ワシントンスクエア(10/8) 写真:ステファン・オブライアン
Occupy Wall Street(OWS)をムーブメントの名称として9月17日にウォール街近くのズコティ・パーク(別名リバティー・スクエア)を数百人の若者が占拠して始まったこの動きは、一ヶ月以上たった現在 どんどん成長している。10月15日の世界的ソリダリティー(連帯)の働きかけには全米100都市、全世界で1500都市で同様なデモ行進などが行われた。日本ではその実体は広く伝えられていないようなので、このムーブメントは一体何なのか、ニューヨークに住む一市民の立場から、またメディアに関わる者の視点からリポートする。また同時に、一見関係していないように見えて、日本各地で起こっている“原発やめろデモ”や皆さんの日常抱いている思いとも接点があるように思えるので、その共通性も考えてみたいと思う。
ウォール街占拠の拠点ズコティ・パーク内(9/28)
これまでの急速な発展
私が最初にOWSのことを知ったのは、占拠第3日目にあたる9月20日火曜の晩。私が教えるハンターカレッジ・メディア修士課程のドキュメンタリー史の授業で、生徒の一人が、ウォールストリートで占拠が起こっていて大事なミーティングがあるらしいので授業を早退したいと言って来た時。わけがわからないながらしぶしぶ今回だけと了解したが、その後調べたら、カナダの活動家雑誌アドバスターズの広告に呼応したニューヨーカー達により、夏から占拠準備が始まっていたらしく、ふうん、そんなことが起こっているのか、と。ところがその週末、 白服警官(地位の高い警官)が歩道で行進していた一般女性5人をオレンジネットで追いつめペッパースプレーをかける姿がインターネットをにぎわせた(*1)。その頃には多数の携帯画像に混じってキレイな映像のドキュメンタリーらしき作品も登場し、フェースブックやメールでそれらを見て、意外に平和的でオーガニックな雰囲気に興味を覚えた。
最初に行ってみたのが9月28日。その日の印象は、いい感じだけど、白人学生中心のヒッピーの集まりっぽいな、という感じ(*2)。ところがその翌日、教師・エンジニア・鉄道などの労働組合が支持を表明し、一気に人種や社会階層の壁を越えた運動に発展。10月5日のコミュニティ/レーバー行進( *3)は雑多な普通の人々が参加していて、マンハッタン12ブロックに及ぶ人々の群れになった。コーネル・ウエスト(現代の公民権運動をリードして来た黒人思想家)、ナオミ・クライン(企業グローバリゼーションの搾取原理を摘発したカナダのユダヤ系女性作家)など影響力のある知識人や、映画監督のマイケル・ムーア、作家/マンガ家のニール・ゲイマン、ミュージシャンのトム・モレロなどが次々に支持を表明、あまりの勢いに政治家たちも放ってはおれなくなり、ニューヨーク市長からオバマまで色んな政治家が色んなことを慎重に発言している(*4/5)。その間、ロン・ポール(反軍産複合体・反連邦準備銀行のリベタリアン立憲主義の大統領候補)とラルフ・ネーダー(反商業主義極左)のラディカル右派左派の同盟発表も起こった(*6)。 10月15日、夕方のタイムズスクエア結集には相当数の市民が参加、タイムズスクエアは人々で埋め尽くされた。その数は5万人とも20万人とも報道されているが、メジャーメディアはあまり取り上げないし、本当の数はわからない。
タイムズスクエアに結集しつつあるマーチャー(10/15) 写真ソース:http://www.clearingandsettlement.com/2011/10/occupy-wall-street-hits-times-square-2/
軍人達の参加
またここ数週間は、各地のOWSの集まりに9.11.後のアフガニスタン紛争やイラク戦争を戦った20-40代の退役軍人たちが多く参加するようになってきており、同時に各地で平和的公園占拠やデモ行進を行う市民への警察の暴行がネットで多く摘発されている。10月15日のNYマーチの後、タイムズスクエアで乱暴になった警察に向かって「恥ずかしくないのか!この人達は武器を持っていないアメリカ市民だぞ!戦いたいならイラクやアフガンに行け!お前等の仕事はこの人達を守る事じゃないのか!」とどなりつけた服役軍人のビデオがyoutubeの大ヒットとなった(現在のヒット数253万超。*7)。10月25日には、オークランドのOWSマーチで警察が市民に向けて催涙ガスキャニスターを多数投げ込み、それを頭に受けて倒れた一人を助けに戻った10名ほどの市民の輪の真ん中に、また警官が催涙弾を投入した映像がネットに出回った(85万ヒット。*8)。倒れた人は2回のイラク勤務を昨年終えた24歳の退役海兵隊員スコット・オルセンで(頭蓋骨損傷で意識不明の危篤となったが、現在は意識が戻っているらしい)、イラク服役軍人たちの間に広がる反戦運動に大きな影響を与えている。
