映画『ROCK THE PLANET -この惑星を揺らせ!-』のDELI
クラウドファンディングサイトMotionGalleryとwebDICEとの連動連載、今回は映画『ROCK THE PLANET -この惑星を揺らせ!-』制作支援プロジェクトを、プロデューサーの山村賢行氏からのメッセージとともに紹介する。
ラッパーで、政治団体「PLANET ROCK」を立ち上げ、11月の千葉県松戸市議会選に立候補し当選を果たしたDELI。この映画『ROCK THE PLANET -この惑星を揺らせ!-』は、「PLANET ROCK」の活動を追うとともに、アメリカでヒップホップ創始に関わったアーティスト、アフリカ・バンバータとDELIの会談、そしてヒップホップが誕生したニューヨーク・ブロンクスの取材を通し、ヒップホップの歴史を紐解く作品だ。
今回のプロジェクトでは、3,400,000円を目標に、2015年2月25日23:59までクラウドファンディングを行なう。3,000円から応援が可能で、クラブでの上映会の招待券をはじめ、30,000円以上で特別映像のDVDを進呈、50,000円以上の協力でエンド・クレジットへの名前の掲載、100,000円で2015年8月に開催予定の打ち上げと関係者パーティーへの招待、500,000円のファンドでアソシエイト・プロデューサーとしてクレジットされるなど、様々な特典が用意されている。詳しくはプロジェクトページまで。
DELIは1975年2月9日生まれ。1998年にヒップホップ・グループNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDに参加し、MCとして活躍。2011年の東日本大震災以降、被災地に暮らす子供達のために考えアクションを起こすプロジェクト「オペレーション・コドモタチ」を立ち上げ、として放射能に関わる問題について活動を始めている。
山本太郎氏（右）とDELI
今作は、彼へのインタビューや、音楽製作、「オペレーション・コドモタチ」の活動や、「PLANET ROCK」での「BLOCK PARTY」（ライブ・パフォーマンスとスピーチ、ゲストスピーカーを交えたトークによる集会）を中心とした活動を記録。そして、ニューヨークのアフリカ・バンバータに会いに行く過程にも密着し、ドキュメンタリー作品としてまとめている。
「PLANET ROCK」のロゴを持つアフリカ・バンバータ
アメリカでヒップホップ・カルチャーがどのような経緯で生まれ、市民権を得てきたのか。ヒップホップという音楽は根底にどういった意味を持つ音楽なのか。今作では、ヒップホップの文化が1960年代にアメリカで起こった公民権運動、人種差別との闘い、マルコムXやキング牧師といった存在と密接であることを解説しながら、3.11以降揺れる日本の社会問題と絡めて、その歴史が語られる。
この映画プロジェクトの立会人・宇都宮健児氏
映画は、日弁連元会長・宇都宮健児氏を立会人に、吉田拓郎やWORLD ORDERなど数多くのミュージック・ヴィデオを手がける映像作家・横川圭希氏を演出に迎え、2015年9月の完成を目指し制作中。クラブでの試写会の後、2015年10月劇場公開が予定されている。今回のクラウドファンディングで集められた資金は、ニューヨーク・ロケやポスト・プロダクション、プロモーション資金に充てられる。
プロデューサー、山村賢行氏からのメッセージ
「DELIはヒップホップという生き様そのもの」
【映画『ROCK THE PLANET』について】
311、とてつもなく大きな災害があって、
いろいろな人の生活や価値観がこの3年半で大きく変わったと思うんです。
コンテンツを扱う者としてその人の価値観の変化を、
なんとかコンテンツとして形にしたいなとずっと考えてました。
その中でも横川さんやDELIさんの活動に触れる機会に恵まれて、
いろいろお手伝いさせてもらったりしてたんですけど
山本太郎さんや三宅洋平さんの国政への出馬をきっかけに、
横川さんやDELIさんも政治活動にコミットすることが多くなってきた印象があって、
その時はすこし距離を持って見てました。
社会問題をなんとかしようと思うとやはり政治の土俵に上がっていかないといけないんだなぁって思ってました。
そんな折、DELIさんも出馬すると聞いて驚いたんです。
僕の知る限り政治家になりたいって人ではなかったので。
ただ話を聞いてみて大本の理念に、
HIPHOPという音楽文化が大きく関わっていると知って
僕が僕なりのアプローチの仕方で社会問題を考えていた同じベクトルで
（もちろんDELIさんの方がもっと大きな事を実践してましたけど）
DELIさんもアーティストとしてHIPHOPという生き様そのもので
今、世の中に起こっている事に全身でぶつかってたんだなって。
それが映画にしたいと思った瞬間でした。
今世の中で起こっている文化的な意識のうねりを形にできると思ったからです。
11/15に松戸駅前で行われた「BLOCK PARTY」で、三宅洋平さんが
「僕らが昔見ていたキング牧師とその群衆みたいなもの、それが今かもしれない」
って言ってたんですけどほんと実感なんです、それ。
それを形にしたいなと思って制作してます。
