骰子の眼

music

東京都 渋谷区

2011-11-21 10:48


荒木一郎が新作DVDを発表、日本のエンターテインメントについて持論を語る

3日間にわたるコンサートを収録した豪華4枚組ボックス『荒木一郎3DAYS』発売中
荒木一郎が新作DVDを発表、日本のエンターテインメントについて持論を語る
渋谷アップリンク・ファクトリーでのトークショーに出演した荒木一郎

忌野清志郎やCRAZY KEN BANDの横山剣も敬愛する、日本のロック&ポップス・シーンの草分け的存在であるアーティスト/俳優・荒木一郎がDVD『荒木一郎3デイズ』を発表。リリースに伴うトークショーに出演し、新作について、そして日本のエンターテインメントの状況について持論を展開した。
『荒木一郎3デイズ』は、昨年下北沢の北沢タウンホールで敢行した3日間のステージを記録した作品。渋谷アップリンク・ファクトリーにて行われたイベントで、新作からのダイジェストの上映後登場した荒木氏は、制作に1年以上を費やした今作について「もうでないかと思った」と笑いながら、納得のいく仕上がりになったことを報告。特典ディスクに収録されている、コンサートまでの舞台裏でのエピソードなどを語った。

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『荒木一郎3デイズ』より

また、コンサートでも歌われた「空に星があるように」「今夜は踊ろう」「いとしのマックス」などをはじめとする数々のヒット曲を世に送り出した立場から、現在の音楽シーンについても言及。「宣伝をいっぱいすればそれに合わせてヒットするという考え方が強く、いっぱい流す曲ほどみんながヒットしていると勘違いするけど、それはほんとにヒット曲なのか。そうじゃなくて、いい作品を作るという考え方で曲を作れる人がもっと出てきて、本当にその曲がいいと思って口ずさめるような音楽が出てくるべき。日本のなかで『歌はいいな』とみんなが思うようになれば、自然と音楽産業が上がっていく。それをやらないでただ自分のことだけを考えているから、どんどん(業界が)貧しくなっていくんだ」と苦言を呈した。

最後に、来場者からの質問コーナーではテレビにほとんど出演しない現在の活動ペースについても触れ、「ただ歌って昔はこうでしたという過去の人みたいには出たくない。楽しいなかにエンターテイメントに対する自分の考え方をうまくしゃべられる状態なら出る意味がある。それを伝えていかなければ、今のテレビのあり方をよしとすることになってしまう、その葛藤がある」と語るなど、貴重なイベントとなった。

▼『荒木一郎3デイズ』予告編





荒木一郎 プロフィール

1944年、東京都生まれ。高校在学中からモダンジャズに傾倒し、バンド活動をする傍ら作詞・作曲を始める。高校卒業後、文学座に入り、NHKのドラマ「バス通り裏」で俳優デビュー。歌手としてはデビュー曲の「空に星があるように」で66年の日本レコード大賞新人賞を受賞し、その後も「今夜は踊ろう」「いとしのマックス」などミリオンセラーを連発する。




■リリース情報

『荒木一郎3デイズ』
発売中

2010年/日本/ディスク1:90分、ディスク2:101 分、ディスク3:95分、特典ディスク:57分/
カラー/ビスタ/日本語/ステレオ/4枚組/片面一層

ULD-583
15,000円(税込)
アップリンク

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キーワード:

荒木一郎 / 忌野清志郎 / 横山剣


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