「ディズマランド」公式サイトより
イギリスのアーティスト、バンクシーがプロデュースする期間限定のテーマパーク「ディズマランド」が8月22日、イギリス・ノース・サマセットのウェストン・スーパー・メアにオープンした。
ディズマル(陰鬱な)という名前の通り、もともと保養地だったという荒涼とした敷地内に、バンクシーをはじめ、エジプト、イラン、パレスチナ、サウジアラビア、シリアのアーティストを含む59人のアーティストが参加。
公式サイトのマップによると、3つの巨大なギャラリー、うらぶれたシンデレラ城、消費者金融の窓口のあるキッズエリア、ゲリラアートを展示する島、トラック式の上映設備により短編作品をエンドレスで上映するクッションなしの野外映画館、The KLFの活動で知られるジミー・コーティー作のミニチュアの村などのアトラクションが用意されているという。
「ディズマランド」公式サイトより、会場マップ
セキュリティもやる気のなさそうな「ディズマランド」の内部。 via @HuffPostUK Pictures
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かぼちゃの馬車の横転事故により死んだシンデレラと事故現場に群がるパパラッチ。via @nevermeg
via 70023venus2009 's Flickr
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「災害になる可能性がないものはアートではない」via @tusojosabiertos
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また会場では、プッシー・ライオット、マッシヴ・アタック、ピーナッツ・バター・ウルフ、ラン・ザ・ジュエルズ、スリーフォード・モッズ、ザ・サヴェージズといったアーティストのライヴ・パフォーマンスも行われる。
「UKでも最も期待はずれのアトラクション施設」「アート、アミューズメントそして初心者向けアナーキズムのフェスティバル」と銘打たれたこのアミューズメント・パークは、8月22日から9月27日まで開催。時間は11時から23時まで、チケットは3ポンド(575円)、5歳以下は入場無料となっている。現在オフィシャルサイトへのアクセス過多により、オンラインチケットの販売は中止となっており、当日券のみ購入可能となっている。
なお公式サイトによると、不安定な床面、ストロボの使用、小さな子供に適さないイメージが展示されているといった注意事項のほか、会場へのスプレーやマーカー、ナイフの持ち込み、そしてウォルト・ディズニー・カンパニーの法定代理人の入場を禁じている。
「ディズマランド」公式サイトより
英ガーディアン紙の取材に対しバンクシーは、「『ディズマランド』は企業による個性のない『家族のためのライトなエンターテインメント』にうんざりしている人に最適な場所だ」「低所得層の行楽客は完璧なアートのオーディエンスだ」「美術館はアートを鑑賞するのに最悪の場所だと思う」と発言している。
【The Gurardian】
Banksy: ‘I think a museum is a bad place to look at art(2015.8.21)
http://www.theguardian.com/artanddesign/2015/aug/21/banksy-dismaland-art-amusements-and-anarchism
Dismaland公式サイト:
http://www.dismaland.co.uk/