骰子の眼

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2014-07-15 21:15


日本のテレビが報道しないガザ空爆緊急レポート

「圧倒的戦力の違いによる空爆は虐殺である」#GazaUnderAttack
日本のテレビが報道しないガザ空爆緊急レポート
ミドル・イースト・アイ #GazaUnderAttackタグページ
http://www.middleeasteye.net/topics/gazaunderattack

7月8日から、ガザではイスラエル軍の「境界防衛作戦」という名の軍事作戦による空爆が続いている。

webDICEでは、インターネット上に公開されているガザへの空爆の情報をピックアップし、このエントリーを構成した。

空爆のきっかけとなったのは、ヨルダン川西岸でイスラエル人少年3人が誘拐・殺害された数日後、パレスチナ人少年が同じく殺害され、その報復としてガザ地区からイスラエルにロケット弾が打ち込まれたことだったとされている。イスラエルは、ガザを支配するハマス(イスラム抵抗運動)をテロ組織と認定しており、それによってハマス幹部の家があるガザへの空爆を正当化していると取ることができる。 なおハマスをテロ組織と認定しているのは、イスラエルの他に、EU、アメリカ合衆国である。

イスラエル軍は、F16戦闘機、無人攻撃機(ドローン)、アパッチ・ヘリコプター、そして海上の艦船から、ガザ地区のハマス幹部の家屋や、ハマスが所有するロケット弾の発射場所などをピンポイントに狙い、ミサイル攻撃をしていると発表している。だが、数々のメディアが報じているとおり、実際には被害者の多くは一般市民であり、イスラエル軍は無差別攻撃を行なっているに等しい。

7月15日現在の報道(朝日新聞)によると、ガザ地区への1500カ所以上の空爆により死亡者は172人、負傷者は1200人以上にのぼる。ガザ地区から打ち込まれた約1000発のロケット弾の多くは、イスラエル軍のミサイル防衛システムで撃墜され、イスラエル側にも家屋の被害や負傷者が出ているものの、死者は出ていない。

また同じく15日、イスラエル政府はエジプトの停戦案を受け入れることを治安閣議決定したが、ハマスは停戦案を受け入れることは降伏とfacebook上で発表した。イスラエルが停戦を閣議決定したあともハマスによるイスラエルへのロケット弾攻撃は継続され、ネタニヤフ首相は「ハマスが停戦を拒否すれば、イスラエルは作戦を拡大する国際的な正当性を得ることになる」として、日本時間21時過ぎの報道によるとイスラエルは訂正案を受け入れる閣議決定を白紙に戻し空爆を再開する事を決定した。

この停戦合意、6時間後に白紙に戻しガザ空爆再開ということに関して、一部の見方では、ハマスが停戦に合意しないことを見越して停戦合意の閣議決定を行い、その間もロケット弾による攻撃がやまないため、白紙に戻してガザ空爆を行うことは自国防衛のための正当性を世界に訴えるためとも見られている。

また15日、トルコのエルドアン首相は自らをパレスチナ人のために声を上げている世界で唯一の指導者だとし、イスラエルが、パレスチナ人に「国家テロ」を行っていると強く非難した。

圧倒的戦力の差による空爆は、ノーム・チョムスキーも言うとおり虐殺であり、世界各国では「ガザ空爆反対」「虐殺をやめろ」といったプラカードを掲げたデモが行なわれている。




ミドル・イースト・アイ動画レポート

以下に、独立系オンラインニュース組織「ミドル・イースト・アイ」の現地取材による動画レポートを転載する。英国を拠点とする「ミドル・イースト・アイ」は、「Huffingtonpost」 「The Guardian」「The Wall Street Journal」などに寄稿しているフリージャーナリストらによって今年2月にローンチしたメディアである。中心人物のラムジー・バラウドは、『ジャパン・タイムズ』にも中東関連の記事を提供している、パレスチナ系アメリカ人のジャーナリストである。

▼Video report: 2014-07-12
Fifth day of Operation Protective Edge


© Middle East Eye 2014 - all rights reserved

イスラエル国防軍の「境界防衛作戦」が5日目に入った7/12(土)、ガザにおけるパレスチナ人死者数は、少なくとも135人に達しています。その中には、身体障害者の慈善施設に着弾し死亡した2人も含まれます。

7/10(木)に、事態悪化を懸念した米国のオバマ大統領は、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談を行い、パレスチナとの対立回避を要請し停戦調停の用意があると伝えました。

インタビューに答えるガザ市民Abdullah Kullabさん(30歳)
「ちょうど深夜1時頃、なんの警告も無しに、F16戦闘機が2発のミサイルを発射した。Mahmoud Hajさんの家は全壊、一家全員が死亡した」

ネタニヤフ首相は11日の記者会見で、ガザからのロケット弾攻撃が止まない限り、停戦は実現しないとの考えを改めて示し、地上侵攻についても含みを残しました。

原文記事はこちら



▼Video report: 2014-07-14
Video report: Al-Batch family massacre


© Middle East Eye 2014 - all rights reserved

イスラエル軍の「境界防衛作戦」開始から6日が過ぎた7/13(日)、普段は賑やかなガザの街が、ゴーストタウンと化しています。ガザの保健省の発表では、これまでに死者166人、負傷者1100人が確認されています。

