▲『ファースト22ミニッツ・プレビュー・ショウ』3月11日、京都・中京区「Division」
イギリスのアーティスト、バンクシーが2013年10月1日から突然告知もなく開始し、ニューヨーク中とインターネット上を狂乱の渦に巻き込んだ展覧会「Better Out Than In」の模様を追ったドキュメンタリー映画『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』が3月26日(土)より渋谷シネクイント、4月2日(土)より渋谷アップリンクにて公開される。映画公開を記念して、本編冒頭22分の無料上映会『ファースト22ミニッツ・プレビュー・ショウ』が2月24日から3月23日までの期間、全国計100ヵ所で開催されている。
『ファースト22ミニッツ・プレビュー・ショウ』は、『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』が記録した、バンクシーが1ヵ月間毎日ニューヨークのどこかで作品を発表するという試みのように、映画公開前の1ヵ月、どこかで本作の冒頭22分を上映することにより、美術館から解き放たれたストリートアートの意義を問う企画となっている。既に上映申込は締め切られているが、主催者には無料で上映素材が提供され、思い思いのスタイルで上映会が催されている。ハッシュタグは「#Banksy22min」、今後の開催会場の詳細は公式サイトまで。
また、3月26日からの公開に先駆けてフライング上映会も3月22日(火)より4日間、渋谷シネクイントにて開催。各日、荏開津広さん(DJ/オールピスト京都・京都精華大学非常勤講師)、丹下紘希さん(人間/映像作家/NOddIN)、平井有太マンさん(ライター)、しりあがり寿さん(漫画家)、毛利嘉孝さん(社会学者)、鈴木沓子さん(ライター)らを迎えたトークイベント付きで、前売券価格で鑑賞することができる。この4日間の上映で、「#バンクシーフラゲ」のハッシュタグでTwitter、instagram、facebookに映画の感想を投稿した人から抽選でスペシャルアイテムの詰め合わせ「シークレットギフトボックス」もプレゼント。ユーザー参加型映画『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』をいち早く体験することができる。
さらに、バンクシーの監督作で、第83回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされたドキュメンタリー映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』も3月28日(月)~4月1日(金)アンコール上映されることも決定している。
▲2月25日、和歌山・和歌山「シェアキッチンPLUG」
▲2月27日、滋賀・彦根「ROUNDS」
▲2月27日、滋賀・彦根「ROUNDS」
▲2月28日、長野・松本「瓦RECORD」
▲2月28日、長野・松本「瓦RECORD」
▲2月28日、愛媛・松山「ESCOBAR」
▲3月3日、東京・幡ヶ谷「幡が谷カフェ」
▲3月5日、大阪・北区「THE (COMMON)PLACE」
▲3月6日、東京・下北沢「cafe&bar BlueMonday」
▲3月6日、神奈川・鎌倉「Onari Cafe」
▲3月6日、神奈川・横浜「STIRRER JUNK」
▲3月10日、東京・代々木 代々木公園(噴水付近)
▲3月10日、東京・代々木 代々木公園(噴水付近)
▲3月11日、東京・世田谷「IID 世田谷ものづくり学校 プレゼンテーションルーム」
▲3月11日、東京・渋谷「caph troupe代々木上原店」
▲3月11日、東京・渋谷「caph troupe代々木上原店」
▲3月11日、京都・中京区「Division」
▲3月11日、京都・中京区「Division」
▲3月12日、兵庫・神戸「levant FACTORY Q ギャラリー」
▲3月12日、兵庫・神戸「levant FACTORY Q ギャラリー」
▲3月12日、兵庫・神戸「levant FACTORY Q ギャラリー」
▲3月13日、和歌山「Bar EARL -R- Drink & Skateboards」
▲3月15日、東京・神田「手と花」
▲3月15日、東京・神田「手と花」
▲3月15日、東京・神田「手と花」
▼『ファースト22ミニッツ・プレビュー・ショウ』開催会場
映画『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』より、バンクシーが2013年10月に1ヵ月にわたりニューヨークで行なった展覧会の記念すべき第1日目にボムされた作品。スプレー缶を手にした少年の横には電話番号が描かれており、そこに電話すると無料通話でオーディオ・ガイドを聞くことができるようになっていた。
【BANKSYとは……?】
正体不明のストリートアーティスト。世界各地でゲリラ的に作品を描くことで知られている。彼が壁や路上に「違法」に描いたグラフィティは世界的な注目を浴び、驚くほどの高値を呼んでいる。ブラッド・ピットやアンジェリーナ・ジョリー、キアヌ・リーブス、ジュード・ロウ、クリスティーナ・アギレラなどのセレブにも彼のファンは多い。2010年にはドキュメンタリー映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』を初監督し、アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた。自らの作品をMoMA、メトロポリタン美術館、大英博物館などに無断で展示したり、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区の分離壁に、イスラエル軍から威嚇砲弾されながら描いたり、つねに作品で問題提起をしており、議論を巻き起こしている。
