像がモニターに映っている、ネットでも公開ということだったが、プライバシーの問題か中止された模様。そのかわりビル上階からのカメラの映像がネットで見られます(TOCACOCAN 2にてライブ配信中、YouTube上でご覧ください)。
歌舞伎町のど真ん中で今回の個展、「全て自腹でやっているので美術館形式で1階で1,000円の入場料を払うシステムを取っている」と卯城さん。アップリンクではバンクシーがニューヨーク中を舞台にして作品を発表した『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』を配給したが、今回のチンポムの個展はバンクシーと同じ方法論の上に成り立つ現実と刺し違える気迫とユーモアに満ちた最高のアート作品『また明日も観てくれるかな?』。いいとも!今すぐ見に行くよ!
(文・写真:浅井隆)
『また明日も観てくれるかな?』
~So see you again tomorrow, too? ~
10月31日(月)まで開催中
13:00~22:00
【イベントDAY 2】
2016年10月28日(金)OPEN 20:00 START 21:00~10月29日(土)6:00
会場:歌舞伎町振興組合ビル
(東京都新宿区歌舞伎町1-19-3)[googlemaps:東京都新宿区歌舞伎町1-19-3]
料金:1,000円(展覧会のみ)、3,000円+1D(イベント+展覧会)
主催 : Chim↑Pom
協力:歌舞伎町振興組合、Smappa! Group、無人島プロダクション
公式サイト
東京・品川にあるスタインウェイ・ジャパンに行って見た。イーサン・ホーク監督『シーモアさんと、大人のための人生入門』のラストシーンではニューヨークのスタインウェイ本社のコンサートホールでホーク監督の紹介によりピアノ教師シーモア・バーンスタインがピアノを演奏するシーンが心に残る。そこで、webDICE編集部ではスタインウェイ・ジャパンのセレクションルームはどうなっているのだろうと思い訪れた。
映画『キングスマン』を思い出した。スーツできめてくる入り口というロビー。
プレートひとつひとつには、現代ピアノの礎となったスタインウェイ社の取得した特許が彫り込まれている。
右奥の本棚を押すと、隠し扉の向こうには秘密基地が。
ずらっと並ぶスタインウェイのピアノ。ここはピアノを購入する人が最終的にご自身のピアノを選ぶためのセレクションルーム。
ルイ15世モデル。さて、スタインウェイのピアノはいくらするかというと、黒いグランドピアノで約1000万円から2000万円。国産のグランドピアノだと200万円台からある。値段の違いは何かというと、その製造工法にあるという。国産は工業製品に近いが、スタインウェイのピアノはピアノ枠の「リム」を曲げる工程に特徴がある。合板を何層にも重ね、一枚の平らな板状にしてそれをグランドピアノの独特な形に一体成形される。
ガラスの窓から中が見える部屋にあるメンテナンスルーム。映画の最後でシーモアさんが演奏するニューヨークのスタインウェイのコンサートホールで特徴的なのは、ガラス窓の向こうに道を歩く人が見えること。コンサートを行わないときも、外からピアノが見えるようになっているという。なお、映画に登場するニューヨークのコンサートホールは、撮影後の2014年に移転のため閉鎖された。
「鍵盤」と可動部分の「アクション」は取り外し可能。
シリアル番号。1853年創立で、ようやく2015年に60万台に達した。創立163年という歴史を考えると手作りのため少量の生産。
製造場所はニューヨークとハンブルクの2か所。
パーツをばらすと製造責任者のサインが現れる。
塗装と仕上げのメンテナンスをする部屋。
出荷を待つピアノ。
スタインウェイ風にカッティングシートで飾られた加湿器。
この日の室内は気温24度、湿度43%。
自身の作業台の前に立つスタインウェイ&サンズ社の創立者、ヘンリー・エンゲルハート・スタインウェイ。
9月1日に行われた映画の公開記念イベントで金子三勇士さんが弾いたピアノを調律。ピッチは442。
世界主要ホールの9割で使用されている。コンサートホールのピアノは弾き込まれるため寿命は短くなるが、スタインウェイピアノは、その比類なき音色とともに耐久性に優れているため、多くのアーティストから高く支持されている。
映画『シーモアさんと、大人のための人生入門』
2016年10月1日(土)、シネスイッチ銀座、渋谷アップリンクほか、全国順次ロードショー
人生の折り返し地点――アーティストとして、一人の人間として行き詰まりを感じていたイーサン・ホークは、ある夕食会で87歳(映画製作時)のピアノ教師、シーモア・バーンスタインと出会う。たちまち安心感に包まれ、シーモアと彼のピアノに魅了されたイーサンは、彼のドキュメンタリー映画を撮ろうと決める。シーモアは、50歳でコンサート・ピアニストとしての活動に終止符を打ち、以後の人生を「教える」ことに捧げてきた。ピアニストとしての成功、朝鮮戦争従軍中のつらい記憶、そして、演奏会にまつわる不安や恐怖の思い出。決して平坦ではなかった人生を、シーモアは美しいピアノの調べとともに語る。彼のあたたかく繊細な言葉は、すべてを包み込むように、私たちの心を豊かな場所へと導いてくれる。
監督:イーサン・ホーク
製作:ライアン・ホーク、グレッグ・ルーザー、ヘザー・ジョーン・スミス
撮影:ラムジー・フェンドール
音声:ティモシー・クリアリー、ギレルモ・ペナ=タピア
編集:アナ・グスタヴィ
出演:シーモア・バーンスタイン、マイケル・キンメルマン、アンドリュー・ハーヴェイ、ジョセフ・スミス、キンボール・ギャラハー、ほか
配給・宣伝:アップリンク
2014年/アメリカ/81分/英語/カラー/16:9/DCP
原題:Seymour: An Introduction
東京・渋谷区宇田川町のスペイン坂に新たなライブハウス「WWW X」(ダブリュダブリュダブリュー エックス)が9月1日(木)にグランドオープン。8月24日、25日に行われた内覧会に行って見た!
株式会社スペースシャワーネットワークが運営する「WWW X」は、2016年1月7日に閉館した渋谷区宇田川町の映画館「シネマライズ」があった場所であるライズビル2Fと4Fに開業。同じライズビルのB1で営業するライブハウス「WWW」の2号店となる。1号店は450人のキャパだったが、2号店はさらに大きく、スタッフによるとまだオープンしてみないとわからないが600人以上は収容できる予定だという。
かつてのシネマライズの客席フロアは椅子が取り払われ、さらに防音のためにホール全体を箱で囲った構造になっている。映画館の2階席はVIP席になっているのかと思いきや、全部改装されて、楽屋とラウンジになっていた。また、入り口は、従来のシネマライズの入り口だと1号店の入り口と同じ場所なので、混雑が予想されるので、ビル横の非常階段を4階まで歩いて上がるという動線にするという。したがってオーディエンスはビル横の階段を4階まで登り、4階のラウンジを通り、階段で2階のバースペース(かつてのシネマライズの受付とコンセッションのカウンター)を通って、ホールにたどり着くことになる。
ライブ終了時にはかつてのシネマライズの入り口が出口になるという。ライズ時代のロビーに映画館を訪れた内外の監督たちのサインが描かれていた壁は新しい壁で覆われ、搬入用のエレベーターが新しく設置されていた。
「WWW X」9月1日(木)のこけら落とし公演にはceroのワンマンライブが行われるほか、8月27日(土)にはプレイベントとしてPSGやSIMI LABらを擁するヒップホップ・レーベル「SUMMIT」のイベント「AVALANCHE」が開催される。
「WWW X」
2016年9月1日(木)オープン
住所:東京都渋谷区宇田川町13-17 ライズビル2F(1号店「WWW」上階)
■客席面積:
2F(メインフロア):212.38平方メートル
うち2Fホワイエ : 72.92平方メートル
うち2Fホール :139.46平方メートル
4F(ラウンジフロア): 52.58平方メートル
※バー、トイレ含まず
公式サイト
2016年9月3日(土)YEBISU GARDEN CINEMA、9月10日(土)渋谷アップリンクほか全国順次公開の『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』。ヨガ初心者のドイツ人映画監督がヨガのルーツに興味を持ち、南インドを旅してその起源に迫ったドキュメンタリー作品。本作の配給宣伝スタッフも、ヨガは何度か体験したことがある程度。この作品をPRするには、日本のヨガブームを体感せねばと、「Uttal yoga&healing school」の「瞑想・ヨーガクラス」に体験入門してきた!
