映画『ローサは密告された』ローサを演じたジャクリン・ホセ ©Sari-Sari Store 2016
フィリピンのブリランテ・メンドーサ監督による映画『ローサは密告された』が7月29日(土)より公開。webDICEではメンドーサ監督のインタビューを掲載する。この作品で主人公のローサを演じたジャクリン・ホセは2016年の第69回カンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞した。
マニラのスラム街で小さな雑貨屋を営むローサは、冴えない夫ネストールそして4人の子供を養うために店の隅で麻薬を売買していた。ある密告により逮捕されてしまったローサとネストールは、高額な保釈金を要求され売人の名前を密告するよう脅されながらも、警察に立ち向かっていく。貧困や警察の腐敗、麻薬戦争といったフィリピンの社会問題を背景に、メンドーサ監督は手持ちカメラによるダイナミズム溢れる画、そしてまるでスラムに取り残されたかのような感覚を観客に与える臨場感によりローサのたくましさを映し出している。
主人公のローサの一家は、現在のフィリピンの80%と言われる貧困家庭です。ローサたちの店は非常に小規模で、稼ぎは一日10ドル足らずです。それっぽっちのお金でどうやって生きていけばいいのか。私は、フィリピンの80%に関わる物語を描くことが、この国全体を語ることになると思っています。20%の裕福な階級はこの国の代表ではないのです。(ブリランテ・メンドーサ監督)
社会の道徳観とフィリピンの警察にはびこる腐敗を描く
──『ローサは密告された』のアイディアはどこから生まれたのでしょうか?
この映画のアイディアは、4年前、似たような事件に、間接的にですが、私自身が巻き込まれた時に浮かびました。ある人が自分の家族に起こったことを話してくれたのです。実は『ローサは密告された』の登場人物のひとりを演じている人ですが、誰とは言えません。その人の話に心を打たれたのです。
映画『ローサは密告された』ブリランテ・メンドーサ監督
これはフィリピンの警官の秘密です。誰もが麻薬の問題、腐敗の問題があることは承知していますが、私自身が個人的にその問題に触れたのは初めてでした。より深く、細かいところまで全部知ろうと努めました。事件がどのように起きたのか、特に、お金に困って麻薬を売るに至ったその理由です。そしてほかの家族の方々にも会いました。私にすべてを話すのは彼らにとってたやすいことではありませんでした。そのため、私たちの間に信頼関係を打ち立てる必要がありました。私が彼らの話を「利用」して、金儲けしようとしているのではなく、何故、どのような理由でそれが起こったのかを知りたいと思っていることを分かってもらわなくてはならなかったのです。シナリオは少しずつ書き進められ、同時にフィリピンの警察についても調査を進めました。なので、『ローサは密告された』は実話を基にした映画と言えます。数年前からこうした方法で私は仕事をしています。実際の事件を見つけ出し、その「関係者」に会う。その人はシナリオにとって「トランポリン」のような役割を果たし、『ローサは密告された』の場合は脚本家であるトロイ・エスピリトゥと一緒にシナリオを発展させていきました。
この事件を描こうと思ったのは、この事件が、ごく普通のフィリピンの一家の、独特で、厄介な性格を示しているからです。悪い事をしたせいで捕らえられた家族の一員を助けるためなら、何でもするのか。社会の基本的な価値観を犯してでも。強いものしか生き残れない、それがどうしようもない現実であるような社会の中で、家族は道徳を踏み外してしまう。問題の微妙さゆえに、『ローサは密告された』は私がこれまで撮った中で最も困難な映画になりました。一方でこの映画はフィリピンの警察にはびこる腐敗を描いています。この映画で描いたようなことは、フィリピンの都市のいたる所で行われているのです。
映画『ローサは密告された』 ©Sari-Sari Store 2016
──物語が起こるのは数時間の間です。なぜこのような形式にしたのでしょうか。
実際の状況がそうだったからです。時間の問題は非常に重要でした。フィリピンでは、平日に捕ままれば、麻薬の売人はすぐに刑務所に行きます。しかし、金曜の夜に捕まると、裁判所が週末は閉まっているので、月曜まで警察に留め置かれる。なので、警察は週末にガサ入れをしようとするのです。48時間の交渉の余地があり、金と交換に釈放することができるからです。もちろんこうした腐敗を生むのは貧しさです。生き延びるためには、法も道徳も無視して状況を打開しなければなりません。でもこうした不正はフィリピンだけの話ではありません。先進国でも不正はあり、もっと上層部で行われるため人の眼に触れることがないだけなのです。
フィリピンの80%に関わる物語を描くことが、
この国全体を語ることになる
──製作はどのように進められましたか?