ズコティ・パークのメディアステーション(9/28)
ソーシャル・メディアの果たす役割
と、これまでの動きをざっと追ったが、アラブの春と同様、OWSムーブメントでもソーシャル・メディアの役割は非常に大きい。Youtubeやvimeoといったビデオ共有サイトの他、リーダーのいない運動のため一つのサイトというよりは幾つかのサイトで動きが追えるようになっており、occupywallst.org、occupytogether.org、またニューヨークの全体集会の動きはnycga.net(*9-11)、各地には各地のOWSのサイトが開かれており、週末の平和行進や勉強会、ミーティングの予定や、ファミリー・キャンプアウトの晩等、これまでの活動状況が把握できるようになっている。 occupywallst.org にはライブフィードのリンクもあり、ズコティ・パークやマーチからの生中継(スペイン語放送もある)やこれまでにアップされたビデオやミュージックビデオ、世界各地での運動の様子等も常時流れているし、サイト内のフォーラムでは凄いスピードで色々なことが世界各地から話し合われている。そしてその動きの逐一がフェイスブック、ツイッターなどを通して広がっている、という構図だ。
10/31深夜2時過ぎ、ズコティ・パークからのライブ中継。占拠者がテント状況について語っている。
ズコティ・パーク内にはメディア班のコーナーがあり、数週間前に室内のアパート(誰かが場所を提供したと思われる)に移るまでは雨の日も風の日も、公園内で編集やウェブ管理が行われ、占拠してそこで寝ている人、家から通っている人、たまに公園をのぞいてみる人、などなど様々な人がメディアコンテンツを提供したり編集の手伝いをしたりしている。たった今メディア班のページを開いてみると、こんな書き込みがあった:「会計班のメンバーなんだけど、メディア班の誰か、下の件で一般の人々の意見を聞くアンケートをどこかに上げてもらえないかしら?質問はこれ:占拠運動にこれまでで50万ドル(本日の為替レートで3,788万5000円)の寄付が集まっています。この一部を私たちの運動のために各都市が余分に負担しなければならなかった、清掃・ゴミ収集・補足警官費用の一部に充ててもらうため、グループが各都市行政に支払うとしたら、あなたはグループに対してどんな感情を抱きますか:A) いい印象を受ける、B) よくない印象を受ける、C) 変わらない」。
10月31日朝9時。朝のGAが始まっている
OWSの実体とは
さて、ではOWSとは一体何なのか。大きな動きであることは理解いただけたかと思うが、マスメディアが警察との衝突や逮捕者数ばかりを切り取って報道しているため何かアブナイ感じがすると感じたり、また要求がはっきりしないという批判をよく目にする方も多いかと思う。百聞は一見にしかず、ということで、今回はOWSの初期段階で大きな役割を果たしたビデオ2本とその作者たちを紹介することにした。今回の記事のために特別日本語字幕をつけたので、お楽しみください。
まずは、これ。
▼『誰も革命の瞬間を知らない』
(原題:"Nobody Can Predict the Moment of Revolution" by Martyna Starosta & Iva Radivojevic 7分30秒)
この作品はポーランド出身ドイツ育ちのマルティーナ・スタロスタ(*12)と、セルビア出身キプロス共和国(トルコ南の東地中海の島)とニューヨーク育ちのイヴァ・ラディヴォイヤヴィッチ(*13)国際派コンビが、占拠第5-6日目に撮影、第7日目の9月23日には早くも仕上げてアップしたビデオ。運動初期に最も早く出されたドキュメンタリー“作品"的な記録映像の一つとして、世界中で観られている。現在youtubeで約21万ヒット、Vimeoで約6万3000ヒット(*14)、Vimeoの統計欄で見ると10月3日、ちょうどブルックリンブリッジでの700人逮捕の報道の週末開けに一日で1万2000ヒットが記録されている。アップ後、最初の1週間、occupywallst.org で紹介されたため、世界の人がOWSに注目してそのサイトを訪れそこから彼女たちのvimeoページやyoutubeに飛んだものと推定できる。私も恐らくその一人で(どうやって観たかは覚えていない)、そしてこのビデオで「何かいいな」と感じ、その数日後ズコティ・パークに実際に足を運んだのであり、きっと私のような人がゴマンといたのだろうから、功績は大きい。