イスラエル軍の広報によると、ガザへの空爆は6日間で計2144回を数え、4分に1回の頻度で行なわれている計算になります。

ガザ地区の被害は、ハマスの戦闘員ではない一般市民の住居や、警察、学校、モスク、病院などにも及んでいます。

一昨夜(7/11)、戦闘員をターゲットにしたこれまでで最大規模の空爆により、子ども8人と女性4人を含む19人の一般市民が死亡しました。

現場に居合わせた少年へのインタビュー
「昨日、空爆の音が聞こえて、怖くて家の中に隠れていた。しばらくして外に出ると、建物が壊れていて、苦しんでる人たちがたくさんいた」

パレスチナの医療当局者は、住宅地密集地でのこの空爆によって、少なくとも40人の負傷者が病院に運び込まれたとしています。

家族を失い自らも負傷した女性Al-Batchさんへのインタビュー
「空爆がはじまって私は動けず、この場で死ぬと思った。近所の人たちが救急車に乗せてくれた。子供たちが殺された。アナンは4年生だった。孫のクサイは7年生、兄のモハメッドは10年生だった。イーヒャは高校生、ハベビは入試結果を待っているところで、高校の卒業証書をもらうはずだった」

パレスチナ人たちは犠牲者の葬儀とともにデモ行進をし、イスラエルによる断続的な非合法の攻撃と国際社会の沈黙に抗議しました。

リポーター
ここで19人の死亡が確認されました。パレスチナの人々は、イスラエル軍に重要な問いを投げかけています。「イスラエル軍の声明にあるとおり、本当に攻撃前に、ここの住人たちに事前警告をしたのか?」ということです。ミドルイーストアイのノーア・ハラジーンがガザからお送りしました。

原文記事はこちら




アルジャジーラ

アルジャジーラのHPに掲載されているリアルタイムのブログと「ガザにおける不均衡な攻撃による年表」特集。 パレスチナからのロケット弾とイスラエル軍の空爆を比較し、 圧倒的に不均衡な軍事力によるそれぞれの死者の数を年代別に表にしている。

アルジャジーラ:ガザの情報をオンタイムで伝えるブログ

Al Jazeera:Gaza Blog Live

Gaza Blog - Live Blogs - Al Jazeera English

アルジャジーラ:ガザにおける不均衡な攻撃についての年表

Al Jazeera:A chronology of disproportionate attacks on Gaza

Al Jazeera



イスラエル国防軍 SNSアカウント

イスラエル国防軍 公式サイト
http://www.idfblog.com/

イスラエル国防軍 YOTUUBEアカウント
https://www.youtube.com/user/idfnadesk

イスラエル国防軍 Twitterアカウント
https://twitter.com/IDFSpokesperson

イスラエル国防軍の空爆の動画。一般市民をターゲットにしていないことを強調するために、最初の動画はまず一般市民がいるので目標を変えたと言うコメントが流れる。二つ目の動画は人を殺している瞬間をとらえている。この動画のように、無人攻撃機(ドローン)によりピンポイントで爆撃をしているというが現実は一般市民が巻き込まれているのはガザで撮影された写真を見ればあきらかである。




Twitterより

↑「被害者が増え続けている」モナ・エル・ファッラ医師 ガザ市医院にて 2014-07-09


↑イスラエルに空爆されたガザの市民の家 2014-07-14


↑ガザ空爆により負傷した少年 2014-07-11


↑親戚が亡くなったので悲しむ家族 2014-07-13


↑空爆で母親、兄、妹を亡くした4歳のシャイマ


↑ジャーナリスト、メディア24の取材車が空爆される。ドライバーのハムディ·シハブは亡くなった 2014-07-09


↑空爆されたタイシー・アル・バタシャさんの家。瓦礫の中から亡くなった家族の遺体の一部を探す 2014-07-13


↑ガザ地区からのロケット弾が着弾したイスラエル南部の家 2014-07-14


↑ガザからイスラエルのエイラートへのロケット弾により4人が負傷 2014-07-14


↑ガザ空爆開始から1週間、止むことのない空爆 2014-07-14




世界のデモの様子

Save the Children of Gaza

↑アメリカ「ガザへの攻撃をやめて」「イスラエルは子どもたちを殺している」


Free Palestine @ Berlin 12.07.2014

↑ドイツ「パレスチナに自由を」「15歳のパレスチナの少年モハマドは、7月2日テロリスト、シオニスト、入植者に誘拐、拷問され、焼かれ、殺された」


20140714195658

↑スペイン「私たちはみなパレスチナ人だ」


Detengan el Genocidio en Gaza

↑スウェーデン「ガザの大量虐殺を止めろ」


Palestine solidarity protest, Melbourne, July 12 2014

↑オーストラリア「占領を止めてパレスチナを自由に」「どんな土地や海も人間性を止めることはできない」




DVD『パラダイス・ナウ』

ゴールデングローブ賞受賞&ベルリン国際映画祭3部門受賞作品。
自爆攻撃へ向かう、パレスチナの二人の若者の48時間を描く。
日本語吹き替えを窪塚洋介とARATAが担当。

監督: ハニ・アブ・アサド
出演: カイス・ネシフ.アリ・スリマン.ルブナ・アザバル.アメル・レヘル.ヒアム・アッバス.アシュラフ・バルフム
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