毎年7月、3週間以上かけてフランス全土を一週するステージレースで、距離にして3500km前後、高低差2000m以上という起伏に富んだコースを走りぬくサイクルロードレース「ツール・ド・フランス」。7月5日(土)から開幕するにあたり、テレビでは放送されることのない、ツール・ド・フランスの裏側に密着したドキュメンタリー映画3作品を7月12日(土)より渋谷アップリンクにて特集上映をする。なかでも、選手の葛藤や苦悩、弱音、仲間同士のリラックスした会話など、始めて内部関係者の視点でレースの裏側を撮影した『ツアー・オペレーター/知られざるツール・ド・フランス』は、なかなか見ることのできないファン必見の話題作である。
日本では初公開となる『ツアー・オペレーター/知られざるツール・ド・フランス』は、2000年に開催されたツール・ド・フランスで、チーム「コフィディス」の栄光と敗北の舞台裏を、内部関係者の視点で追った貴重な作品である。
ツール開催中の選手にはさまざまな葛藤や苦悩、表では決して吐かない弱音がたくさんある。チームコーチとして選手を叱咤激励し、ある時にはメディカルトレーナーとしてマッサージを施すツアー・オペレーターの姿をカメラは追う。そこにはレース観戦では知ることのできない多くのドラマがあるのだ。
「コフィディス」の期待の若手デイヴィッド・ミラーがプロローグで、伝説のレーサー、ランス・アームストロング(USポスタル)を破りトップタイムをたたき出す。しかし中盤、癌から復帰後の2連覇をかけたランス・アームストロングが遂にその圧倒的な強さを見せつける。
その時に首位を陥落したデイヴィッド・ミラーは、「他の選手の凄さは走っていてすぐに分かったよ。ツールは彼らの最高峰なんだ。マイヨ・ジョーヌを着た3日間は僕の人生を変えたし、みんなの歓声を浴び最高の瞬間を味わった。あの沿道の熱狂ぶりは忘れられないね。この感覚は他のレースじゃ絶対に味わえないからクセになるよ。プロとしては毎年出場したいね」と、ツールの魅力を語っている。
なぜツール・ド・フランスはこんなにも人々を惹き付け、熱狂させるのか。なぜ選手は肉体の限界まで挑戦し、報われないかもしれないゴールを夢見るのか。フランスの広大な自然の中、選手と彼らを支える仲間たちの真実に近づく。
(写真上)『ツアー・オペレーター/知られざるツール・ド・フランス』(2001年/フランス/100分)。監督:ジャン・クリストフ・ロゼ/出演:ランス・アームストロング、デイヴィッド・ミラー、他
1903年から2003年までのツールの歩んだ歴史を、前人未到の7連勝(1982-1988)を遂げた名選手ショーン・ケリーが解説した作品『ツール・ド・フランス オフィシャル・ヒストリー1903-2005』。ツール黎明期の映像やエディ・メルクス、グレッグ・レモン、ランス・アームストロングなど選手へのレース直後のインタビューなどを織り交ぜながらその歴史を綴る。次々に誕生する偉大なチャンピオン、臆することなく挑むライバル。100年以上にわたるツールの多彩にして驚くべき歴史を一気に描き出す。
(写真右)『ツール・ド・フランス オフィシャル・ヒストリー1903-2005』(2003年/イギリス/114分)。出演:エディ・メルクス、グレッグ・レモン、ランス・アームストロング、他 (C)2003 Copyright/Green Umbrella. All Rights Reserved.
ドイツのチーム「チーム・テレコム(現T-モバイル)」の視点から、開催100周年を迎えた2003年のツール・ド・フランスを描いた『マイヨ・ジョーヌへの挑戦 ツール・ド・フランス100周年記念大会』。ツールがどのように発展していったのかを過去の映像を交えて紹介しつつ、「プリズナー・オブ・ストリート(道の囚人)」と呼ばれるプロのサイクリスト達の挑戦、苦悩する姿を描き出す。自分との闘い、そして大自然との虚しいとも思える闘いに挑む選手達の姿は、フランスの美しい景色とともに観る者の胸を打つ。
(写真右)『ツール・ド・フランス オフィシャル・ヒストリー1903-2005』(2003年/イギリス/114分)。出演:エディ・メルクス、グレッグ・レモン、ランス・アームストロング、他
世界中から選ばれし男たちがフランスに集まり、それぞれのチームの威信と誇りを背負いスピードと忍耐力を競い合う「ツール・ド・フランス」。国内最大のスポーツ専門TV局「J SPORTS」では全21ステージを生中継でお届けする。それに併せてツールの歴史や裏側を観れば、より今年のツールが楽しめるはずだ。
『ツール・ド・フランス特集上映』
7月12日(土)~8月8日(金)アップリンクにてロードショー
会場:アップリンク(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1-2F)[地図を表示]
料金:1,500円(『ツアー・オペレーター』)、1,200円(『ツール・ド・フランス オフィシャル・ヒストリー1903-2005』『マイヨ・ジョーヌへの挑戦』 )
※3タイトル鑑賞券3,000円、自転車割引1,200円(愛車の写真または自転車グッズ要提示)
上映時間などの詳細はコチラから
★国内最大のスポーツ専門TV局「J SPORTS」で、7月5日(土)~27日(日)ツール・ド・フランス全ステージ生中継!
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