マルティーナ・スタロスタ&イヴァ・ラディヴォイヤヴィッチ
そして実は、ずいぶん経ってから知って驚いたのだが、私の授業を第3日目に早退した大学院生こそが共同監督の一人のマルティーナで、一緒に作ったイヴァもまた、私のクラスの生徒だったのだ(学期が始まったばかりで知り合って日が浅かったため、しばらく気付かなかった)。手近な作品を紹介していると思われては困るのだが、私がその作品を見たのは彼女たちとはまるで関係のないルートだったし、彼女たちのもとには各国の見知らぬ人々から、「元気づけられた」、「自分たちもビデオにあったのと同じやり方で運動を始めた」というメッセージが届けられ、ビデオのパワーに自分たちが圧倒されているという。またさらに、今回この作品に日本語字幕(*15)をつけるにあたって、彼女たちのVimeoからビデオをリップする許可をもらいネットで調べていると、この作品が誰か別の人の手で各国語で字幕が付けられるサイト(*16)に上げられ、すでにロシア語、スペイン語、マラヤーラム語に翻訳されている事もわかった。私も乗っかって、そこにも日本語訳を入れた(そのサイトの翻訳ツールの都合でどうしてもタイミングがずれてしまうのだが)。それを彼女たちに知らせると、まったく知らなかったと心底驚いていた。
OWSに流れる哲学
次にご紹介したいのが、このビデオ:
▼『コンセンサス』
(原題:"Consensus"8分30秒。制作チーム: Meerkat Media Collective: Bryan Chang, Eric Phillips-Horst, Jay Arthur Sterrenberg, Jeff Sterrenberg, Karim Tabbaa, Marie Mounteer, Nathan Storey, Russell Brandom, Sam Stein, Tal Bar-Zemer, Zara Serabian-Arthur)
このビデオは、占拠27日目の10月13日にアップされており、youtubeとvimeoで約7万7千ヒット、フェイスブックでのシェアー回数は2万7000回以上(*17)。日本語版のyoutubeサイトはここ(*18)。制作はブルックリンのミアーキャット・メディア・コレクティブ(*17)。10数人のメンバーによる共同制作をモットーとするユニークなメディア集団で、普段はウェブ用のプロモなどを作り資金をかせぎ(半数の人は教師や音楽家などメディアとは関係ない職業を持つ)、生活し、その一部を機材費と共同オフィス費に充てて、皆でこれは絶対作るべきという主題を選んで制作しているという。2005年以来20以上の短・長編を制作しており、映画祭などに出している("sustainable filmmaking=持続的フィルムメーキング"と彼らは呼んでいた)。彼らの制作のプロセスはOWSとまったく同じ、一人を監督(リーダー)としないコンセンサス方式で、ズコティ・パークに行き、自分たちと同じ方式、しかも手の動きま同じ仕方で運動をしているOWSの面々に共感し、応援する気持ちでこの作品を作ったと言う(彼らとのインタビュー、下に掲載)。
左からエリック・フィリップスーホースト、タル・バー・ゼメール、ジェイ・アーサー・ステレンバーグ、 (ミアーキャット・メディア・コレクティブ)。ブルックリンのザ・コモンズで開かれた『メディアを占拠せよ』イベントで
このビデオが撮影されたのは10月8日(土)の週末前後で、一つ目の作品から2週間以上が経過している。その間、ムーブメントの規模が大分大きくなっている事が見て取れるだろう。その頃にはズコティ・パークが破裂しそうに人で埋まってしまい、もっとずっと大きいワシントン・スクエアへの移動がウワサされていたが、後者は市の管轄で午前1時以降は公園が閉まるためそれは起こらず、この作品に登場するラリー・シーンのあと、ズコティ・パークに帰ったようだ。もともとの占拠者たちが知っていたのかどうかわからないが、ズコティ・パークは実は土地開発会社のブルックフィールド社が所有する公園で、そのために警察も自由に踏み込めないという背景もあった。