バンクシーは2015年8月22日から5週間限定で、イギリス・ノース・サマセットのウェストン・スーパー・メアにアミューズメントパーク「ディズマランド」をオープン。終了後の物資は、シリアやアフガニスタンなどから来た7,000人以上が滞在する「ジャングル」と呼ばれる仏カレーの難民キャンプに住居として活用するために送られた。
▲「ディズマランド」の様子
▲「ディズマランド」の展示の様子
12月にはその難民キャンプにシリア移民の父を持つ故スティーブ・ジョブズを描き、各国の移民政策を批判。2016年1月24日には、ロンドンのフランス大使館の向かいにある建物の壁にも作品を発表。挿絵画家エミール・バヤールによる有名な『レ・ミゼラブル』の主人公コゼットをモチーフに、催眠ガスが立ち込める中で少女が目に涙を浮かべた絵と、カレーの難民キャンプで、警察が催眠弾などで襲撃する様子を収めたYouTube動画へリンクされたQRコードも描き、英仏の難民対策を再度批判した。
▲仏カレーの難民キャンプに描かれたスティーブ・ジョブズの絵。
▲ロンドンのフランス大使館前に描かれた作品、現在はビルの関係者により撤去されている。
【関連記事】
『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』SNS動画をネタに映画を作った監督インタビュー(2016-03-10)
http://www.webdice.jp/dice/detail/5060/
映画『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』より、セントラル・パークによく出店されている土産物屋風に、オリジナル作品が60ドルで陳列販売されていた時の模様。現在のバンクシー作品の評価額は25万ドル。
映画『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』
3月26日(土)渋谷シネクイント、4月2日(土)渋谷アップリンクほか全国順次公開
監督:クリス・モーカーベル
提供:パルコ
配給:アップリンク、パルコ
宣伝:ビーズインターナショナル
2014年/アメリカ/81分/カラー/16:9/DCP
▼映画『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』予告編
映画『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』
フライング4days!!!!!
上映作品:『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』
日程:2016年3月22日(火)~3月25日(金)
時間:19:30~
会場:渋谷シネクイント(東京都渋谷区宇田川町14-5 渋谷パルコ パート3・8F)
料金:一律1,500円(シニア割引等各種割引対象外)
チケットは窓口・オンラインともに上映日の各3日前より販売開始
※前売券もご利用いただけます。(窓口での受付のみ)
※書籍『バンクシー・イン・ニューヨーク』ご持参/その場でご購入で1,000円で鑑賞可能
【ゲスト】
3月22日(火)
「バンクシー、お前は誰だ?!」座談会
座談会:小倉利丸(評論家)×鈴木沓子(ライター)×高久潤(朝日新聞 国際報道部記者)×浅井隆(アップリンク社長)
3月23日(水)
荏開津広(DJ/オールピスト京都・京都精華大学非常勤講師)
「バンクシーがニューヨークでアートをすること」
3月24日(木)
丹下紘希(人間/映像作家/NOddIN)×平井有太マン(ライター)
「バンクシーという〝在り方“について」
3月25日(金)
しりあがり寿(漫画家)×毛利嘉孝(社会学者)×鈴木沓子(ライター)
「バンクシーとは現在の『サウンド・オブ・サイレンス』である」
#バンクシーフラゲ キャンペーン
感想をSNSに投稿してプレゼントをGET
4daysに参加して、映画・イベントの感想をハッシュタグ「#バンクシーフラゲ」をTwitter、instagram、facebookに投稿するだけで応募完了。抽選でスペシャルアイテムの詰め合わせ「シークレットギフトボックス」をプレゼント
応募締切:2016年3月26日(土)午前11時
対象SNS:Twitter、instagram、facebook
≫#バンクシーフラゲ をつけてTwitterで感想をつぶやく
バンクシー監督作
『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』
日時:2016年3月28日(月)~4月1日(金)17:00の回
会場:渋谷シネクイント(東京都渋谷区宇田川町14-5 渋谷パルコ パート3・8F)
料金:一律1,000円
第83回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート!アート界のみならず、映画界においても賛辞の的となった、バンクシーの初監督作品。これは真実なのか?それともすべてバンクシーに仕組まれたことなのか……?現代のアート業界を痛烈に皮肉りつつ、最高にユーモアの溢れたドキュメンタリー!
監督:バンクシー
出演:ティエリー・グエッタ、スペース・インベーダー、シェパード・フェアリー、バンクシー、ほか
ナレーション:リス・エヴァンス
音楽:ジェフ・バーロウ(Portishead)/ロニ・サイズ
提供:パルコ
配給:パルコ、アップリンク
特別協賛:SOPH.Co.,Ltd.
2010年/アメリカ、イギリス/90分