舞台は実際のマニラの中心部の一角です。その土地を非難したいわけでないので、具体的な場所は申し上げられません。この物語は大都市であればどこででも起こりうる物語なのです。この一家は、現在のフィリピンの80%と言われる貧困家庭です。彼らは中の下クラスに入りたいと願っていますが、子供たちの中には教育を受けている者もいるので、それは叶うかもしれません。でも、ローサたちの店は非常に小規模で、稼ぎは一日10ドル足らずです。それっぽっちのお金でどうやって生きていけばいいのか。私は、フィリピンの80%に関わる物語を描くことが、この国全体を語ることになると思っています。20%の裕福な階級はこの国の代表ではないのです。
映画『ローサは密告された』 ©Sari-Sari Store 2016
この映画は、マニラの人口密集地における生活の断面でもあります。強烈なリアリズムを持たせるため、ドキュメンタリーのように撮影しました。美術には、実際のロケーションやその場所にあった物を使用しました。生々しい感情を正確に捉えるため、俳優たちにはこれまで仕事で学んだ事をすべて忘れ、ただ素朴に、自然に演じてもらいました。素人の中にうまく溶け込まなくてはなりません。彼らにはシナリオを渡さず、私が撮影現場で与える指示のみで動いてもらいました。俳優の個人的な本能から生まれたセリフは非常に自然なものになりました。撮影は出来事の起こる順番どおりに進められ、俳優たちは、撮影が進むにつれ、自分の演じる人物の置かれた苦境を感じてゆくことになります。何が起こるか分からない不確かさが、スクリーンに定着されるのです。視点は主役であるローサに合わせ、彼女の眼から見た形で、その夜起こった出来事が語られるように編集しました。
──マニラでの撮影の現場の状況について教えてください。
この映画を台風シーズン最中の8月に撮影したことで、環境そのものが、映画の性格を決定づけました。しかし、製作チームにとってそれはきつい挑戦でした。スラムで特殊な雨降らしを要するシーンでは、3台のカメラを同時に回しながら、ワンテイクで撮影しました。大掛かりな移動撮影をしながら、野次馬にも対応しなくてはなりません。撮影中に洪水になったロケ地もありましたが、映画の雰囲気を伝えるためにその事態も利用しました。
──ローサと夫が逮捕され連れていかれる警察署はスタジオのセットですか?