ただ、このビデオが上がった13日の晩には、ブルックフィールド社がブルームバーグ市長に公園の一掃を願い出て(確かにこの頃はすごい数の人が寝泊まりしていて、ちょっと匂いがきつくなってきていた)、占拠側ではニューヨーク市民に占拠を守って!と呼びかけ、皆で公園内を大清掃、 寄付金でゴミ回収車も雇ってこれ以上掃除のしようがないほどにモップやタワシで磨き、徹夜で木の周りに皆で手をつないで何層もの人間リングを作り、市民も自宅から市長室に電話するなどして、結局掃除が“延期"そして中止になるという一幕もあった(*18)。この頃には毎日無数のビデオが上げられるようになっていたが、その中でこの合意のプロセスに焦点を当てた作りは視点が新しく、しかも運動の本質を捉えており、注目を集めた。
人間マイク
どちらの作品にも出て来る人間マイク(やまびこ方式)であるが、なぜこうなったかと言うと、占拠後数日間に何人もの逮捕者が出たが、その中に「メガホンを公園で使うのは違法だ」として逮捕された人がいたため。それ以降は人間マイク方式が取られるようになった。2つ目のビデオにあるように、すごい人数になりやまびこが2回繰り返されるようになり、一時はビデオプロジェクターで発言者の言葉を即時タイプして映すという試みも行われたが、スピードに追いつけず、人間マイクが連帯感を強める役割も担ってきていたので、今はまたそれに戻っているようだ。私たちの肉声や身振りも含めて、ビデオやプロジェクターまで、メディアというものは、 人間のコミュニケーションのためのツールなのだなあ、と実感させられる。
NY市立大で開かれた『福島3/11後の世界』シンポジウム(10/21)
OWSと3.11 Fukushima
さて、これらの作品について調べたりOWS周辺のイベントに参加しているうち、ちょうど10月21-26日まで、ニューヨークで「3.11. Fukushimaの世界的意義」(*19)と題される4日間のイベントが開催されていることを知り、それにも行って来た。ゲストは池上善彦さん(『現代思想』元編集長、ライター)、木下ちがやさん(政治学者)、後藤あゆみさん(歴史学者、大阪日雇い労働者関連アクティビスト)。これを組織したのはTodos Somos Japon(スペイン語で“みんな日本"*20)というニューヨークの日本人団体で、Fukushimaは日本だけの問題ではなく消費社会を生きる世界のすべての人々の問題であると捉え、日本から伝わって来る情報を英語に、また英語で寄せられる励ましの言葉や分析文などを日本語に翻訳、解釈して流すことを目的とする団体である。
マンハッタンのメディアセンターDCTVで開かれたフクシマ上映会後のトーク(左から:後藤あゆみさん、木下ちがやさん、池上善彦さん、Todos…の殿平有子さん)
私がこの記事を書きたいと思ったきっかけが、日本で不安な毎日を生きている皆さんに、それと無関係とは思えないがあまり報道されていないアメリカの大衆運動の姿を、できるだけ誠実に伝えたいという気持ちだったので、もっとずっと前からこうして点と点を結ぶために活動しておられる日本人の方たちがNYにいることに改めて感謝を覚えた。そしてまた、私自身遠くに住んでいて、日本で3.11.以降、週末のデモなどがあちこちで起こっているのは見聞きしていたが、その発起人や参加者の方々の素顔をドキュメンタリーを通して見ることができ、非常に元気づけられた(上映作品情報*21)。
後藤さんがシンポジウムのオープニングのスピーチで反原発デモに参加する日本の多くの女性達の態度が「私たちはフェミニストでもアクティビストでもないけれど、子供達の事を心配しています」というものだと語ったのも、心に響いた。従来の左派右派のイデオロギーに捕われる運動家ではなく、物溢れや勝ち組/負け組など日本を覆う価値観に疑問を抱き、そして原発事故とその後の政府の対応に怒り、子供達の将来を憂い、皆で話し合い気持ちを共有することを求める人達を見て、励まされた。日本から来られていた方々が、OWSの人々やNYで福島のことを真剣に考えている人達と友達の輪を拡げておられることが頼もしかった(Todos …の Sabu Kohsoさん達は、その前にもズコティ・パークで3.11.の講演会なども開いていたようだ)。
そして、日本の状況に関してはまだまだ勉強不足で、いまだにマスメディアに頼っている部分が自分にもあるなあ、と感じた。池上さんや木下さんが強調されていた通り、ごく普通の人々が参加しているのが今回の日本全国のデモの広がりの特徴である事、また政治とアート・文化を自然体で融合(日本の参加者の衣装やバンドなど、すごく凝っている )させているところなども日本ならではで、参加したいと思った。
『Fukushima以降の日本のプロテスト』(原題:Radioactivists)予告編サイト 5月の原発やめろデモ。 発起人の一人高円寺「素人の乱」店長、松本哉さん挨拶
共通項─私たちは99%?
