京王井の頭線池ノ上駅から徒歩1分の場所に、ギャラリーQUIET NOISE arts and break(クワイエット ノイズ アーツ アンド ブレイク)が2016年3月19日(土)にオープンした。ギャラリーは静かな空間という概念を打ち破る線路沿いという立地、大きな窓の外には井の頭線が間近に行き交うのが見える。けれど真っ白にペイントされたギャラリー内にいると、不思議と静寂を感じて、これがQUIET NOISE(静寂と喧噪)の由来と納得する。
チーフキュレーターには、代官山 蔦屋書店のアートコンシェルジュ 秀熊麻衣氏が就任。ディレクターにはカフェバー兼ギャラリーCANDLE CAFE △llオーナーでありキャンドルアーティストの井上竜介氏。毎回趣向を凝らしたカッティングエッジなアート展を企画する。当面は国内の作家を扱うが、将来的には海外作家の展示も視野にいれている。
とにかくアクセスの良い場所が良かった、とディレクター 井上氏は言う。池ノ上は渋谷からわずか3駅、下北沢からは1駅あるいは徒歩で行けるほどアクセスが良い。東京の東側にギャラリーは多いが、どうしてもわざわざ出向く感じになってしまうので、もっと気軽に日常的に立ち寄ってもらう為には、駅近である必要があったという。
さらにギャラリー目的以外の人々を引込む仕掛けと言えるのが、奥に構える本格的なコーヒースタンド。コーヒー部門のスタッフが常駐し、OBSCURA COFFEE ROASTERSとコクテル堂のコーヒー豆を使用、1杯づつ丁寧に淹れる。提携のお店からセレクトした日替わり焼き菓子のメニューも。アートの敷居をさげると同時に、新しい楽しみを提案している。
第1弾企画展は、京都・本能寺への襖絵奉納をはじめ、早乙女太一「影絵」や様々な著名人への作品提供、企業とのコラボレーションなど、多岐に亘り活躍する水墨画家の柏原晋平氏による最新シリーズ「灰の夢」。春の情景をあえてモノクロームで描き独特の世界観を展開している。
線路沿いの細い路地に面している
白くペイントされ内部は明るい
柏原晋平 個展 「灰の夢」
柏原晋平 個展 「灰の夢」
柏原晋平 個展 「灰の夢」
柏原晋平 個展 「灰の夢」
柏原晋平 個展 「灰の夢」
柏原晋平 個展 「灰の夢」
コーヒー豆は「ダーク」と「ライト」の二種、コーヒー通にも評判の豆を使用
レセプションで配られたオリジナルのバッジ
コーヒー380円(アイス/ホット)、カフェオレ400円(アイス/ホット)、ティー380円(アイス/ホット)、ミルクティー(ホットのみ)400円、オレンジジュース350円、ビール600円
グラフィックはあえてギャラリーっぽさを出さないクールなデザイン
井の頭線がよく見える
ギャラリー奥のコーヒースタンド
線路沿いなので線路もよく見える
こだわりの焼き菓子は提携のビストロにオーダー
ギャラリー中央に置かれたガラステーブル
行って見た!QUIET NOISE
QUIET NOISE arts and break(クワイエット ノイズ アーツ アンド ブレイク)
Open11:00-20:00(不定休)
東京都世田谷区代沢2-45-2-1F(池ノ上駅より徒歩1分) [地図を表示]
公式サイト:http://quietnoise.jp
チーフキュレーター秀熊麻衣
都内ギャラリーでのサポートを経て、2011年から代官山 蔦屋書店 アートコンシェルジュ。自身も現代アート作家として、現在も制作を続けている。アート界の最先端をチェックすべく、 美術館だけでなくギャラリーをチェックすることをライフワークにしている。近年は海外のアートフェアや国際展にも足を運んでいる。
ディレクター 井上竜介
2003年にカフェバー兼ギャラリー「CANDLE CAFE △ll」を下北沢にオープン。同店のオーナーを務めながら、キャンドルアーティストとしても活動。広告やファッション、音楽関係などの多岐に亘ったフィールドでも表現を続けている。
KASHIHARA SHINPEI EXHIBITION "DREAM OF ASH"
異彩の画家が描くモノクロームと春の情景 — 柏原晋平 個展 「灰の夢」
2016年3月19日-4月17日
牧田 愛 個展「ウチュウハンショク」
2016年4月22日-5月7日