骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2008-08-25 16:20


マシューを知っている人へのマシューからの手紙『マシュー・バーニー:拘束ナシ』クロスレビュー

マシューバーニーを知らない人、そして「拘束のドローング9」を観ていない方にとっては最良の「予告編」として、このドキュメント映像は役立つ
マシューを知っている人へのマシューからの手紙『マシュー・バーニー:拘束ナシ』クロスレビュー

歌姫、ビョークのパートナーにして、平面や立体、パフォーマンスや映像を手がけるアート界のスーパースター、マシュー・バーニー。あえて身体を拘束して製作に臨むシリーズの中で、拘束からの解放を描いた映画『拘束のドローイング9』は、3年前、金沢21世紀美術館の個展で発表して以来、各地で衝撃を与えた。そのロケ現場をNYの女性ディレクターが記録していた!今年の横浜トリエンナーレにも参加する事が決まったマシュー・バーニーに密着した本作は、美術館関係者の証言を交え、彼の壮大な創作を検証していく。

■『マシュー・バーニー:拘束ナシ』今秋、渋谷ライズXにてロードショー!
http://www.matthewbarneynorestraint.jp

監督:アリソン・チャーニック
出演:マシュー・バーニー、ビョーク、
ジャック・ヘルツォーク(ヘルツォーク&ド・ムーロン/建築家) 他

マシュー・バーニー Matthew Barney

配給:トモ・スズキ・ジャパン

1967年生まれ。アイダホ州ボイゼイで育ち、10代の頃はレスリングやアメフトに没頭。イェール大学の医療予科で学び、モデルも経験。1987年「拘束のドローイング」を開始後、身体と創造性に負荷を与え試練や成長を表現。1994年より8年間を費やして「クレマスター」サイクル全5章を発表。直後より、グッゲンハイム美術館の企画による大規模な個展が欧米を巡回。2005年愛妻のビョークと初コラボした映画『抱束のドローイング9』が金沢21世紀美術館での個展「マシュー・バーニー:拘束のドローイング展」でプレミア上映。2008年「横浜トリエンナーレ2008」には、音楽家のアート・リンゼイと共にブラジルのカーニバルで魅せた作品を出品。美術に限らず、映画、音楽、ファッション界からもリスペクトされる現代のカリスマ。

レビュー(2)


  • 杉田治郎さんのレビュー   2008-08-15 02:28

    悲しき『予告編』

    マシューバーニーという現代美術家。 その彼がビョークを主役に日本で作り上げた映像作品「拘束のドローイング9」をニューヨークの女性プロデューサーがドキュメント映像作品として記録したのが本作。 マシューバーニーを知らない人、そして「拘束のドローング9...  続きを読む

  • nakatahideさんのレビュー   2008-08-25 15:19

    マシュー=呪縛からの解放

    マシュー・バーニーというと、”今世紀最後の、カリスマ美術家”というイメージがある。 確かに、この映画を見ると、アート界のカリスマ性が、フィルムからのオーラで伝わってくる。しかし、奥さんのビョークとのやりとりや撮影クルーとの談笑などは、メディアで伝わ...  続きを読む

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