アメリカでは失業・経済破綻・戦争、日本では原発、目前の問題は違っても、経済界と癒着して国民を第一に置かない政治のあり方への蜂起、また企業グローバル化により世界の不均衡と環境破壊を増長する人間性を失った経済のあり方への疑念と反発、という意味では大変似通っている。アラブの春は、独裁政治への怒りであると同時に、それら独裁者たちと裏で手を組み、軍事援助と引き換えに石油の利権を確保して来た西側諸国(特にアメリカ)への怒りでもある。私たち自身今回のことまで気付かなかったことだが、日本が原発に頼って来た産業構造自体に、敗戦、そして冷戦時代を通じて今まで政府が必死で守って来た米従属の構図が隠されている。実際それによっての恩恵も日本人は得て来た。特に私たち40代は、80年代には豊かな時代を過ごさせてもらった。その裏には50基を超える原発と、アジアや南米の安い労働があった。
そして今、色々な意味でそのツケを、若者たちが払っている。子供を産むのが不安になっている若い女性たちや、被曝している福島の子供達が払っている。第2次世界大戦の日本の立場と同じように、私たちは被害者であり、加害者である。アメリカの大衆蜂起のスローガンである「我々は99%」は、もともとはアメリカ国民のみに対して向けられた言葉だったかも知れないが、この5週間でアラブや南米の人々との大衆レベルでの国際交流がネットを通じてものすごい勢いで進み、お互いがそれまでの偏見や憎しみと向き合い、そしてお互いが奪われている者同士(奪われ度に差があるのは否めないとして)であることを学び合い、じゃあ、どうしようか、どうすればいいのか、という座談会の場としてこの運動が広がっている。この蜂起に至るまでには、2001年9月11日以来醸造されてきた一般のアメリカ人の若者たちの気持ちがあると私には見える。
彼らは9.11.とその後のブッシュの8年間で世界が自分の国を嫌っていることを感じて育ち、敵のいないでたらめな戦争がマスメディアで正当化され世界で沢山の人々が死んでいることを感じながら、自分は変わらない豊かな生活の中に育てられて来た。進歩的な学校教育を受け、非暴力と話し合いでの民主的問題解決を教えられながら、大人の世界のダブル・スタンダードを心底嫌う気持ちと、それでもそれを肯定する商業社会のコマとして生きなければ生活できないジレンマに悩んでいる。 そして、マスメディアに見切りをつけ、自分たちでネットで情報を集めまた発信し、世界の99%の大衆間での話し合い(ビデオの中で「座談会」と表現されていたように)にこそ打開の道がある、と信じているように見える。色々な思いはあるけれど、反米や反日のような言葉に踊らされることはもうやめて、彼らと話し合ってみれば、何かが実際に変わる、私たちが変えることができる時代になったんじゃないか、という気がして来る。時代の精神(zeitsgeist)という言葉があるが、世界中で、今それがここに来ていると感じずにはおれない。
9月19日「さようなら原発五万人集会」東京、明治公園 写真ソース: http://blogs.yahoo.co.jp/mxx941/6725506.html
“占拠”の意味
「占拠」という言葉の使われ方についてだが、私が取材したりイベントで見聞きした多くの人々が表現していたのは、もちろんエジプトのタハリール広場占拠に呼応してのことであり、また今の社会で私有化されてしまっている公共の場や資源(公園、電波など)を一般市民が取り戻す意(詳しくは後述のインタビュー参照)で占拠という言葉を使っているようだ。しかし同時に、占拠(オキュペーション)という言葉は占領も意味するため、アメリカが占領、もしくは植民化して来た国々の人々(イラク、プエルトリコなどなど、日本もですね)はそれに抵抗を覚えもするだろう。実際、イラクでは「Un-Occupy Iraq # We Are The 99% 」(“イラク占領解除:我々こそが99%”)という名前のフェイスブックページも作られているが、そこはイラクとアメリカの一般市民の意見交換の場とされているのだから、ユニークなツイストである。私には、世界で映されて来た(ハリウッドや政治で)アメリカ像が自分たちを映していないことへのアメリカ市民の反乱でもあり、だからこそ、反米感情を押さえてアメリカの本当の人々と話をしようじゃないかという世界の市民の気持ちも、この運動の広がりに内含されているように見える。