ひとりひとりの体調や経験を把握しレッスン開始
渋谷駅から徒歩約5分、セルリアンタワーの裏手にひっそりと佇む「Uttal yoga&healing
school」は、大手ヨガスクール「LAVA」の創業インストラクターとして数々のプログラムを開発してきた椎名慶子(しいなよしこ)先生が主宰。ホットヨガのイメージが先行するLAVA発信でありながら、ゆったりとしたヨガや瞑想を学ぶことができる。
朝日の差し込むスタジオは、平日の朝10時に始まる回だというのに満員。
インストラクタークラスを受講中で自身も教える立場の方々や、新幹線を使って定期的にこのクラスを受講しているという主婦、ヨガそのものが初体験という男性など様々なバックグラウンドの方が参加していた。
椎名先生はレッスン開始前に、参加回数の少ない人を中心に、今日の体調やヨガ歴、クラスに参加した動機などを優しく穏やかにヒアリングされる。
先生に感謝する日「グル・プルニマ」
「瞑想・ヨーガクラス」は、毎回椎名先生のヨガにまつわるちょっとした話からスタートする。ちょうどレッスンを体験した前日は、映画『聖なる呼吸』でも紹介される「グル・プルニマ」の日~先生達に感謝を示し、グルを祝う日~だったことに言及。
椎名先生の尊敬するシュリ・シュリ・ラビ・シャンカール師の、ヨガの指導に留まらず紛争解決に奔走する活動を紹介され、レッスンが始まった。
マントラヨーガ
まずはマントラを唱える。配布されたサンスクリット語のマントラを見ながら、先生や慣れている参加者たちに合わせて声を出していくと、心が落ち着くような不思議な感覚を体感する。この、マントラを唱えるヨガのスタイルを「マントラヨーガ」というそうで、「瞑想・ヨーガクラス」では最初と最後に取り入れられている。
ゆっくりとした動きと呼吸で自分を観察する
身体をゆっくりと動かしていく。けっして無理はせず、呼吸に合わせて身体を伸ばしたりねじったりしていくと、少しずつ身体が温まり呼吸に連動して動く範囲が広がっていく。
自分が今行っている動作、呼吸していることに集中するように指導されるが、ついつい気が散って他のことを思い出したり、考えてしまうこともしばしば。
このクラスで繰り返し指導されることは、今行っていることに100%集中すること。他のことを考えてしまった場合は、そのことを客観的に観察し、また動きと呼吸に意識を戻すこと。この練習が瞑想の訓練につながるようだ。
普段動かさない部分が気持ちよく伸びていく。
瞑想の時間
ポーズと呼吸の練習の最後は、仰向けに横たわる。足の先から腰、指先、腕、頭をゆらして全身の力を抜き、しばらくの間完全にリラックスする。椎名先生の心地よい声が遠くから聞こえてくる。ゆっくりを身体を起こしたときには、本当にすっきりとした、穏やかな気持ちになっていた。
最後にマントラをメロディーにのせて歌う「キールタン」も椎名先生に続き唱和した。
初めての体験ながら、繰り返しが多く親しみやすいため、だんだんと雰囲気を真似することができた。
クラスの終わりに
「今日一日穏やかに過ごせるように、忙しすぎてイライラしたり怒りがわいてきたときにも、今のこの気持ちを思い出してほしい」と椎名先生が話をされる。
この気持ちを取り戻したくて、リピーターとなる方々も多そうだ。
『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』アフタートークに椎名慶子先生登壇決定!
会場:YEBISU GARDEN CINEMA
日時:2016年9月3日(土)
詳細は作品公式サイト「劇場情報」にてお知らせします:
公式サイト(劇場情報)
椎名慶子先生の公式ブログにて『聖なる呼吸』が紹介されています。併せてご覧ください。
Uttal yoga&healing school(ウタールヨーガ・ヒーリングスクール)
東京都渋谷区桜丘町30-3 カヲリビル3階[googlemaps:東京都渋谷区桜丘町30-3 カヲリビルディング]
公式サイト:http://www.uttal-yoga.com/
LAVA
公式サイト:http://www.yoga-lava.com/
MEISOON(メイスーン)
椎名慶子先生の優しいヴォイスと心地よい音楽で瞑想をはじめられる、LAVAオリジナルスマホ専用の瞑想アプリ:
http://www.yoga-lava.com/meisoon/
映画『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』
2016年9月3日(土)YEBISU GARDEN CINEMA、
9月10日(土)渋谷アップリンクほか全国順次公開
監督:ヤン・シュミット=ガレ
出演:T.クリシュナマチャリアの子供たち、B.K.S.アイアンガー、K.パタビジョイス
2011年/ドイツ、インド/105分/カラー、モノクロ/英語、カンナダ語、テルグ語、タミル語
原題:Breath of the Gods
字幕監修:ケン・ハラクマ
配給・宣伝:アップリンク
公式サイト:http://www.uplink.co.jp/seinaru/
原宿と渋谷の間、明治通りから少し入った路地のビル二階に、世界の郷土菓子を味わえるカフェ「Binowa Cafe」が2016年7月にオープンした。「Binowa Cafe」は、「郷土菓子研究社」と、茂木びわ茶メーカー「Binowa」が共同でオープンさせたカフェである。
カフェは明治通りと山手線の間に位置するが、緑が多くエアポケットのような立地だ。ビルのエントランスから二階に上がると、まずインテリアパーツやアウトドア日用品を扱う、屋内生活市場「Elgot」がある。その奥に大きなカフェテーブル、そして郷土菓子が制作される「Binowa cafe」のキッチン。
「郷土菓子研究社」代表の林周作さんはエコール辻大阪フランス・イタリア料理課程を卒業後、フランスのワーキングホリデーを利用し渡仏、アンジェやミュルーズで菓子職人として働く。その後イタリア製の自転車に40キロ超の荷物を積み、合計2年半に及ぶユーラシア大陸横断の旅に出る。行く先々では、お店やマーケットはもちろん、一般家庭でつくられる「郷土菓子」を取材する。取材した内容は郷土菓子専門フリー新聞"THE PASTRY TIMES"にまとめ、日本から募った協力者や個人スポンサーを通じ印刷、そして配布した。宿泊先は一般家庭への直談判、そして無料宿泊のSNSサービス「couchsurfing」を利用した。
林さんに、この旅で出会った特に印象的だった郷土菓子ベスト3を聞いた。
「山ほどありますが・・・。あえて挙げるとしたら、バクラヴァ(トルコ)、ソーンパプリ(インド)、そしてノムチャン(カンボジア)です。」
帰国後は旅の記録をまとめた書籍「THE PASTRY COLLECTION 日本人が知らない世界の郷土菓子をめぐる旅」を出版。その後、原宿のビル内にお店をオープンさせないかとの誘いがあり、「Binowa Cafe」をオープンさせた。
現在はほとんどの時間を「Binowa Cafe」のキッチンに立ち、それ以外では、菓子教室で講師を勤めたり、執筆活動を行っている。
提供する郷土菓子に日本風のアレンジは加えない。ただし、菓子職人林周作というフィルターを通す時点で、全く現地の味、という訳ではない。
