デレク・ジャーマン監督作品の映画音楽を担当してきたサイモン・フィッシャー・ターナーがアップリンクで5月18、19日と2日間イベントを行った。
18日は『クロマ@カフェ』と題し、サイモンに加え演奏にminamo(杉本佳一+安永哲郎)、テニスコーツ(さや+植野隆司)、雫境(DAKEI)、朗読に矢崎仁司、花代、ヴィヴィアン佐藤を迎えた小さなフェス的イベント、19日は映像作家牧野貴の新作映像『無題/新作』にサイモンがライブで音を加えるものだった。
『クロマ@カフェ』では、アップリンク代表の浅井隆が構成演出を行い、既存のPAシステムを使わず、観客が持参するスマホのスピーカーを使用するUser Generated PAというコンセプトでイベントが行われた。
アップリンク・ファクトリーに集められた観客は指示に従い、それぞれがあらかじめ録音された音源がアップされているYoutubeにアクセスし、会場に最大30秒ほどのディレイがかかったアンビエントミュージックで充満する中、サイモンのピアノの演奏が始まった。さらにその音にminamoが音を被せていき、そのminamoの音は、YoutubeLiveで配信され、それもまた観客のスマホから聞こえてくるという、幾重にも折り重なった音の海が作られた。その後、テニスコーツが会場に現れ、歌いながら演奏をしながら観客をタベラに導いていった。サイモンがピアノからキッチンへと演奏場所を移動した。同時に、カフェやファクトリーで矢崎監督、花代さん、ヴィヴィアン佐藤さんがデレク・ジャーマンが最後に著した光と色についてのエッセイ集『クロマ』の朗読を始めた。そこに舞踏のような演奏をする雫境さんが現れ、優しいカオスがオーガニックに作られていった。
以下、フォトレポートと当日の動画を掲載する。
動画
撮影:Rei
撮影:Yoshiko Kamikura
フォトレポート
minamo(杉本佳一+安永哲郎)
minamo(杉本佳一+安永哲郎)、サイモン・フィッシャー・ターナー
テニスコーツ、minamo(杉本佳一+安永哲郎)、ヴィヴィアン佐藤
minamo(杉本佳一+安永哲郎)、テニスコーツ
矢崎仁司
テニスコーツ、矢崎仁司
サイモン・フィッシャー・ターナー
カフェレストランTabela
カフェレストランTabela
カフェレストランTabela
minamo(杉本佳一+安永哲郎)
ヴィヴィアン佐藤
サイモン・フィッシャー・ターナー、矢崎仁司
花代
テニスコーツ
サイモン・フィッシャー・ターナー、ヴィヴィアン佐藤
minamo(杉本佳一+安永哲郎)
雫境
雫境
雫境、テニスコーツ
ヴィヴィアン佐藤、テニスコーツ、雫境
サイモン・フィッシャー・ターナー
テニスコーツ、雫境
雫境
花代
花代
サイモン・フィッシャー・ターナー
サイモン・フィッシャー・ターナー
サイモン・フィッシャー・ターナー
テニスコーツ
サイモン・フィッシャー・ターナー、花代、minamo(杉本佳一+安永哲郎)、テニスコーツ
サイモン・フィッシャー・ターナー
サイモン・フィッシャー・ターナー、花代、minamo(杉本佳一+安永哲郎)、テニスコーツ
サイモン・フィッシャー・ターナー、花代、minamo(杉本佳一+安永哲郎)、テニスコーツ
サイモン・フィッシャー・ターナー、花代
雫境
雫境
2016年5月18日(水)
DAY1:クロマ@カフェ
日時:2016年5月18日(水) 開場19:30 開演20:00
会場:渋谷アップリンク(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1階)
▼演奏
サイモン・フィッシャー・ターナー
テニスコーツ
minamo(杉本佳一+安永哲郎)
雫境
▼朗読
矢崎仁司(映画監督)
花代(アーティスト)
ヴィヴィアン佐藤(非建築家)
▼サウンドストリーミング
odorome
▼構成演出
浅井隆(UPLINK)
2016年5月19日(木)
DAY2:サイモン・フィッシャー・ターナー×牧野貴『無題/新作』上映 併映:『BLUE ブルー』
日時:2016年5月19日(木) 開場19:30 開演20:00
会場:渋谷アップリンク(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1階)
▼『無題/新作』(2016年/35分/1:1.85/カラー)
映像:牧野貴
演奏:サイモン・フィッシャー・ターナー
▼『BLUE ブルー』(1993年/74分/DVD上映)
監督:デレク・ジャーマン
出演(声のみ):デレク・ジャーマン、ティルダ・スウィントン、ナイジェル・テリー、ジョン・クエンティン
音楽:サイモン・フィッシャー・ターナー、ピーター・クリストファーソン、ブライアン・イーノ、カロル・シマノフスキ、エリック・サティ