ニューヨークの3.11.FUKUSHIMA イベントの最終日、ホストであるDCTV(アメリカ草の根メディアを支援するメディアセンター)のキュレーターの人が上映後のQ&Aに出演していたパネラーに「今回NYに来られてOWSをご覧になり、どう思われましたか」と尋ねのに対し、後藤あゆみさんが「アメリカの人達に、アメリカを変えてほしいと思います」と英語で答えられていたのが非常に胸に残り、気持ちもよかった。日本の戦争はアメリカでは完全に過去の事であるし、原爆のことも皆よく知らない(今回被爆者のドキュメンタリー上映に連れて行った非常に頭のいいハーバード大出身のアメリカ人の友人でさえ、「被爆者はほとんど皆その時死んだのかと思っていた!」と驚いていた)。教えられていないのだから、仕方がないことだ。福島のことも、もう記憶の隅に追いやられようとしている。日本では、どれもが私たちを作り上げている生きた歴史なのに。なのでなおさら、皆忙しいだろうけど、今情報を外に向けても発信してほしい。アメリカは今、教えられなかった歴史に耳を傾けたがっているように見える。
「アメリカの人達にアメリカを変えてほしい」と答える後藤さん
10月24日放送のPBS(米公共放送)人気番組チャーリー・ローズの『カレント・アフェアーズ』(現代の時事)に出演したエイミー・グッドマン(80年代から活躍する草の根ジャーナリスト 、『デモクラシー・ナウ』ホスト)が言っていたが、マスメディアはもはやマスメディアではない、アメリカのほとんどの人がOWSを支持しているのに、それがマスメディアには反映されていない(他にも的確なことを沢山言っています。*21、英語の分かる人はご参照ください)と言っていた。10月2日の週、毎日40万人近い人々が訪れるOccupywallst.orgのサイトで行われた調査によれば(1619人の返答に基づき、ニューヨーク市立大の教授が分析)、92.5%がムーブメントを支持、70%が政治的には共和党でも民主党でもないインディペンデント、64%が34歳以下、92%が短大卒以上の学歴保有者、という結果も出ている(*22)。この数字からも見える通り、そしてこれも日米共通に思えるが、政治家に頼らないポスト・ポリティカル(反政治的、もしくは脱政治的)な運動と言える。
これから進む道
3.11Fukushimaイベントで聞いた池上さんの言葉で非常に心に響いたものがあった。日本の54基の原発のうち43基が今止まっているのは、一般市民の運動が社会的圧力をかけたから、という彼の指摘に対して、アメリカ人の来場者から「あとの11基も再稼働させない見込みはあるのか」という質問が出た。彼はそれはわからないが、皆でベストを尽くす。それにも増して重要なのは、今回のムーブメントは、私たちの生き方自体を変える覚悟の上のものであること。今年日本は、暑い夏を電力をなるべく使わずに皆で協力して乗り切った。43基が止まっていても、電力は足りることを証明した。エネルギーの消費を抑えて生きる、物の消費を押さえて生きる、そういう気持ちがこのムーブメントの根底にある、という主旨のことを言われた。アメリカは京都議定書に署名もせず、今だニューヨークの日々のリサイクルのシステム等、日本の人達が見たらさぞ腹が立つだろう。たとえ政治的にリベラルを気取る人達の中にも、エネルギーを押さえよう、食べ物を無駄にしないようにしよう、と思い実践している人達は少数派に見える。彼の言葉を皆に聞かせたい、日本の皆さんの頑張りを世界に見せたいと感じた。
