（写真）『シェイクスピアと僕の夢』
毎年、好評の東京国際レズビアン＆ゲイ映画祭が今年はパワーアップして新宿バルト9とスパイラルホールの2箇所で2週間に渡って上映される。普段、私達の日常生活において中々可視化されにくいセクシャル・マイノリティの存在を気づかせてくれる映画祭である。今年は2008年アカデミー賞をはじめ、この映画祭でしか観られない珠玉の作品が揃う。また、海外からのゲストも多数来日し新宿二丁目の店舗とのタイアップイベント、パーティ開催など盛況に行われる。
東京国際レズビアン＆ゲイ映画祭は今年で17年目となり、アジアでは最大規模の映画祭となった。広報担当者に長い間、映画祭が続いてきた秘訣を伺った。
「ボランティアスタッフの熱意に支えられてきました。スタッフの全員がセクシャル・マイノリティ当事者ではなく、ただ映画が好きだという熱意でやってくれています。私達の取り組みはいわゆる“活動家”的な感じとは違い、緩い感じで皆と楽しく好きなことに取り組んでいます。続けることが大事と考えているんですね。その結果として、ノンケ（ヘテロ・セクシャル）が来てくれてジェンダーの壁が無くなれば喜ばしいことです」
今回特に注目したいのはオープニングを飾る『シェイクスピアと僕の夢』。
夢見る男子高校生ティモシーはミュージカルが大好き。学校の授業でシェイクスピアの『真夏の夜の夢』の妖精パックを演じることになったティモシーは、台本に出てくる伝説の媚薬のレシピを偶然見つけてしまう！
まずは薬で学生の人気者ラグビー選手を夢中にさせ、ティモシーの次なる野望は・・・町全体をゲイ・フレンドリーにすること！世界各国の映画祭で数々の賞に輝いた、観たら絶対幸せになる、ホットでキュートなハートフル・ミュージカル。
『シェイクスピアと僕の夢』（2008年/アメリカ/96分）
監督：トーマス・ガスタフソン
フロリダ映画祭観客賞
2008年トリノ国際GLBT映画祭観客賞
7月11日(金)18:15の回上映後、ゲストトーク有り！
次に紹介するのは、イスラムの厳しい戒律の下、それでも愛する自由を探す姿を描いたドキュメンタリー作品『愛のジハード』。
「イスラム教」と「同性愛」という複雑なテーマの実像をイスラム圏の様々な状況下で生きる同性愛者の言葉で描き出す。ジハードは単に「聖戦」の意味で捉えられがちだが、本来は神に近付くための「自己葛藤」を意味する。南アフリカのゲイ、イスラム聖職者ムーシン、レズビアンカップルのマハとマルヤンなど、世界各地で“愛のジハード”に取り組む同性愛者の姿を12ヶ国、9つの言語で取材した貴重なドキュメンタリー。トロント映画祭で絶賛され、ベルリンを含む多くの映画祭で上映されている。トリノ国際GLBT映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞作品。
『愛のジハード』
（2007年/アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・オーストラリア/81分）
監督：パーヴェズ・シャルマ
トリノ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞
思春期の切ない感情を描いた青春映画や社会制度の是非や人権を説いている社会派ドキュメンタリーまで揃う東京国際レズビアン＆ゲイ映画祭。多様な価値観や文化に触れに足を運んでみては。
東京国際レズビアン＆ゲイ映画祭
主催：東京国際レズビアン＆ゲイ映画祭運営委員会
・新宿バルト9
期間：2008年7月11日～7月13日
東京都新宿区新宿3丁目1-26 新宿三丁目イーストビル9～14階[地図を表示]
Tel:03-5369-4955
前売り 1,300円 | 当日 1,500円
・スパイラルホール
期間：2008年7月17日～7月21日
東京都港区南青山5-6-23 スパイラル3F[地図を表示]
Tel:03-3498-1171
前売り 1回券1,300円 | 4回券 4,800円 | スパイラルパス 13,000円
当日 1回券1,500円 | スパイラルパス 15,000円
3組6名様に招待券プレゼント！！
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・応募締切り：2008年7月9日（水）
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