「Binowa Cafe」では、毎月3種類の郷土菓子が登場する。取り上げる菓子は季節を考慮しつつ、ユーラシア大陸の西側、中央、東側からそれぞれ一種類をピックアップ。その他に7種の定番菓子が並ぶ。
ドリンクは「Binowa」のびわ茶、そして中米スペシャルティコーヒー焙煎専門店「カフェテナンゴ」の豆で淹れたコーヒーが提供される。
Binowa Cafe(ビノワ カフェ)
営業時間:14:00-21:00
定休日:月・火
電話:03-6450-5369
席数:17 (テラス席あり)
東京都渋谷区神宮前6-24-2 芳村ビル2F [googlemaps:東京都渋谷区神宮前6-24-2]
公式サイト:http://www.kyodogashi-kenkyusha.com/cafe/
6月29日(水)、「ビョーク・デジタル」に行って見ました。
ビョークの最新VR作品を見られると言うので、期待に胸ふくらませ、東京テレポート駅から埋立地を10分ほど歩き未来科学館へ。
プレスへの公開ということで、100人ほどのメディア関係者が集っています。待合場所のテーブルの上にはiPhone 6sよりちょっと大きめのデバイスがずらっと並び、ヘッドフォンが繋がっています。説明書きも何もないので、とりあえずタッチすると曲が流れて、それに合わせたグラフィックが現れてきました。タッチしてぐるぐるすると何かが変わるのですがいまいち法則がわかりません。
説明会が始まりました。この展覧会は、すでにシドニーで行われ大好評で、東京の次はまだ発表できないが秋頃世界のどこかで行い、2年かけて12カ所で行われるといいます。同じ展示を2年かけて行うというのはVR技術の進歩からすると終わり頃には古くなっていないかとちょっと心配です。マンチェスターから来たこの展示の責任者ポール・クレイさんの質疑応答タイムとなると、会場からVRのビジネスモデルは?という鋭い質問がありました。クレイさんは、「一度に見られる客にも限りがあるし、まだビジネス・モデルはありませんね。アーティストのクリエイティビティを発揮させるメディアではありますが」という現実的な答えでした。「3つのVR作品と、ビョークのPVを鑑賞できる部屋があります、PV鑑賞は、5.1のサウンドを未来館用に7.1にしました。前のグリーンのカーペットに寝転がってみることができるので是非試してください」というコメントでした。
さて、PV展示室で寝転がってみました。こういう映画館があればなと思います。でも画質の追い込みが甘いのが気になりました。画像の黒に締まりがないのは残念です。せっかく本展用に7.1にチューニングしたのだったら、爆音とは言わないまでも、PV集なのでもっと音楽を大きく聞かせて欲しかったです。いっしょに取材に参加した編集部スタッフは映像と音楽がリップシンクしてなかったですよといっていました。僕は寝転がって天井を見ていたのでそこに気づきませんでした。
いよいよ期待のVR体験へ!入場前にきつく、「写真撮影は禁止です、後日配布する写真をお使い下さい」と言われているのでどんな会場かとわくわくします。
廊下に50人ずつ並べられ、まず7時から50番までが入場。僕は57番なので、7時半からの入場。時間が来ると、普通の事務所の裏廊下をぞろぞろと行進して最初のVR体験ルームへ。
えっ、これが最新のテクノロジーを屈指したビョークのVRを体験する部屋。。。
黒布で仕切られた会議室のような部屋にニトリで売ってそうな黒い丸椅子が50席、所狭しとランダムに並び、その上にサムソンのGear VRがヘッドフォンといっしょに置いてあります。
写真撮影禁止というのはこの展示風景を撮られたくなかったのでしょうか。最先端技術のVR、トップクリエイターの作品展示というには正直しょぼい風景です。
夏祭りの見世物小屋の雰囲気とでも言えばいいのでしょうか。
最新のVR見世物小屋と思えばそれはそれでこれがリアルで新しい風景なのかもしれません。
今年の夏祭りでGear VR10台くらい揃えたVR見世物小屋が流行りそうなきがします。「さあさあ、見てらっしゃい1回500円、お代は見てお帰りだよ」ってね。この展覧会は2,500円です。VR3回分とPV映像を見られる値段としてはちょっとお高いかもしれません。
HMD(ヘッド・マウント・ディプレイ)を触ると自動再生されると案内されました。各自椅子に座りHMDをセットし、ヘッドフォンをつけます。目の前におお、やっと会えたね、ビョークさん。画質はといえば、映画を見慣れた目からすると、ドットが粗く、リアル感に欠けます。これを「衝撃の映像」と評してるメディアもあるけど、これはYouTubeでも配信されていた映像なので、特に衝撃はありません。
曲は「Stonemilker」。アイスランドの海岸でこちらに向かってビョークが手を差し伸べながら唄います。足を上げて椅子をくるくる回し、360度の視野を体験。見渡す限り荒涼とした海岸で唄うビョーク。時々、合成で2人になったり3人になったり。でも360度なんだから90度ずつで、4人になって欲しかったですが、3人どまりです。一生懸命パフォーマンスしている彼女をくるくる回りながら、至近距離で見るこの感覚がビョークのいう「単にミュージックビデオが進化したものではなく、もっとロジカルで親密なパワーを秘めている」というアーティストと観客の新しい体験なのかと納得します。会場が狭いので、回っていると時々隣の人の膝と衝突するので注意が必要です。
映像が終わり、みんなで移動、次も同じような部屋に同じ椅子とHMDが置いてあります。勝手がわかっているので、各自HMDを装着。今度は、歯医者になった気分です。ビョークの口の中が目の前に現れます。曲は「Mouth Mantra」。なるほどVRでなければアーティストの口の中をこの距離で見ることはできない。これはまさに新鮮な新しい体験と言えるかもです。でもビョークの口の中を見ている自分を客観視するとちょっとおバカな感じもします。目の前は口ですが、くるっと回って後ろを確かめると後ろは暗闇でした。
最後は、立ってみるVR体験。会場はちょっと広くなり、黒布で仕切られています。ちょっとお化け屋敷な感じです。パソコンに2つのHTC Viveがケーブルで繋がっています。先ほどとは違いワイヤレスではないので扱いにくいです。係の人がパソコンを操作すると目の前にCGで作られた人が出てきました。人といっても粗いドットとフレームでできている人型の映像。Not Getの曲に合わせてただ歩いています。時間が経つにつれ、その人型がだんだん大きくなります。最後はドットが光り出します、花火のように。先ほどの2つのVRと違うのは、自分が前に歩くと映像の中に歩いた分入っていけることです。曲の最後の方では、人型は見上げなくてはならないほど、大きくなり、ワイヤーフレームの中に入ることができます。でも前に歩きすぎると、グリーンの格子が全面に現れます。多分これ以上前に行っても何もありませんよというサインなのでしょう。人型がビョークなのかどうかはわからないですが、想像をたくましくすればアーティストの体の中に入ることができる体験は確かに新しい体験と言えるでしょう。今まで考えたこともありません。体ごと、目の前の人の体の中に入ってしまうことなんて。