ニューヨークでは、10月15日の全世界ソリダリティー(連帯)運動の日、そして10月17日の1ヶ月記念日を境に第2段階に入った様子だ。それを示唆するものとして、15日にはタイムズスクエア結集の前に、マンハッタン数カ所やブロンクス、ブルックリンなどで、反戦・学生集会・経済セクターと政治との癒着反対・環境問題など様々なテーマの集会が同時に行われ、そのスケジュールを縫うようにして、ファイナンシャル・ディストリクトからタイムズスクエアまでマンハッタンを縦断する平和的な行進が行われた。つまり、ズコティ・パークを離れ、方々に散り、各人の問題を各人のコミュニティで話し合おう、しかもなおかつ、市内、国内、国際的な連携を失わずに四方八方から経済と政治に庶民が圧力をかけ参加しようという動きに進化している。
メディア制作者たちの思いと役割
今回翻訳した2つのビデオの制作チームも、引き続きムーブメントを映像に収め、世界へ発信して行く気持ちでいる。映像作家のクリス・マーカーが示した通り、自分たちの歴史は自分たちで綴って行かねばならない。マルティーナとイヴァのチームは、今回載せた最初の作品の後、すでにOWSを追った作品をあと2本発表しており(*13)、現在は移民の子供達を多く含みながら活発化しているニューヨークの学生運動の動きをカバーしている。ミアーキャットの面々も次の光の当てどころを検討している。インタビューした中で、彼らのOWSの捉え方がよく現れている部分を以下に少しご紹介する。マルティーナとイヴァはブルックリンのカフェで(写真は上に掲載)。ミアーキャットは彼らのブルックリンのオフィスで、その日いた制作メンバー:ブライアン、エリック、ジェイ、ジェフ、タル(小学校の先生のタルは忙しい中昼休みに電話で参加してくれた)に話を聞くことができた。ジェイとジェフはカナダとの、タルはイスラエルとの2重国籍保有者。
ブルックリンのミアーキャットのオフィス
──このムーブメントに参加しよう、応援しようと思った一番の動機は?
イヴァ:最初の作品(今回ご紹介したもの)は、単純に何が起こっているんだろうという興味で作った。でもそこへ行って、色んな人の話をするうち、自分たちの信じるものとの共通点に気づき、また皆が支援しあってリスペクトしあっている連帯感ある共同体=コミュ二ティの意識にとても感動した。難しくても誰も除外せずに物事を決定していくシステムに共感した。こういうコミュニティがそこかしこにあったらいいと心から思ったし、参加せずにはいられなかった。今もその気持ちは同じなので、これからもビデオで記録して流し、皆に知ってほしい。
マルティーナ:OWSムーブメントは必ずしも連帯感だけに溢れた空間ではないし、その連帯感が達成されているとも思えない。でも私が一番魅かれるのは、そのユニークな人と人の出会いの場としての可能性と、そこで起きる衝突を人々がどう解決して行くかの可能性。なので、私にとって、リバティースクエアや他都市でOWSの中心になっている場所は、人々の連帯の場というよりは、古代ギリシャで“アゴラ”と呼ばれていた市民の広場、つまり政府や議員など市民を代表する機関なしに一人一人の市民が個人として政治に参加し物事を解決して行く場、それがこのムーブメントにくっついているとても魅力的な手段(ツール)なので、注目しています。
ジェイ:まず行って思ったのは、南米などの外国を旅行した時に見て来た“プラザ"に似ているなと。そこでは色んな階層の人々がたむろしてしゃべっていて、アメリカではとても話さないようなことも話している。それがついにアメリカでも起こった。公の場所を人々が取り返している!と思って嬉しくなった。
ジェフ:僕はそれまでメディアで見ていて乱暴な印象があったので、行ってみてなんて組織立った運動なんだろう、って思った。寝袋は置くところがないから積み重ねてはあったけど、起こっている事は整理され、まとまっていた。
ジェイ:集会に参加して、 僕らも彼らと同じコンセンサス方式で、上下関係のない共同作業として6年間メディア制作をやってきていたので、驚き興奮した。そこら辺のジャーナリストより、また実際ムーブメントの渦中にいる人達よりも、僕らの方がこれについては経験も長く短編作品を短い期間で作れるユニークな立場にいると思えたので、この作品が生まれた。
──どうやって自分たちの作品をプロモートしたの?
