骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2012-04-28 16:07


『IMAGINE after TPP~未来について、映画を通して一緒に考えよう、わたしたちの暮らし~TPP映画祭』開催

『モンサントの不自然な食べもの』プレミア上映とマリー=モニク・ロバン監督によるティーチインも決定
『IMAGINE after TPP~未来について、映画を通して一緒に考えよう、わたしたちの暮らし~TPP映画祭』開催
『モンサントの不自然な食べもの』より

参加の是非が問題になっているTPP(Trans-Pacific Partnership Agreement 環太平洋戦略的経済連携協定)をテーマにした映画祭『IMAGINE after TPP~未来について、映画を通して一緒に考えよう、わたしたちの暮らし~TPP映画祭』が、6月1日(金)から5日(火)まで渋谷アップリンク・ファクトリーで行われる。

今回の開催にあたり、多国籍企業モンサントによる世界戦略の核心に迫る『モンサントの不自然な食べもの』が今秋公開に先駆けプレミア上映。マリー=モニク・ロバン監督が来日し、ティーチインを行う。その他にもジャーナリスト・岩上安身さんやサステナのマエキタミヤコさん、料理研究家の枝元なほみさんほか専門家によるトークとドキュメンタリー映画の上映、そしてワークショップが行われる。TPP参加が農業、食の安全、医療、労働、公共サービスなどそれぞれの分野にわたって、私たちのいのちと生活にどのような影響を与えるのか、この問題について学び、意見を交換しあう場となる。




【農業】

『モンサントの不自然な食べもの』

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『モンサントの不自然な食べもの』

食糧市場を支配する、脅威の多国籍企業「モンサント」の実態を追ったドキュメンタリー映画。遺伝子組み換え作物の世界シェア90%を誇り、金融不況の中、成長を続ける多国籍企業「モンサント社」。
クリーンなイメージを打ち出す裏の姿をカメラは追う。枯葉剤、農薬、遺伝子組み換えの危険性を隠蔽し、自然界の遺伝的多様性や食の安全、農業に携わる人々の暮らしを意に介さないモンサント社の世界戦略。
農業大国フランスで約150万人が観た本作は、「食」、ひいては「いのち」を支配し利益を追求する現在の経済システムについて、強い疑問を投げかけています。
そして作中に登場する各国の深刻な状況は、TPP締結後の日本の姿かもしれません。

監督:マリー=モニク・ロバン
カナダ国立映画制作庁・アルテフランス共同製作
配給:アップリンク 今秋公開作品
(2008年/フランス、カナダ、ドイツ/108分)

6月1日(金)19:00 ティーチイン:マリー=モニク・ロバン監督
6月4日(月)19:00 トークゲスト:サステナ・マエキタミヤコさん




【医療】

『シッコ』

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『シッコ』

アメリカでは、一度大病を患えば治療費が支払われずに病死か破産。先進国で唯一国民健康保険制度のないアメリカの医療保険の実態を描いたドキュメンタリー。

監督:マイケル・ムーア
提供・共同配給:ギャガ・コミュニケーションズ×博報堂DYメディアパートナーズ
(2007年/アメリカ/123分/カラー/ビスタ/ドルビーデジタル・SDDS)

6月2日(土)12:30 トークゲスト:民医連会長・藤末 衛さん
6月3日(日)13:00 トークゲスト:ジャーナリスト・岩上安身さん




【食の安全】

『フード・インク』

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『フード・インク』

食の市場を牛耳る企業の実態浮き彫りにし、アメリカの食品産業の現状を突きつける一作。大量消費と大量生産の裏側で農業や畜産業が巨大な生産工場と化していた。

監督:ロバート・ケナー
提供:メダリオンメディア
協力:カフェグルーヴ
配給:アンプラグド
(2009年/アメリカ/カラー/94分/アメリカンビスタ/ドルビーデジタル)

6月3日(日)16:30 トークゲスト:大地を守る会・戎谷徹也さん
6月5日(火)19:00 トークゲスト:食政策センター・ビジョン21代表・安田節子さんと料理研究家・枝元なほみさんの対談




【ひとつの解決方法】

『幸せの経済学』

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『幸せの経済学』

ヒマラヤの秘境ラダックの姿を通して、本当の豊かさとは何かを説くドキュメンタリー。監督は、ローカリゼーション運動のパイオニア、ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ。

監督:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ
配給:ユナイテッドピープル
(2011年/68分/アメリカ、ニカラグア、フランス、ドイツ、イギリス、オーストラリア、インド、タイ、日本、中国/カラー)

6月2日(土)19:30 [上映のみ]
6月3日(日)10:30 トークゲスト:「減速して生きる」著者・高坂勝さん




【労働】

『外泊』

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『外泊』

2007年に結ばれたFTA(自由貿易協定)によって労働の「規制緩和」が進められました。本作は、非正規雇用の大量解雇に起こり、立ち上がった韓国女性たちの姿を追ったドキュメンタリー。

監督:キム・ミレ
(韓国/2009/73分/日本語字幕)

6月2日(土)17:30 トークゲスト:立教大学経済学部教授・郭洋春さん




【日本の農業】

『お米が食べられなくなる日』

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『お米が食べられなくなる日』

日米の米づくりを追い詰めてきたものは何か。秋田、山形、新潟、埼玉、岐阜、熊本そして東京の精算と消費の現場を歩き、さらにはメキシコ、タイの農民の声にも耳を傾けながら、米作りが持つ意味を考える。

構成:小池菜採
監修:大野和興
制作:アジア太平洋資料センター(PARC)
(2012年/日本/35分)

6月2日(土)11:00 トークゲスト:監修・大野和興さん




【公共サービス】

『ブルーゴールド 狙われた水の真実』

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『ブルーゴールド 狙われた水の真実』

ライフラインである水道に民営化になったらどうなるのか!?世界で勃発している水戦争を考える。

監督:サム・ボッゾ
配給:アップリンク
(2008年/アメリカ/カラー/80分/ビデオ/1:1.66/ステレオ)

6月3日(日)19:30 [上映のみ]




TPP TABLE TALK

TPPをもっと詳しく知りたい方はワークショップにご参加ください。世界各国の自由貿易の実情を追った映像と共に知ることが出来ます。

6月2日(土)16:00




【関連記事】
貧困大国アメリカのようにならないために政治をあきらめてはならない
『政府は必ず嘘をつく─アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること』堤未果インタビュー(2012-04-18)
http://www.webdice.jp/dice/detail/3485/




TPP映画祭~チラシ_Omote

IMAGINE after TPP
~未来について、映画を通して一緒に考えよう、わたしたちの暮らし~
TPP映画祭
6月1日(金)~6月5日(月)
渋谷アップリンク・ファクトリー

料金:トーク付き上映料1,500円/上映のみの回1,000円
ワークショップ参加費1,000円/3回券3,500円(ワークショップでも使えます)
共同企画:太平洋資料センター(PARC)
協力:国際有機農業映画祭実行委員会
http://www.uplink.co.jp/factory/log/004430.php

▼『ブルー・ゴールド 狙われた水の真実』予告編


▼『幸せの経済学』予告編



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