というわけで3曲のVRを体験し会場を後にしました。1階のホールでは日本民謡のセットリストが話題となったビョークのDJパーティが準備されていました。
エントランス
Video
Biophillia
Cinema
Björk Digital ―音楽のVR・18日間の実験
2016年6月29日(水)から7月18日(月・祝)
開催日時:2016年6月29日(水)~7月18日(月・祝)午前10時~午後5時
※ただし金土日祝[7月1日(金)~3日(日)、8日(金)~10日(日)、15日(金)~18日(月・祝)]は午後10時まで開催
休館日:2016年7月5日(火)、12日(火)
会場:日本科学未来館 7階 イノベーションホールほか
料金:2,500円(税込)
※入場日時指定制、整理番号付(VRコンテンツ以外は当日に限り終日鑑賞可)
※入場券はチケットぴあ(http://w.pia.jp/t/bjork/)にて販売
※展示の中心となるVRコンテンツは13歳以上が対象です
※未就学児の入場はできません
※小学生以上は入場券が必要となります
※企画展、常設展、ドームシアター(いずれも午後5時まで)の鑑賞には別途料金がかかります
※アーティストの出演はありません
公式サイト
渋谷・道玄坂に新刊1万冊を販売するカフェ/イベントスペース併設の書店「BOOK LAB TOKYO」が6/25に誕生した。クリエイターや技術者が集まる渋谷の「街の書店」である。プロデュースするのは、アプリ開発やWebメディア事業を行うスタートアップ企業「Labit」代表取締役 鶴田浩之氏(現在25歳)。ショップデザインを手がけたのはTRAIL HEADS(トレイルヘッズ) 山口陽平氏。
店内はビンテージなビルの趣きを活かしながら、クリーンで広々とした居心地よい空間。ぎっしりと本が並ぶ壁一面に備え付けられた本棚、バリスタが腕を振るう本格的なカフェカウンター、奥にはゆったりとしたラウンジスペースがあり、まるで会員制のライブラリーのようだ。
デザイン、技術書、サイエンス、建築、料理などの専門書が豊富に揃い、クリエイターや技術者がインスピレーションや参考資料を求めるに適した選書になっており、マンガや雑誌、文芸の取扱いはあえて抑えている。
カフェでは、高品質なハンドドリップで淹れるコーヒー、エスプレッソ、そしてクラフトビールがオーダーができる。席数は40席で、カフェのみの利用はもちろん、待ち合わせにも最適だ。7月からはWi-Fiのサービスも始まる。
イベントやセミナーの開催も意欲的である。内容はビジネスや技術系にはこだわらず、広い範囲で取り上げてゆく予定。「心地良さ」に繋がる為、登壇者が使用するマイクの音質、資料を投影するプロジェクターの鮮明さにもこだわる。収容人数は50名から最大90名ほど。
「BOOK LAB TOKYO」のプロジェクト・スタートに際してクラウドファンディング「CAMPFIRE」で支援者を募り(2016年7月1日まで)、書店のパトロンとなる体験をシェアさせた。
BOOK LAB TOKYO(ブックラボ トーキョー)
OPEN 8:00-24:00( ※ 2016.6.30 までは 10:00-22:00 )
東京都渋谷区道玄坂 2-10-7 新大宗ビル1号館 2F [googlemaps:東京都渋谷区道玄坂2-10-7]
公式サイト:http://www.booklabtokyo.com/
京王井の頭線池ノ上駅から徒歩1分の場所に、ギャラリーQUIET NOISE arts and break(クワイエット ノイズ アーツ アンド ブレイク)が2016年3月19日(土)にオープンした。ギャラリーは静かな空間という概念を打ち破る線路沿いという立地、大きな窓の外には井の頭線が間近に行き交うのが見える。けれど真っ白にペイントされたギャラリー内にいると、不思議と静寂を感じて、これがQUIET NOISE(静寂と喧噪)の由来と納得する。
チーフキュレーターには、代官山 蔦屋書店のアートコンシェルジュ 秀熊麻衣氏が就任。ディレクターにはカフェバー兼ギャラリーCANDLE CAFE △llオーナーでありキャンドルアーティストの井上竜介氏。毎回趣向を凝らしたカッティングエッジなアート展を企画する。当面は国内の作家を扱うが、将来的には海外作家の展示も視野にいれている。
とにかくアクセスの良い場所が良かった、とディレクター 井上氏は言う。池ノ上は渋谷からわずか3駅、下北沢からは1駅あるいは徒歩で行けるほどアクセスが良い。東京の東側にギャラリーは多いが、どうしてもわざわざ出向く感じになってしまうので、もっと気軽に日常的に立ち寄ってもらう為には、駅近である必要があったという。
さらにギャラリー目的以外の人々を引込む仕掛けと言えるのが、奥に構える本格的なコーヒースタンド。コーヒー部門のスタッフが常駐し、OBSCURA COFFEE ROASTERSとコクテル堂のコーヒー豆を使用、1杯づつ丁寧に淹れる。提携のお店からセレクトした日替わり焼き菓子のメニューも。アートの敷居をさげると同時に、新しい楽しみを提案している。
第1弾企画展は、京都・本能寺への襖絵奉納をはじめ、早乙女太一「影絵」や様々な著名人への作品提供、企業とのコラボレーションなど、多岐に亘り活躍する水墨画家の柏原晋平氏による最新シリーズ「灰の夢」。春の情景をあえてモノクロームで描き独特の世界観を展開している。
QUIET NOISE arts and break(クワイエット ノイズ アーツ アンド ブレイク)
Open11:00-20:00(不定休)
東京都世田谷区代沢2-45-2-1F(池ノ上駅より徒歩1分) [googlemaps:東京都世田谷区代沢2-45-2]
公式サイト:http://quietnoise.jp
チーフキュレーター秀熊麻衣
都内ギャラリーでのサポートを経て、2011年から代官山 蔦屋書店 アートコンシェルジュ。自身も現代アート作家として、現在も制作を続けている。アート界の最先端をチェックすべく、 美術館だけでなくギャラリーをチェックすることをライフワークにしている。近年は海外のアートフェアや国際展にも足を運んでいる。
ディレクター 井上竜介
2003年にカフェバー兼ギャラリー「CANDLE CAFE △ll」を下北沢にオープン。同店のオーナーを務めながら、キャンドルアーティストとしても活動。広告やファッション、音楽関係などの多岐に亘ったフィールドでも表現を続けている。
KASHIHARA SHINPEI EXHIBITION "DREAM OF ASH"
異彩の画家が描くモノクロームと春の情景 — 柏原晋平 個展 「灰の夢」
2016年3月19日-4月17日
牧田 愛 個展「ウチュウハンショク」
2016年4月22日-5月7日
ハリウッドの名だたる映画監督たちが制作の場を次々とドラマシリーズに移し、ゴールデングローブ賞のドラマ部門の顔ぶれには映画でも活躍する俳優たちが並ぶ。そんなアメリカのドラマシリーズは、いま映画好きにとっても見逃せない状況となっている。
Hulu、Netflix、Amazonなど近年様々なインターネット動画配信サービスがはじまり、CSを契約するよりも安く、簡単に映像作品を視聴できる方法が増えた。
