©荒牧耕司
映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』の日本公開を記念し、セルゲイ・ポルーニンが6年ぶりの来日を果たした。4月25日から28日までの来日中は、東京藝術大学・奏楽堂でのライブプレミアイベントに出演したほか、多くの取材に応えた。
webDICEでは、ハービー・山口氏をはじめとするカメラマンによる写真とともに、ポルーニン来日の模様をレポートする。
4月25日(火)【1日目】
第一日目は早朝から日本テレビの番組「スッキリ!!」に生出演し、『Take Me To Church』を踊った。最後に視聴者へ向けて「どんな仕事の方でもアーティストになってください。自分の好きなことを追い求めることこそアートの美しさだと思うので、それを突き進んでいってくれたらと思います」と夢を追う全ての人へメッセージを送った。
「スッキリ!!」本番前、レッスンバーのある楽屋でメイク中のセルゲイ・ポルーニン
「スッキリ!!」のTwitter @ntv_sukkiriより
この日は「フィガロジャポン」誌、「エル・ジャポン」誌の撮影・取材も行われた。
「フィガロジャポン」誌の撮影
「フィガロジャポン」誌の撮影
「エル・ジャポン」誌の撮影
「エル・ジャポン」誌の撮影
「エル・ジャポン」誌のInstagram @ellejapanより、リンク先で写真をスワイプするとメッセージ動画が見られます。
[掲載情報]
■「フィガロジャポン」2017年6月20日発売 8月号
■「エル・ジャポン」2017年6月28日発売 8月号
続いてオフィシャル撮影。
オフィシャル撮影の様子
オフィシャル撮影の様子
4月26日(水)【2日日】
「VOGUE」誌の取材、そして「Bunkamura magazine」の表紙の撮影のあと、アップリンク渋谷にて記者会見が行われた。
[掲載情報]
■「VOGUE JAPAN」2017年6月28日発売 8月号
■「Bunkamura magazine」表紙 2017年6月28日より配布開始
アップリンク渋谷で行われた記者会見にて ©荒牧耕司
グザヴィエ・ドラン作品の配給も手がける韓国の配給会社At9 Filmからの「韓国では、この映画は2週間前にアートシアター30館で劇場公開され、9日間で1万人動員するなど好評で多くの人生に迷う若い人たちを勇気づけました。セルゲイさんは今、楽しく幸せに踊っていますか?」という質問には、次のように答えた。「人生ですから、いい時も悪い時もあります。その中で学んだのは、ポジティブに物事を見る方法です。そうする事によって、内側から生まれる良いエネルギーを皆さんと交換できると思います。もちろん、内面での格闘というのはありますが、踊ることは楽しんでいます。プラスに考えられるようになりましたし、踊ろうともう一度決心して、努力して踊っているから、踊ること自体は楽しんでいます」
At9 FilmのInstagram @at9filmより
[掲載情報]
■BuzzFeed JAPAN
【セルゲイ・ポルーニンが好むのは、苦悩。2000万回再生された、異色の天才バレエダンサー】
■シネマトゥデイ
【映画界進出の超美形ダンサー、セルゲイ・ポルーニン来日「タトゥーは自由の証」】
4月27日(木)【3日目】
東京藝術大学奏楽堂でのプレミアイベント。イベントのチラシ・ポスターは、 本イベントのプレゼンターを務めた箭内道彦さんディレクションのもと、東京藝大映像画像研究室の学生により制作された。会場ロビーには6パターンのポスターが展示され、ポルーニンは、制作した学生と対面を果たした。
©ハービー・山口
©ハービー・山口
©ハービー・山口
リハーサルを兼ねて、パルコのコーポレートメッセージ「SPECIAL IN YOU.」の撮影。クリエイティブディレクターは箭内道彦さん、撮影は三浦憲治さん。
「SPECIAL IN YOU.」セルゲイ・ポルーニン編のポスター。映像は、下記パルコ公式サイトにて公開されます。
「SPECIAL IN YOU.」公式サイト
http://www.parco.co.jp/specialinyou/
リハーサル風景 ©ハービー・山口
「SPECIAL IN YOU.」撮影の様子 ©ハービー・山口