本物の警察署です。普段そこに勤務している警官たちは、私たちが撮ろうとしている内容を知っていました。しかし、彼らは、自分たちのことだとは全く感じていなかったのです! マニラの警察署は住所不定の子供が大勢います。ちょっとした盗みを働いて捕まるのですが、家族がいないので警察に留まり、小間使いをしたりしています。よくあることなのです。
手持ちカメラにより狭い場所で人との関係性を築くことができる
──ローサとその夫ネストール役にジャクリン・ホセとフリオ・ディアスを選んだ理由はなぜでしょうか。
彼らは1980年代初めにデビューしていますが、その時私はまだ美術監督でした。一緒にパブで働き、友人になりました。ジャクリンは私の最初の映画に出演しています。それから何度か、「サービス」と「どん底」などで夫婦の役を演じてもらっています。ジャクリンもフリオもそれぞれ役者としてのキャリアを積んでいますが、私と仕事するときには、私の映画のスタイルを知っていて、私が彼らに期待するものを知っています。だから仕事がやりやすいのです。この作品では、ジャクリンの実の娘アンディ・アイゲンマンが、ローサの娘ラケルを演じています。
映画『ローサは密告された』ジャクリン・ホセとフリオ・ディアス ©Sari-Sari Store 2016
──監督の作品はリアリズムとフィクションの融合を特徴としています。
私は実際に起きていること、現実を見せたいといつも思っています。同時にそこには物語、創作もあります。フィクションであっても、そのシーンが演出されたものであっても、誠実に表現すれば、それは真実味のある、現実であると信じられるものになります。カメラを固定するなど、ありきたりな映画制作方法では、真実を語れません。私の映画では、手持ちカメラを使います。それによってカメラが狭い通路でも歩けて、その場所の中でしっかりと人との関係性を築くことができるのです。
──手持ちカメラがもたらす具体的な効果はどのようなものでしょうか。
手持ちカメラの映像は、主人公たちの生活の不安定さ、差し迫った感じ、いつまでたっても変わらない腐った状況を示します。隠れて生きなくてはならず、いつも監視されていて、自分の身を守らなければならない世界なのです。カメラは3台使用し、俳優にはカメラ位置は伝えませんでした。俳優たちには、これまで学んだことはすべて忘れて、できるだけ自然に演技するよう求めました。この作品には俳優ではない素人の出演者もいたからです。シナリオも与えませんでした。決めたセリフはあるにはありましたが、自分でセリフを作って構わないと言いました。必ず言わねばならない重要なセリフは確認しましたが、それ以外の部分に関しては自由にさせました。そうすることで、うまく瞬間をつかまえられるのです。アクションも、状況も、感情も、すべて内側から生まれるものに任せました。撮影は俳優が登場人物の陥った苦境を感じ取れるよう順撮りで行いました。最終的に大量のラッシュがあり、編集は映画製作の中でも非常に重要な過程になりました。シナリオ執筆と準備が創作活動の50%、2週間もかからなかった撮影は20%、そして数か月かかった編集作業が30%です。
映画『ローサは密告された』 ©Sari-Sari Store 2016
──その方法を俳優たちはどのように受け止めていましたか。
この方法は、彼らが演じる役柄を膨らませるような大きな自由を与えたので、彼らは気に入っていました。実りある協力関係でした。準備中、私とスタッフは物語の舞台となり、撮影が行われる界隈に入りびたり、住人と接し、どのように暮らしているのかを観察しました。そのあと、俳優に同じことを求め、振舞い方、話し方を掴んでもらいました。昼や夜は地元の人たちと一緒に食事をし、製作準備中は、私たちが彼らを招きました。セリフのなかにはこうしたやり取りから生まれたものもあります。
──あなたの作品ではしばしばクローズアップが多用されます。その効果をどう考えますか?
クローズアップによってその人の顔が大きなスクリーンに大きく映ります。そうすることで、観客はスクリーンに映る登場人物の感情をより近く、よりしっかりと感じることができるのです。
映画『ローサは密告された』 ©Sari-Sari Store 2016
──世界的な評価を得ているにも関わらず、フィリピンでの上映規模は大きくありません。このことをどう思われますか?
私の作る映画が現実に近すぎること、そしてエンターテインメントではないことに依るのではないかと思います。フィリピン人はいわゆるエンタメ映画を好み、自分たちの生活や人生に近すぎるもの、現実を観たくないのです。
──どのような映画監督から影響を受けましたか?
マイク・デ・レオン監督です。彼の「KISAPMATA」(81)に最も影響を受けました。リノ・ブロッカ監督も好きですし、イシュマエル・バーナル監督も観ています。フィリピンで彼らの映画の洗礼を受けていない映画監督はいないでしょうね。世界的な監督の作品に接する機会が長らく我々の国にはありませんでした。そんな中でダルデンヌ兄弟の作品には影響を受けました。また、フランソワ・トリュフォーの初期作品も好きですね。
──フィリピン映画界第3黄金期と呼ばれる流れについて、どう思いますか?