今回注目したいのが、日本でも昨年の9月よりサービスがはじまった、Amazonプライム・ビデオ。年会費3,900円で動画の視聴だけでなく、速達サービス、音楽視聴、フォトストレージもあわせて使うことができる。無制限フォトストレージは魅力だが、一度ここに大切な写真を保存する習慣になると一生使い続けることになるかも。
Amazonスタジオは多くのオリジナルドラマ作品の制作を手掛けており、そのオリジナル作品の独占配信は、インターネット動画配信サービスを選択する際の大きなポイントとなる。アメリカの配信から日本語の字幕、吹き替えなどのローカライズの作業があるが、現在は時間差1ヶ月位の短期間で日本で観られるという。Amazonは今後、日本の人気ドラマ、バラエティ、映画など日本独自のラインナップのさらなる強化をはかっていくとしてる。また、既に発表されているがジム・ジャームッシュ監督などの映画は、まず配給会社とパートナーを組み劇場公開を優先しその後、配信サービスを始めるという。
そんな中、Amazonの試写室がアマゾン ジャパン本社のある目黒雅叙園アルコタワーに完成。もとはディズニーの試写室だったが、ディズニーが虎ノ門に移転したのでそこをリニューアルして密林のフレーバーを加えたという。第一回試写会として、ゴールデングローブ賞のテレビ・コメディー部門で最優秀作品賞と最優秀主演男優賞を受賞した「トランスペアレント シーズン2」の上映が行われたので行ってみた。
Amazon試写室
プライム・ビデオにて配信中のAmazonオリジナル作品
企画・製作は、『午後3時の女たち』「シックス・フィート・アンダー」のジル・ソロウェイ。LAを舞台にフェファーマン家の父親が女性としての人生を歩み出したことからはじまる。
ガエル・ガルシア・ベルナル主演、製作総指揮にはロマン・コッポラとジェイソン・シュワルツマン。様々な人間ドラマが繰り広げられる名門交響楽団の舞台裏を描いたシリーズ。
ロン・パールマン主演、神の声が聞こえるようになった判事の正義と復讐の葛藤を描いたドラマ。
スティーブン・ソダーバーグも参加した製作陣による、1985年を舞台に、主人公である20歳の大学生デヴィッド・マイヤーズのひと夏の出来事を描く青春コメディ。
Amazonプライム
現在、お急ぎ便、プライム・ビデオ、Prime Musicなどの全サービスが使える30日間無料トライアルが提供されている。登録はこちら。
本とカレーの街、神保町の映画館、『光のノスタルジア』『真珠のボタン』が公開中の岩波ホールに行って見た!
1968年に「映画講座」「音楽サークル」「古典芸能シリーズ」「学術講座」の四つを柱とした催しからはじまった岩波ホールは、1974年よりエキプ・ド・シネマ(フランス語で映画の仲間の意)をスタートさせ映画の上映を中心に行うようになる。今回は、支配人の岩波律子さん、スタッフの原田健秀さんにもお話を伺った。
はじめての映画がインド映画、はじめての日本映画が女性監督だったことは岩波ホールを特色づけている
私の祖父・岩波茂雄(岩波書店の創業者)が女優の山本安英さん、歌舞伎役者の初代・中村吉右衛門さんと仲が良く、劇場を造る約束をしていたそうです。緞帳のデザインまでできていたのですが、戦争でその話がなくなってしまい、戦後、父・雄二郎が岩波神保町ビルを建てる際に、その意思を引き継いで10Fに多目的ホールをつくりました。当時は、各週で講師付きの「映画講座」「音楽サークル」「古典芸能シリーズ」「学術講座」などを行っていました。
創立にかかわった総支配人の髙野悦子は、映画監督を目指してフランスで勉強していた映画人でした。1974年にインドのサタジット・レイ監督『大地のうた』3部作の第3部にあたる『大樹のうた』の上映を、川喜多かしこさんに依頼されたのをきっかけに、日本でなかなか上映されない国の映画、日本の自主独立映画を紹介するエキプ・ド・シネマ(フランス語で映画の仲間の意)を川喜多さんと共にはじめました。はじめての映画がインド映画だった、はじめての日本映画が女性監督だったというのは岩波ホールを特色づけていると思います。
当時、女性の支配人は珍しかったのですが、「東京国際映画祭」からの依頼で協賛企画「東京国際女性映画祭」をはじめるに至りました。「女性」とあえて言うことで否定的な意見もあるかと思いましたが、女性監督たちの大半には非常に感謝されました。
女性は、いくつになっても新しいものが好きなので、新作映画を積極的に観に来ていただいているんだと思います。髙野は、第二次世界大戦中、海軍に入りたがるような軍国少女だったんですが、女は海軍に入れないと知り怒っていたそうで、そのころから古い女性像に対して違和感があったんですね。映画が単なる娯楽だった時代に、映画は文化であるということを意識して仕事をはじめたところが彼女のすごいところだと思います。
岩波書店の本は買取で書店に並べてもらっています。それと同じで、自分たちがお預かりした映画については期間を決め、動員によって打ち切りや延長を行わず、責任をもって上映しています。
「人間性の豊かさ」を映画を通して示したい
70年安保、ヒッピー・ムーブメントの時代に、十代の私は自分の道を探して、転々としてました。JAZZ喫茶なんかにも入り浸ってたんですけど、そこには私のようなアウトサイダーがたくさんいて、その中で絵を描いたり、本を読んだりしていました。
長野県の諏訪でコンセプチュアル・アーティストの松澤宥さんに師事したり、広河隆一さんのところにも居候していました。縁あって信州の山奥で養蚕をやって働いてた時に、インドの映画を岩波ホールでやると聞いて、山から下りてきたんです。地下足袋をはいて腰から鉈を下げて、牛乳パックと山崎のドーナツを1ダースもってやってきたら、40年前の岩波ホールだから物凄く綺麗で自分には似合わない場所だなと思いました。その時の作品がエキプ・ド・シネマの1作目サタジット・レイの監督『大樹のうた』です。
その後、知人からの紹介で事務所の仕事を手伝うようになり、正式に岩波ホールに入社することになったのですが、いきなり映写をやることになって。この前まで山の中に居たのに機械を扱うようになって、最初は嫌でしょうがなかったですけど気が付いたら40年たちました。やはり、いい映画に出会ってしまうと辞められなくなります。それに、神保町という街が好きなんです。神保町でなかったら続いていなかったかもしれない。(※岩波ホールのスタッフがおススメする神保町のお店はページ下)
ミニシアターの仕事は上映する映画と出会った時からはじまる、映画製作に続く第二の創造だと思っています。この仕事をして40年たちますが、映画を成功させるためのノウハウは未だに分からないし、作品と出会い仕事をはじめるごとに全く真っ白になるべきだと思っています。
上映作のセレクトについては、女性、老い、人権など大まかなトピックはあったとしても、やはり、人間に対する愛情や信頼、そのうえで「人間性の豊かさ」を映画を通して示したいと思っています。それを損なうような作品はやりたくないです。
岩波ホールのスタッフがおすすめする神保町のお店
東京都千代田区神田神保町2−48