「SPECIAL IN YOU.」撮影の様子 ©ハービー・山口
「SPECIAL IN YOU.」撮影の様子 ©ハービー・山口
開演前の客席の様子 ©ハービー・山口
映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』上映後、ポルーニンがステージに登場。YouTubeで2,000万回再生された『Take Me To Church』を踊った。
『Take Me To Church』を踊るセルゲイ・ポルーニン ©ハービー・山口
©ハービー・山口
©ハービー・山口
©ハービー・山口
©ハービー・山口
photo:ハービー・山口
『Take Me To Church』のパフォーマンスに続くトークコーナーでは、プレゼンターを務めたクリエイティブディレクター・箭内道彦氏と共にアートへの思いを語った。
「私にとってアートは、優雅で美しいものを生み出すこと。それが人々の心に届き、日々の暮らしに足りないものを補うのだと思います。もしこの世の中がパーフェクトだったらアートはいらない。ところが悲しいことに、世界は戦争やテロなど悪事に溢れている。だからこそアートは存在するのではないかと思います」
セルゲイ・ポルーニン(左)と箭内道彦氏(右) ©坂田正樹
©ハービー・山口
[掲載情報]
■BuzzFeed JAPAN
【「スマホ、テレビ、車が世界への感覚を鈍らせる」2000万回再生された、バレエの天才セルゲイ・ポルーニンが語る芸術論】
■映画.com
【美しき異端のダンサー、セルゲイ・ポルーニンが来日「世界に足りないものを補うことが芸術の役割」】
■映画ナタリー
【セルゲイ・ポルーニンが東京藝大でパフォーマンス&アドバイス「孤独を恐れず」】
またこの日はイベント準備の合間を縫って「GOETHE」誌の撮影と滝川クリステルさんとの対談も行われた。
[掲載情報]
■「GOETHE」2017年6月24日発売8月号 滝川クリステルさんとの対談
4月28日(金)【4日目】
4日目は夕方までオフ。ポルーニンの来日中唯一のリクエストで上野動物園にパンダを見にいった。
ポルーニンたっての希望で上野動物園でパンダを鑑賞
夕方からは「ダンスマガジン」の取材と、「GQ」誌の撮影・取材。「GQ」誌は操上和美さんによる撮影だった。そして、上映館である渋谷Bunkamuraル・シネマに赴いた。
「ダンスマガジン」取材中にパンダの画像を見せているポルーニン
「GQ」誌撮影の様子、撮影は操上和美さん
Bunkamuraル・シネマにて
[掲載情報]
■「GQ JAPAN」2017年5月24日発売 7月号 フォトグラファー 操上和美
■「ダンスマガジン」2017年6月27日発売 8月号
最終日の夜は、滞在中ずっと一緒だったスタッフたちと食事。俳優としても意欲を見せるポルーニンは、ケネス・ブラナー監督『オリエント急行殺人事件』、ジェニファー・ローレンス主演『Red Sparrow』という2本の公開を11月に控えており、今後もダンス・パフォーマンスはもちろん、出演作のプロモーションで今後も世界中を飛び回る予定だ。いまどこか行きたいところはある?と聞くと、「国というより水のある場所に行きたいなぁ」とポルーニンは答え、日本を後にした。
映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』
2017年7月15日(土)より、Bunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
<ヌレエフの再来>と謳われる類まれなる才能と、それを持て余しさまよう心――。19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなるも、人気のピークで電撃退団。バレエ界きっての異端児の知られざる素顔に迫ったドキュメンタリー。
監督:スティーヴン・カンター
『Take Me To Church』演出・撮影:デヴィッド・ラシャペル
出演:セルゲイ・ポルーニン、イーゴリ・ゼレンスキー、モニカ・メイソン他
配給:アップリンク・パルコ
原題:DANCER
2016年/イギリス・アメリカ/85分/カラー、一部モノクロ/16:9/DCP