骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2012-04-16 21:37


ハサミ一つで世界を変えた男、ヴィダル・サスーン

波乱の人生を追ったドキュメンタリー映画が公開!レビュアー募集
ハサミ一つで世界を変えた男、ヴィダル・サスーン
映画『ヴィダル・サスーン』より。マリー・クヮントをカットするヴィダル・サスーン。

“ヴィダル・サスーン”と聞いて、頭に思い浮かぶのはシャンプーやドライヤーだろうか。実在の人物であることすら知らない人も少なくないかもしれない。彼こそが1960年代に美容の歴史を塗りかえ、女性の生き方までも変えた伝説のヘアドレッサーである。その半生を追ったドキュメンタリー映画が、5月26日(土)から公開される。サスーン自身の語りを軸に、ロンドンの孤児院で育った幼少期、戦時下のユダヤ人差別と貧困を生き抜いた青年期、そこからいかに“サスーン・カット”と呼ばれる斬新なヘアスタイルを創り出し、時代そのものを変革していったかが描かれる。どんな境遇に生まれたとしても、自らの選択で道を切り開いていけるというメッセージが、深い説得力で迫ってくる本作の、米国公開時(2011年)のレビューを紹介する。


「当時は芸術の域に達していなかった美容を、
新しいアートにしたかった」──ヴィダル・サスーン

音楽界にはビートルズがいた。ファッション界にはマリー・クヮントがいた。そして美容界にはヴィダル・サスーンがいた。彼の革新的なジオメトリック・カットが、野暮ったいサロンでの退屈な時間から女性たちを解放したのだ。今なお世界中に影響を与え続けているサスーンだが、彼が頂点に至るまでの興味深い道程はほとんど知られていなかった。本作が初監督作となるクレイグ・ティパーは、81歳になるサスーン自身へのインタビューと部下や家族らの証言に、当時の映像を交え、この天性のアーティストを多様な側面から描くことで、観るものの心を捉えて離さない映画に仕上げている。
(“Tribecca Film” より)

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映画『ヴィダル・サスーン』より。81歳のヴィダル・サスーン(2009年撮影当時)。

サスーンがミア・ファローをカットしている当時のモノクロ映像だけでも、映画ファンにとっては観る価値のある作品。映画史研究に欠けていた、スクリーン上のヘアスタイルの変遷の鍵がここにある。
(“TimeOut New York” より)

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映画『ヴィダル・サスーン』より。ロマン・ポランスキー監督の『ローズマリーの赤ちゃん』のために主役のミア・ファローをショートカットにするヴィダル・サスーン。

劇中にあふれるアップビート感、躍動的ビジュアル、スタイリッシュなグラフィックは、サスーンが生んだ“ファイブ・ポイント・カット”に代表されるスウィンギング・シックスティーズの美学を見事に伝えている。
(“The New York Times” より)

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映画『ヴィダル・サスーン』より。「バウハウスに代表されるデザイン運動や建築に刺激を受けた。私にとってヘアスタイルは、幾何・角度・骨の構造・カット・不均衡な形の複合体だ。それを骨格に合うようにデザインする」。

ヴィダル・サスーンとは?

1928年イギリス生まれ、ヘアスタイルの革命を起こしたヘア・ドレッサーであり実業家。54年、ロンドンにサロンを開店。65年、アメリカ進出。その後カナダ、ドイツにも続々とサロンをオープンした。69年には美容学校「ヴィダル・サスーン・アカデミー」を設立。数々の優秀な人材を排出した。73年、ヘアケア製品を開発、その後アメリカに続いて世界的にサスーン・ブランドの商品を発売した。2012年現在84歳。世界に31のヘアサロンと14のアカデミーがあり、世界のヘアモードをリードし続けている。


『ヴィダル・サスーン』
2012年5月26日(土)より渋谷アップリンク、銀座テアトルシネマ、
新宿武蔵野館ほか、全国順次公開

“サスーン・カット”と言われる斬新なカットと確かな技術で、1960年代スウィンギング・ロンドンのファッションシーンを牽引し、現在の美容界に多大なる影響を及ぼしたヘアスタイリスト、ヴィダル・サスーンのドキュメンタリー。

監督:クレイグ・ティパー
プロデューサー:マイケル・ゴードン、ジャッキー・ギルバート・バウアー
アートディレクター:スティーヴ・ハイエット
脚本:へザー・ゴードン
キャスト:ヴィダル・サスーン、マリー・クヮント、グレイス・コディントン他
 (アメリカ/2010年/英語/91分)


◆映画公式サイト:http://www.uplink.co.jp/sassoon/
◆映画公式Facebook:http://www.facebook.com/SASSOONmovieJP
◆映画公式Twitter:https://twitter.com/#!/SASSOONmovieJP/




試写会に5名様をご招待

公開に先立ち、本作品の試写会を観て400~600字程度のレビューを書いて頂ける方、5名様をご招待します。応募方法は下記から。ご応募の際、webDICEのアカウントをお持ちでない方は新規登録が必要です。(※当選された場合に必ず試写会に参加でき、レビューを書いてくださる方の応募をお待ちしています。)

映画『ヴィダル・サスーン』試写会5名様ご招待
日時:2012年5月9日(水)12:30開場/13:00上映

会場:京橋テアトル試写室(中央区京橋1-6-13 アサコ京橋ビルB1)[地図を表示]

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■応募締切:2012年5月2日(水)23:00

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▼『ヴィダル・サスーン』予告編



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