とにかくヴォリューム満点。メニューは「とんかつ定食」と「ひれかつ定食」の2種類のみ。注文後その場で揚げてくれる。豚肉の脂の溶け具合が絶妙。
東京都千代田区神田神保町2丁目21−6
神保町の老舗洋食屋さん。中でもオススメは「サーモンコロッケ定食」や「ハンバーグ定食」、そして名物「のり弁」。のり弁は2段式で洋食メニューのフライなどのおかずとも相性抜群。ご褒美ランチとしてもオススメ。
東京都千代田区神田神保町1-19 T&AビルB1
https://www.facebook.com/jinbocho.otamaya/
ランチにだけ「ダシ巻き玉子」のサービスあり。この「ダシ巻き玉子」が、ふわふわでとにかくおいしい。それだけでも行く価値あり。ごはんもつやつやなのがまたいいんです。
東京都千代田区神田神保町2-24 木下ビル 1F
釜で炊いたたきたてのご飯と、焼き立ての焼き魚が食べられるお店。お値段も良心的。時間が合えば、炊き立てのご飯が食べられることも。
東京都千代田区神田神保町1-27
何を食べてもはずれなし。スタッフのほとんどが食べたことのある冷たいお蕎麦「あげ茄子の清香蕎麦」は特にオススメ。温かいお蕎麦なら「とろろ蕎麦」もオススメ。おつゆもあまくておいしいんです。
東京都千代田区 神田神保町2丁目2
http://sinsekai.com/kankyo/
ランチメニューでは単品メニューの中から自由に組み合わせる「ハーフ&ハーフ」ができるので、行く度にいろんな組み合わせのランチが楽しめるのがうれしい。夜は紹興酒もオススメ。
東京都千代田区神田神保町1-6サンビルB1
http://www.kyoueidoo.com/
独特の真っ黒いルーは他の店では味わえない。具によってルーが違うのでリピート必至。なかでもオススメは「チキンカレー」。
岩波ホール
東京都千代田区神田神保町2-1 岩波神保町ビル10F
http://www.iwanami-hall.com/
映画『光のノスタルジア』『真珠のボタン』
10月10日(土)~11月20日(金)
http://www.uplink.co.jp/nostalgiabutton/
映画『放浪の画家ピロスマニ』
11月21日(土)~12月18日(金)
映画『ヴィオレット──ある作家の肖像』
12月19日(土)~2016年2月上旬
http://www.moviola.jp/violette/
イギリス発祥の自転車イベント「ツイード・ラン・東京 2015」が、からりと晴れた秋晴れの下、今年も10月18日(日)に東京で開催されました。
ロンドンで2009年にスタートした「The Tweed Run」は、その名の通り、参加者は全員ドレスコードであるツイード服に身を包んで、都内を自転車で走るというイベント。
ツイード服の着こなしを楽しみながら街を走ることで、自転車の正しい乗り方やマナーも向上していこうというイベントで、現在はイギリス(ロンドン)のほか、ニューヨーク(アメリカ)、フィレンツェ(イタリア)、ビクトリア(カナダ)、シドニー(オーストラリア)など、世界各都市で開催されている秋の風物詩。東京には2012年に初上陸して以来、今年で4回目の開催となりました。
今年は代官山 蔦屋書店をスタートして、表参道や渋谷を通り、代々木公園でひとやすみして、代官山へ戻るという約9キロのルート。約150名が参加しました。モデルの宮本彩菜さん、まつゆうさんなど女性ゲストもイベントに登場。一般の参加者にも女性の姿がかなり増えた印象です。
The Tweed Run Tokyo 実行委員長を務めているユナイテッドアローズの栗野宏文さんは、「ツイードって特別な服と思っている方もいらっしゃいますが、イギリスではもともと狩りの時に着るスポーツ服だったんです。だから保護色に近い自然の色合いが多いし、機能的で自転車との相性がいい。このイベントを通じて、普段着として遊び心を持った着こなしを楽しんでいただけたら嬉しいし、ファションを楽しむシーンが日常に広がったら嬉しいですね」と話していました。
ゴール後には、紅茶とビスケットや軽食を楽しむ英国風ティーパーティが開催。その合間に「ベストドレッサー賞」や各賞が発表され、参加者の皆さんはそれぞれ素敵なツイードの着こなしを楽しんでいました。
さらに今年はウール素材の羊年を記念して、11月7日には愛知県一宮市を中心としたウール産地として知られる尾州でも開催されたそう。
Norwegian rainのデザイナー・T-マイケル氏に「どうしてツイードで自転車なのでしょう?」と聞くと、「Go Back To Basicだからさ!」という答えが返ってきた、ツイード・ラン・東京 2015。
この時期の東京ではツイードはまだ少し暑い気もしましたが、参加者のみなさんは、上手に重ね着を楽しんでいて、気持ち良くコースを走っていた姿が印象的でした。また、帽子やコート、手袋、ぬいぐるみなどの小物や乗馬用のゲートルなど、街乗りをするときのおしゃれで便利なアイディアもたくさん見ることができて、見学だけでも充分楽しめたのではないかと思います。
「速く」ではなく「おしゃれに楽しく」を目的とした自転車のイベント。自転車とツイードという「古き良き時代の伝統を楽しもう」というこのイベントが、今後どんな形で発展していくのか楽しみです。
ツイード・ラン公式サイト:http://tweedruntokyo.com
]]>最近人気がでてきた野外映画上映、その中でも複数のスクリーンで一晩にわたり同時にフェス形式で行う、今年2回目となる「夜空と交差する森の映画祭2015」に山梨県白州まで行って見た。
東京から車で2時間半、会場は白州・尾白の森名水公園「べるが」。一周すると昼間なら小一時間くらいの広さと思われるが、まっ暗闇の中でランタンの明かりを頼りに歩くと全く距離感がなく大きさが把握できず、まさに森に紛れ込んだ感覚になった。会場は圧倒的に若い女性ばかり。20代中心で、男女比は女性が7割以上だろうか、参加者合計は2,300人だったという。足元のランタンの明かりをたよりに、合計4か所のスクリーンで上映される映画を探し歩く旅に出て見た。(事務局に問い合わせましたが、来年の開催は現時点では未定だそうです)
夜空と交差する森の映画祭 2015
日時:2015年10月3日(土)オールナイト開催
10月3日(土) オープン 15:00 上映開始 18:30
10月4日(日) 上映終了 05:00 完全閉場 12:00
後援:山梨県/北杜市/公益社団法人やまなし観光推進機構
青山学院大学総合文化政策学部
主催:森の映画祭実行委員会(代表・佐藤)
会場:山梨県 北杜市 白州・尾白の森名水公園「べるが」
〒408-0315 山梨県北杜市白州町白須8056
公式サイト:http://forest-movie-festival.jp/
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・森の中の映画フェス「夜空と交差する森の映画祭 2015」ステージ& 上映作品第1弾発表
「映画鑑賞から映画体験へ」山梨県白州の広大な自然のなかに4つの特色あるステージ出現(2015-06-23)
東京都文京区の永青文庫にて、2015年9月19日(土)から12月23日(水・祝)まで『SHUNGA 春画展』が開催される。