自分たちの時代を物語る、フィリピン人の物語だと思います。いま何が起きているかを反映させるというのは前の世代と同じです。いまの私たちはより自由に物語を語ることができます。第3黄金期と言われる私たちの世代は、“現実を映す物語”を語るのにより積極的です。
──1970年代のフィリピン映画は政治的動機に基づいた作品が主流だったと言われていますが、あなたの映画もその流れにあると思いますか?
現実を基にしている時点で、すでにその映画は「政治的」とラベリングされます。なぜなら、社会問題とは、社会の問題であり、根底では人々の問題だからです。社会問題と政治的映画であるかどうかは切り離せないと思います。
──登場人物が悪いことをしていても、その人自身は悪者とは限らない。あなたは環境が彼らをそうさせてしまう、と映画で語っていますね。
私はそのキャラクターの人物を知る前に、その人間性、人間らしさを観たいと思っています。一般的に人は「良い人」「悪い人」と分けて考えます。どんな国でも、「良い人」と「悪い人」がいて、ある人は良いことができて、ある人は悪いと決めつけます。私が着目するのは、フィリピン人かどうか、金持ちか貧乏かに関わらず、まず人間であるということです。
現実に近づけば近づくほど、映画に真実が宿り、
本物の生活を反映する
──『ローサは密告された』はまさに現ドゥテルテ政権の麻薬戦争を表してしていますね。
『ローサは密告された』のコンセプトを立てたのは前政権のときでした。私の映画は、私のいる環境について私が観たこと、感じたことを反映させています。現政権は麻薬との戦いに注力していますが、問題はそれだけではありません。私が次の映画を作るときは、何か別のこと――例えば組織や腐敗などの他の側面を見つめるでしょう。麻薬以外にもたくさんの問題があるのです。
──あなたにとって、自国について語る必要性とは何ですか?
芸術家とは現在起こっていることを反映するものです。画家であれ、音楽家であれ、作家であれ、インスピレーションは身近な環境から生まれるのです。この映画を作ることは私にとって必要なことでした。この物語は語らねばならない。しかし、ルポルタージュはジャーナリストの仕事です。そうではなく、人々を教育し、人々に知らせるためです。楽しませるためでもありません。現在、映画界を支配している映画は人々におべっかを使う、嘘っぱちの物語で、私たちの周囲にある世界を反映したものではありません。私の映画は、ポルノのように貧しさを見世物にすることはしない。普通の人々の話を語るのです。
──作品を重ねるごとにあなたのスタイルがどんどん確立されて行っているように見受けられます。超リアルな方法論をどのようにして見いだしたのでしょうか?
ご存知のように、私が監督になったのは非常に遅く、45歳くらいの時で、主に広告の世界で働いてからでした。私は流派に属しません。できるだけリアルでいたいと思いますし、ドキュメンタリーとフィクションの境目は曖昧であってほしいと思います。もちろん『ローサは密告された』はフィクションです。俳優がいて、舞台があって、作られたシナリオがありますが、ドキュメンタリーの形式をとっています。現実に近づけば近づくほど、映画に真実が宿り、本物の生活を反映するのです。セリフや衣装や状況は最大限本当らしくなければなりません。もちろんこれは人に衝撃を与えるやり方で、真実を見たくない観客もいるでしょう。というのも映画が真実を見せることは稀だからです。でも私の映画の観客は勇敢で、世界について知りたいと願っているのです。
──この作品では心理を描いていません。アクションがあるのみです。登場人物は常に動き、争いあい、歩き、倒れ、立ち上がります。
彼らにとってはこれがいつもの、日常的な状況なのです。彼らは物事をあるがままに受け取る。彼らは感覚が麻痺してしまっているので、嘆きも抵抗もしない。そもそもほかに選択の余地もないのです。ローサの娘ラケルが転ぶ場面は象徴的です。彼女はとても狭い路地を歩いている。ほかに道はありません。誰かが水を捨てる。別に悪意からではありません、仕事だからです。娘は滑り、転ぶ。でも彼女は文句も言わず、自分を転ばせた老婆をなじりもしない。ただ立ち上がって、歩みを続けるだけです。
