7月19日にオープンを迎えた「KANE-ZANMAI」。
Chim↑Pomが7月19日、新スペース「KANE-ZANMAI」をオープンした。場所は杉並区高円寺の北中通り商店街にあるキタコレビル内。バラックのような外観の建物に気鋭のファッション・デザイナーたちがひしめく建物の、かつてギャラリーだったというスペースに新しくオープンした「KANE-ZANMAI」は、Chim↑Pomの運営により作品の展示そして販売が行われる、このショップ自体が新たな作品だ。メンバーの林靖高さんは、海外のアーティストが来たときにChim↑Pomの作品が見られるスタジオはないのかという要望が多く、そうしたスタジオ・ヴィジットができる場所を求めていたこともオープンのきっかけだと語る。ポストカードや箸置き、過去に発表した書籍の限定装丁版、ガチャポンやエリイさんの涙(!)などを並列展示しながら一般販売。アート性と実用性、ショップとギャラリーでの販売にどのような線引きがあるのか、そして「売る」ということ自体、Chim↑Pomや現代社会とアートにとってどんな意味があるのかを問いなおす実験の場として最低一年間の営業が続けられる。お金の価値を捉えなおことも含め、「ショップという形態でどこまで遊べるか」がコンセプトだと林さんは教えてくれた。「KANE-ZANMAI」の営業日は金土日の12時から21時までを基本に随時twitterなどで告知され、品揃えも日々追加されていくとのことだ。
「KANE-ZANMAI」の入っているキタコレビルの入口。
バラックのような建物に入り狭い階段を登っていくと「KANE-ZANMAI」がある。
スペースには監視カメラが備えられ、その映像も分単位で販売している。
オープン記念のエリイさんの小指をかたどった箸置き。
エリイさんの「涙」も温度管理されたケースとプレパラートに入れられ展示・販売。
これまで発表してきた書籍の限定装丁版も。
スペース奥の喫煙所では、白い壁にヤニがつくことで次第に模様が浮かび上がっていく「ヤニ画」の公開制作が行われている。
『KANE-ZANMAI ~3 tastes of cash~』Chim↑Pom 2014~
KANE-ZANMAI
東京都杉並区高円寺北3-4-13 キタコレビル内 [地図を表示]
公式サイト:http://chimpom.jp/shop.html