男女の性的な営みを描き江戸時代に流行した春画は、2013年に大英博物館で初めて春画だけの展覧会が開催され話題を呼んだ。美術館での大規模な展示は日本初となる今回の『SHUNGA 春画展』は、その大英博物館をはじめデンマーク、日本の美術館や個人コレクションから集められた計133点が前期[9月19日(土)~11月1日(日)]と後期[11月3日(火・祝)~12月23日(水・祝)]に分けて展示される。18歳未満は入館禁止となっており、受付で身分証明書など年齢の分かるものの提示が必要となる。
『SHUNGA 春画展』は永青文庫の2Fから4Fまでのフロアを用い、喜多川歌麿や葛飾北斎など著名な浮世絵作家の作品や、版画のように印刷された春画だけでなく、人の手で線と色を書き出された「肉筆」も40点展示。平安時代から始まったとされる春画の歴史を辿るとともに、江戸時代には大名から庶民まで愛された春画の親しみやすさと美しさを感じることができる展示会となっている。
『SHUNGA 春画展』
2015年9月19日(土)~12月23日(水・祝)
永青文庫
前期:9月19日(土)~11月1日(日)
後期:11月3日(火・祝)~12月23日(水・祝)
主催:永青文庫 春画展日本開催実行委員会
特別後援:国際浮世絵学会、美術史学会
後援:ブリティッシュ・カウンシル、朝日新聞社、産経新聞社
協力:全日本空輸(株) 凸版印刷(株) 日本通運(株) MountPosition Inc. COMITE CHAMPAGNE
18歳未満入館禁止
お問い合わせ ハローダイヤル:03-5777-8600(8:00~22:00)
主催:永青文庫 春画展日本開催実行委員会
特別後援:国際浮世絵学会、美術史学会
後援:ブリティッシュ・カウンシル、朝日新聞社、産経新聞社
協力:全日本空輸(株) 凸版印刷(株) 日本通運(株) MountPosition Inc. COMITE CHAMPAGNE
18歳未満入館禁止
お問い合わせ ハローダイヤル:03-5777-8600(8:00~22:00)
永青文庫住所:東京都文京区目白台1丁目1−1
公式サイト:http://www.eiseibunko.com/shunga/
三軒茶屋と池尻大橋の間に位置する三宿。レストランやカフェ、緑豊かな公園が並ぶこの街に東京のアートを牽引するスポットがある。ビルのエントランスには、まず工房と販売を兼ねた小さなジュエリーショップ。階段を下ってゆくと現代アートを展示する「CAPSULE(ギャラリー)」「SUNDAY(カフェ)」そして期間限定オープンのギャラリーがある。いずれも企画展示が繰り広げられ、アートコンプレックス状態である。
「CAPSULE」では7/18(土)より珠寳・小平篤乃生 二人展 「ひらけし時」、「SUNDAY」では7/18(土)より嵯峨 篤・柴田 健治・富田 直樹 展、そして期間限定ギャラリー(今回は「ダソノイア」と名付けられた)では7/17(金)より中村哲也 / 倉科昌高 KNOW YOU ARE 展が開催。ちなみに"KNOW YOU ARE"展終了後は、Shugoartsの入居が決まっている。
これらギャラリー、カフェ、ジュエリーショップオーナーの吉野氏はアートコレクターの顔も持つ。他ギャラリーやアーティストと提携し、展示やパーティ、アート情報発信を精力的に行い東京のアートシーンと深く関わっているのだ。
この日は"KNOW YOU ARE"初日である。レセプション前でお忙しいところ中村哲也氏、倉科昌高氏にお話を伺った。中村哲也氏はスピードシェイプを武器に、純粋彫刻とプロダクトの狭間で格闘する作品を制作し、倉科昌高氏はカスタムペイントの概念を拡張する作品を制作するアーティストだ。
中村哲也:映画『マトリックス』の台詞からの引用です。「自らを知る」という意味で、本当の自分を問い直す、解放する、という想いからつけました。
中村哲也:アーティストは常に自身を解放してゆきます。しかし何十年も活動を続けてゆくとスタイルが決まってくる。それを大きく変えるタイミングが今回でした。FRP(繊維強化プラスチック)での作品制作はこれまでの手法ですがロボット型人体彫刻は新しい取り組みで、そこには政治的なメッセージも込められています。
倉科昌高:ぼくは、カスタムペインターとして20年以上、バケツでも車でも建築物でも大抵の物をペイントしてきました。しかし、カスタムペイントがどうしてもプロダクトに付属した装飾の域を出ないことにある種の限界を感じていたんです。で、『カスタムペイントの解放』をテーマに据えて、平面作品に挑戦しました。カスタムペイントの技法を使うと、作品は見る角度で表情を大きく変えます。結果的に平面作品なのに立体物を見るように視点を変えたくなる作品になったと思います。
中村哲也 / 倉科昌高 KNOW YOU ARE 展
2015 年 7 月 17 日(金)- 8 月 2 日(日)
Open 12:00-19:00(会期中休みなし)
東京都世田谷区池尻2-7-12 B1F [googlemaps:東京都世田谷区池尻2-7-12]
1968年、千葉に生まれる。
1994年東京芸術大学院美術研究科修了(漆芸専攻)。現在、長野県在住。
1998年より「スピード」という現代を象徴するテーマをとりあげ、自ら作り出した最速フォルムを、より速そうに進化させる「レプリカシリーズ」の展開をはじめる。
今にも超高速で走り出しそうな機体を本物のようにつくり出し、エンジンなどの機動ユニットは搭載していないのに「視覚的な」速さで、見る者に直感的な快感を与える作品になっている。
しかもFRPで作られた彫刻は造形から塗装まで全て手作業で行われ、手の存在を感じさせないほど精緻な仕上がりは、「速さ」「強さ」といった抽象的概念そのものの表現となり、モノの持つ形と表面性と、それに喚起される人間の感情との関係を提示している。
近年は立体形状が規定するペイントパターンに着目し、形状の持つメッセージを強調するためにあるパターンそのものを彫刻として自立させ、強いものを強く、速いものを速くみせる表現としてあるべく立体作品を発表している。
http://tetsuya-nakamura.com/
フリーランスのイラストレーターを経て、'93よりカスタムペインターとしてMTBレーサーのヘルメットペイントを始める。現在は、バケツやシャベルなどの日用品から建築の分野まで、ありとあらゆる立体物をベースにカスタムペイント作品を制作。ミュージシャンや現代美術家など、異種クリエイターとのコラボレーション作品も多数ある。
http://www.m-kurashina.com
珠寳・小平篤乃生 二人展 「ひらけし時」
2015年7月18日(土)- 8月30日(日)
会場:CAPSULE
嵯峨 篤・柴田 健治・富田 直樹 展
2015年7月18日(土)- 8月30日(日)
会場:SUNDAY