映画『ローサは密告された』ローサの子供たち ©Sari-Sari Store 2016
──ローサの子供たちがみなで親の負債を負うのが印象的です。
それも実際にあったことなのです。私はこの点に興味を引かれ、また痛ましいとも思いました。子供たちはまだ若い。彼らはいい市民とは言えませんが、いい子供ではあるのです。彼らの両親もいい市民ではないが、いい親なのです。家族の絆は時に道徳を外れます。人はある面では悪人でも、別な面では善人であることがありうる。登場人物それぞれの感情を見せることをあえて抑えました。ローサが涙を流す最後の場面まで。彼女は何も後悔していない。生き延びるためには後悔している暇もないし、道徳や犯した罪のことなど考えてはいられない。進まなければならないのです。それでも彼女は最後に人間味を見せる。それはあらゆる人の持つ人間性の集約です。その苦しみは彼女と共にある。しかし彼女は強くいなければならないし、するべきことをしなければなりません。ほかの一家が店を閉めるのを彼女は見ます。その家族も生き延びようとしていて、その家族に何が起こっているのかはわかりません。ナイーブで傷つきやすい家族かもしれません。そして、それは、彼女が見ていた家族にも起こりえることなのです。
──カンヌ国際映画祭で、ジャクリン・ホセが主演女優賞を受賞したときはどう思われましたか。
驚きました。あんなにたくさんの名だたる女優さんたちがライバルでしたから。コンペティション部門に映画を出品し、フィリピン人の運命の一片を全世界に語ることができる、それだけで大いに認められたことになりますし、ジャクリンの演技が称賛されるだろうということは分かっていました。でもここまでとは思いもよりませんでした!ジャクリンが主演女優賞を獲得したことは私たちの国にとって非常に名誉あることです。東南アジアの女優で、カンヌ国際映画祭で受賞したのは初めてですからなおさらです。フィリピンではこの主演女優賞が話題になり、みなが彼女の演技に興味を抱いています。特に審査員のメンバーだったキルティン・ダンストが泣いたというラストシーンに。
(オフィシャル・インタビューより)
ブリランテ・メンドーサ(Brillante Ma Mendoza) プロフィール
1960年7月30日、サン・フェルナンド生まれ。マニラの聖トマス大学で広告芸術を学び、映画、テレビ、舞台、CMのプロダクションデザイナーとしてキャリアをスタートさせる。その後、フィリピン国内で指折りのCMディレクターになる。2005年、インディペンデント映画製作会社センター・ステージ・プロダクション(CSP)を設立。45歳で初めて長編監督した『マニラ・デイドリーム』(05)がロカルノ国際映画祭のビデオ部門で金豹賞などを受賞。フィリピン、フランス共同出資作品『サービス』(08)が、フィリピン映画としては84年以来のカンヌ国際映画祭コンペ出品作となり、『キナタイ-マニラ・アンダーグラウンド-』(09)でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞する。同年、『グランドマザー/ばあさん』(09)をヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品、イザベル・ユペールを主演に迎えた『囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件』(12)はベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、世界三大映画祭すべてのコンペティション部門出品を果たす。その後も、作品を発表するごとに世界の映画祭をにぎわす監督となった。
映画『ローサは密告された』
7月29日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
監督:ブリランテ・メンドーサ
出演:ジャクリン・ホセ、フリオ・ディアス、フェリックス・ロコ、アンディ・アイゲンマン、クリストファ・キング、メルセデス・カブラル、ジョマリ・アンへレス、マリア・イザベル・ロペス
脚本:トロイ・エスピリトゥ
原題 MA' ROSA
2016年/フィリピン/110分
配給:ビターズ・エンド