HHH gallery(エイチ・ギャラリー)が2015年3月21日、葛飾区小菅にオープンした。堀切菖蒲園駅から徒歩5分、元は工場だった建物に創立したのは、スケートボードの廃デッキを利用した立体作品で世界的に知られるHAROSHIさん、そしてパンク/ハードコア・シーンで独自のグラフィックを展開してきたUSUGROWさん、そしてGestalten Japan代表/フリーランス・コーディネーターの半澤順子さん。そこに、、店舗設計デザイナーでもあるtoeの山嵜廣和、映像作家・MINORxU、写真家・松島 幹といったアーティストがサポートし、オープンに至った。
現在は“プレオープン特別展”としてHAROSHIのエキシビジョン『HAROSHI“wait what”exhibition』を開催中。アパレル・ブランド「HUF」の協力により完成した作品が日本初披露されている。
この場所をギャラリーにするにあたり、始めるからには3年から5年継続したいので、ということで3人で株式会社を設立。「元が工場だった感じを残しつつ、ちょっとヌケた感じが欲しかった」と内装について語る。このスペースから、日本のアートマーケットはもちろん海外のコレクターにも発信していくことを考えているという。「日本って海外の情報を入手して日本のなかで宣伝するのは上手なんですけれど、日本でやっていることを海外に知らせることをあまりしていない。こうしてローカルでやっていることも海外に発信するべきだと思います」(半澤さん)。現在、作家のバックグラウンドを深く知るよりも早く、インスタグラムを経由しての海外のコレクターからの反応が極めて早く、そのスピード感にも対応していきたいと、半澤さんは語る。
それぞれ本業を持つ3人による運営ということもあり、土曜日・日曜日・祝日のみの開廊。今後は、若手アーティストと、実力を持つ作家をバランスをとって4~6週間で展示していく予定で、若いアーティストのためのワークショップのようなイベントも行っていきたいとのこと。4月25日からジェームス・ジャービスの展示がスタート。日本ではいまだに2000年代のコミカルなおもちゃのイメージの強い彼だが、今回はそれとは異なる作品が発表されるということだ。
オープンから2週間、既に地元の住民からも期待の声が寄せられているとのことで、葛飾ローカル発、世界へ向けてどのような新たなアートを届けてくれるのか、期待したい。
元・倉庫の面影をあえて残した内装
HAROSHI氏の展示
HAROSHI氏の展示
圧倒的な密度。日本在住のHAROSHI氏だが、国内で作品を観る機会はなかなか無い。
HAROSHI氏の作品の写真展示。
HAROSHI氏の作品の写真展示。
HAROSHI氏の作品の写真展示。
床も倉庫時代の荒々しさを残し、独特な雰囲気を醸し出す。
ドアノブはHAROSHI氏によるもの。
入り口横には物販スペース。
入り口横には物販スペース。
▼HHH galleryオフィシャル・インスタグラムより、オープニング・レセプションの模様
HAROSHI solo exhibition “wait what”
2015年4月12日(日)まで
土日祝日のみ開廊
JAMES JARVIS
2015年4月25日(土)から2015年5月31日(日)まで
4月26日 (日) HHH galleryにてオープニング・レセプション予定
土日祝日のみ開廊
HHH gallery
東京都葛飾区小菅2-21-17 [地図を表示]
開廊日:土日祝日のみ(12:00-20:00)
TEL:03-6662-9331(平日090-6101-7766)
http://hhhgallery.com/