]]>HHH gallery(エイチ・ギャラリー)が2015年3月21日、葛飾区小菅にオープンした。堀切菖蒲園駅から徒歩5分、元は工場だった建物に創立したのは、スケートボードの廃デッキを利用した立体作品で世界的に知られるHAROSHIさん、そしてパンク/ハードコア・シーンで独自のグラフィックを展開してきたUSUGROWさん、そしてGestalten Japan代表/フリーランス・コーディネーターの半澤順子さん。そこに、、店舗設計デザイナーでもあるtoeの山嵜廣和、映像作家・MINORxU、写真家・松島 幹といったアーティストがサポートし、オープンに至った。
現在は“プレオープン特別展”としてHAROSHIのエキシビジョン『HAROSHI“wait what”exhibition』を開催中。アパレル・ブランド「HUF」の協力により完成した作品が日本初披露されている。
この場所をギャラリーにするにあたり、始めるからには3年から5年継続したいので、ということで3人で株式会社を設立。「元が工場だった感じを残しつつ、ちょっとヌケた感じが欲しかった」と内装について語る。このスペースから、日本のアートマーケットはもちろん海外のコレクターにも発信していくことを考えているという。「日本って海外の情報を入手して日本のなかで宣伝するのは上手なんですけれど、日本でやっていることを海外に知らせることをあまりしていない。こうしてローカルでやっていることも海外に発信するべきだと思います」(半澤さん)。現在、作家のバックグラウンドを深く知るよりも早く、インスタグラムを経由しての海外のコレクターからの反応が極めて早く、そのスピード感にも対応していきたいと、半澤さんは語る。
それぞれ本業を持つ3人による運営ということもあり、土曜日・日曜日・祝日のみの開廊。今後は、若手アーティストと、実力を持つ作家をバランスをとって4~6週間で展示していく予定で、若いアーティストのためのワークショップのようなイベントも行っていきたいとのこと。4月25日からジェームス・ジャービスの展示がスタート。日本ではいまだに2000年代のコミカルなおもちゃのイメージの強い彼だが、今回はそれとは異なる作品が発表されるということだ。
オープンから2週間、既に地元の住民からも期待の声が寄せられているとのことで、葛飾ローカル発、世界へ向けてどのような新たなアートを届けてくれるのか、期待したい。
HAROSHI solo exhibition “wait what”
2015年4月12日(日)まで
土日祝日のみ開廊
JAMES JARVIS
2015年4月25日(土)から2015年5月31日(日)まで
4月26日 (日) HHH galleryにてオープニング・レセプション予定
土日祝日のみ開廊
HHH gallery
東京都葛飾区小菅2-21-17 [googlemaps:東京都葛飾区小菅2-21-1]
開廊日:土日祝日のみ(12:00-20:00)
TEL:03-6662-9331(平日090-6101-7766)
http://hhhgallery.com/
音楽家ジェフ・ミルズによる一日限りのエキシビションが3月23日(月)、天王洲アイル寺田倉庫にて開催された。
「WEAPONS:—音楽に関連するアバンギャルドなオブジェクトの小さなしかし強力なエキシビション」と題されたこの展示会では、1942年にロサンゼルスで起きたUFO目撃事件「バトル・オブ・ロスアンジェルス」という出来事にインスパイアされ、プロダクトデザイナー、スズキユウリ氏の協力のもと制作されたドラムマシーン「ビジター」が世界初公開された。
「バトル・オブ・ロスアンジェルス」とは、1942年2月24日から25日の未明にかけて。ロスアンジェルス上空に未確認飛行物体が目撃され米軍が攻撃を仕掛けるものの、謎の物体は破壊されることなく姿を消したという事件。
今回の展示ではそのほか、50年代のフィルム・ノワールを基調にしたセッティング、ミルズによる音楽を背景にこの「バトル・オブ・ロスアンジェルス」に端を発したヒステリアを再現した「アラート(警告)」、オリジナルのアナログレコードを使用した「トゥモロー+X」、「ビジター(訪問者)」と「ビジター(訪問者)」使用時のためにオランダ人デザイナー、ユロエン・フォン・トゥイルがデザインしたスーツ「ストレンジャー(謎の男)」が公開された。
当日は、ジェフ・ミルズ本人も来廊し、作品について同時通訳を介して解説を行い、自ら「ビジター」の演奏も披露した。彼は今作について「人間性は好奇心と探究心によって進化してきた。思考と想像が実現する方法を見つけ出したときに不可能は可能になる。つまり夢見ることによって何事も可能になるという理論が私たちの想像力をよりたくましくしてきたと言える」と、アートにおける想像力の大切さ、そしてサイエンス・フィクションの可能性について語った。
1.「ビジター(訪問者)」
1942年ロサンジェルスで起きたUFO目撃事件「バトル・オブ・ロスアンジェルス」にインパイアされデザインされた、サウンド・アーティスト鈴木有理氏とのコラボレーションによるドラムマシーン。事件のあった日に目撃された菱型の未確認飛行物体がモチーフになっている。ミルズによると、下部の3本の脚は、当日地上と物体の間を結んでいた光線を表現したものだという。
2.「ストレンジャー(謎の男)」
ジェフ・ミルズが「ビジター」使用時に着用するためにオランダ人デザイナー、ユロエン・フォン・トゥイルがデザインしたスーツ。事件当日、早朝であるにもかかわらずフォーマルな格好をした数人の男たちが目撃されたことから、このスーツのデザインが生まれた。
3.「バトル・オブ・ロスアンジェルス」
1942年ロスアンジェルスで起きたUFO目撃事件「バトル・オブ・ロスアンジェルス」に関するオブジェクト。中古のラジオと古新聞を素材に、戦時中の様々なニュースを家庭に届けるメディアであったラジオから、この不思議な事件に関する情報を人々は入手したことが表現されている。
4.「トゥモロー+X」
ジェフ・ミルズが制作した白いアナログ盤を使用したインスタレーション。レコードは、すべて違う内容の音楽が刻まれており、世界に2枚づつしか存在しない。この特注アナログレコードが、真鍮のホルダーにより固定されている。
5.「アラート(警告)」
「バトル・オブ・ロサンジェルス」に関わるヒステリアと、1940年代のイメージを表現したインスタレーション。1942年2月26日の地方紙、「Los Angeles Examiner」。第二次世界大戦中だったため、UFOの空中飛行目撃に関してはアメリカ軍と政府が事実を隠蔽しようとしているという噂を封じ込めるため、「日本軍の攻撃ではなかった」という論調に終始している。
JEFF MILLS presents WEAPONS – a small but potent collection of music affiliated avant-garde objects
「WEAPONS : — 音楽に関連するアバンギャルドなオブジェクトの小さなしかし強力なエキシビション」
日時:2015年3月23日(月)19:00–22:00
会場:天王洲アイル 寺田倉庫 G1号5F 特設会場
〒140-0002 東京都品川区東品川2-6-10
主催:Axis Records
制作:UMAA Inc/ TodaysArt.JP
協力:寺田倉庫株式会社、Gibson Guitar Corporation Japan