骰子の眼

cinema

2015-02-15 23:00


ホドロフスキー監督新作『エンドレス・ポエトリー』のクラウドファンドがスタート

観た人が真の自分を発見する手がかりになる、"生きること"への招待ともいうべき作品
ホドロフスキー監督新作『エンドレス・ポエトリー』のクラウドファンドがスタート

『エル・トポ』『ホーリーマウンテン』のアレハンドロ・ホドロフスキー監督の2013年に製作した『リアリティのダンス』の続編とも言うべき新作『エンドレス・ポエトリー』のクラウドファンドが、本日よりキックスターターでスタートした。プロジェクト・ページには英語・フランス語・スペイン語そして日本語で案内が掲載されている。

本作はホドロフスキーの自叙伝『リアリティのダンス』が原作。昨年23年ぶりに公開された監督作『リアリティのダンス』では、チリの田舎町トコピージャを舞台に少年時代を描いていたが、その続編とも言える今作は首都サンティアゴが舞台。自伝の後半部分をベースに、青年時代のホドロフスキーと当時のアバンギャルドな詩人、アーティスト、パフォーマー、ミュージシャンなどとの交流を、現実とフィクションを織り交ぜたマジック・リアリズムの手法と構成で描いていく。この時代にホドロフスキーの拠りどころとなった「詩」について描くことで、現在の映画に失われた詩的な力を蘇らせ、観た人が真の自分を発見する手がかりになる、まさに"生きること"への招待ともいうべき作品になるという。

2015年7月から8月末にかけての8週間、チリのサンティアゴで撮影。編集、音楽製作、VFXなどのポストプロダクションはパリと東京で行ない、2016年2月末に完成予定となっている。

『エンドレス・ポエトリー』イメージ・スケッチ ©Pascale Montandon-Jodorowsky
『エンドレス・ポエトリー』イメージ・スケッチ ©Pascale Montandon-Jodorowsky

ホドロフスキーの「ポエティックマネー」とは?

今回のプロジェクトは、350,000ドルを目標に、2015年3月22日23:59(アメリカ時間)までクラウドファンディングを行う。2ドルから寄付が可能で、「世のすべてのお金は詩に換えられるべきだ」というホドロフスキーの考えに基づき、協力者の寄付する金額を、同額の「ポエティックマネー」(DINERO POETICO=DP)と両替する。この世界に存在する詩と交換することができる通貨「DP」には1DP、10DP、100DPの紙幣がそれぞれAとBの2種類ずつあり、ホドロフスキーによるお金と富にまつわる詩がスペイン語で書かれている。

1DP_A
1ポエティックマネー(Aタイプ)
1DP_B
1ポエティックマネー(Bタイプ)
10DP_A
10ポエティックマネー(Aタイプ)
10DP_B
10ポエティックマネー(Bタイプ)
100DP_A
100ポエティックマネー(Aタイプ)
100DP_B
100ポエティックマネー(Bタイプ)

「現実の世界を詩で溢れさせたい」というホドロフスキーの思いに賛同する方は、ぜひポエティックマネーと両替し、心の中で詩をつぶやくか、ツイッターで #EndlessPoetryMyPoem のハッシュタグをつけて詩をつぶやいてほしい。

また1,000ドル以上の寄付で、同額の「ポエティックチェック」を発行。この小切手の裏面には、ホドロフスキーによるお金と富にまつわる詩の全文がスペイン語でプリントされている。

JODOROWSKYS-POETIC-CHECKS
ポエティックチェック

ポスター、Tシャツ、試写会ご招待など様々なリワードを用意

「ポエティックマネー」に加えて、寄付の金額に応じて様々なリワード(特典)も用意されている。50ドル以上でオンラインでの本編ストリーミング視聴、デジタル形式の映画ポスター、撮影の進捗を伝えるデジタル形式のポストカードを進呈。50ドル以上で映画のエンドクレジットに名前を掲載。222ドル以上でホドロフスキーの映画にまつわる詩がプリントされたTシャツをプレゼント。500ドル以上で、サンティアゴ、パリ、ニューヨーク、東京で開催されるプレミア試写会に参加することができ、最高額の10,000ドルの協力で、エグゼクティブ・プロデューサーとして名前がクレジットされる。

なおホドロフスキーと妻パスカル・モンタンドン=ホドロフスキーの共作による映画のイメージ・ポスターについては、50ドル以上の寄付で郵送されるが、750ドルの寄付に限り、ホドロフスキーのサイン入りのエディションでの送付となる。

T-shirt_A
222ドル以上の寄付で進呈となるTシャツ(Aタイプ)
T-shirt_B
TシャツBタイプ
T-shirt_C
TシャツCタイプ
T-shirt_backstyle
Tシャツ共通のバックスタイル
poster_s
10ドル以上でデジタル形式、50ドル以上で郵送で送付される映画ポスター。750ドルの寄付でサイン入りエディションを進呈。

『エンドレス・ポエトリー』あらすじ
物語は、ホドロフスキー一家が故郷トコピージャから首都サンティアゴへ移住するところから始まる。青年アレハンドロは、自分への自信のなさと抑圧的な両親との葛藤に悩み、この環境から脱し何とか自分の道を表現したいともがいていた。ある日、アレハンドロは従兄リカルドに連れられて、芸術家姉妹の家を訪れる。そこでは、古い規則や制約に縛られない、ダンサーや彫刻家、画家、詩人など若きアーティストたちが共に暮らしていた。彼らと接していく中でアレハンドロは、それまで自分が囚われていた檻から、ついに解放される。エンリケ・リンやニカノール・パラといった、後に世界的な詩人となる人物たちとの出会いや、初めて恋に落ちたステジャ・ディアスとの会遇によって、アレハンドロの詩的運命は、新たな未知の世界へと紐解かれていく。

キックスターター:
アレハンドロ・ホドロフスキーの新作『エンドレス・ポエトリー』

https://www.kickstarter.com/projects/276667448/jodorowskys-new-film-endless-poetrypoesia-sin-fin

公式サイト:http://www.poesiasinfin.com/
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