ジェイ:ほとんどフェイスブックからなんだ。
ジェフ:フェイスブックで5-6年も連絡なかった友人からすごいね!ってポストがあってシェアしてくれたり……。
ジェイ:何が嬉しかったかって、youtubeのコメントとかで、マスメディアでは紹介されていないムーブメントの真髄を紹介してくれてありがとう、よくわかった、って。これをツールにして自分たちのミーティングも司会進行してみた、とか。それが目的だったから、とても嬉しい。
──9.11.、アフガニスタンとイラク空爆、そしてそれ以降の出来事とこのムーブメントが、アメリカ人として、どう繋がっていると思いますか?
タル:9.11.は、ある意味、グローバル・テロリズムの話によって、世界を取り巻く本当の問題、企業グローバリゼーションとか国際通貨基金などに反対するムーブメント、への注意をそらし隠すために、作り上げられたような気がするの。その10年間の間に、いつの間にか世界経済に関する規約が色々なところで緩められ、アクティビストたちは運動を続けてはいたけど、世界中が9.11.やイラクで一色になり、世界経済の問題は地下に追いやられた。今回のムーブメントは、それをもう一度地面に出して、不均衡を正さないと、というのが主眼にあると思う。
ミアーキャットのエリック、ジェフ、ブライアン
──私にとっては、このムーブメントが市民間の国際対話を可能にしているというところに注目しているのだけれど、例えばイラクの市民とアメリカの市民が対話しているっていうのは、すごいことだと思うの。それで、9.11.とその後の二つの戦争で反米感情というのは世界により広がったわけだけど、その中でブッシュの8年間に育って来た若いあなた方が、ハリウッドで映されるアメリカ人のイメージや、実際の政治で形作られて来たアメリカという像に対して、自分たちは本当はそんなんじゃない!と声を上げているように見えるんだけど、これって私が創り上げたお話にすぎないかしら?
エリック:それは確かに要因にあると思う。『コンセンサス』は自分たちにすごく近い経験で、自分たちが共感できることを多くの人が支持しているのを見て、今これを作るのが大切と思えたんだ。 ジェフ: テレビでいつもティー・パーティーなどのゴミみたいなものばかり見させられている僕にとって、その通りだ!と自分が思える事をメディアに映せる、というのが嬉しかった。
タル:2005年に色んな国を旅行した時、アメリカ人はこうだとか言われているのを聞く度に「私はアメリカ人だけど、そういうアメリカ人じゃない」と弁解しなきゃならなかった。だから、今回の動きは、それを声を大にして、皆で言えるっていうか...私たちのほとんどは外国の人が思ってるようなアメリカ人じゃない、そんな風になりたくなんてない。今までの対話は私たちとは考え方が違う人達によって主導されて来たけど、これからは自分たちが世界はこうなればいい、という気持ちを表して行きたい。
ブライアン:これは確かに、9.11以降のブッシュ時代から行われて来た不人気アメリカ外交政策への長い期間かけてのリアクションであると思う。これじゃあアメリカはひどい国だと思うに決まってるよな、自分が世界の警察だと思っていて、自分勝手で自分の利益しか考えない国だと...でも実際はアメリカは雑多な国で、それに反発していた人達も沢山いた。そしてオバマになって期待したけど、今それが裏切られた気持ちになってる。メディアで見る国内政治談義は、ワシントンの政治をそのまま閉じ込めた窓のない反響室みたいな感じで、それに共鳴しない残りのアメリカの人達の声はどこに響かせればいいのか、 右派とか左派とかそんなんではなくて、でも色々考えていて、景気は悪く生活はきつくて、だからOWSは、そういう僕らに、思う事を声にする場を与えているんだと思う。現状をよかれと思っていない人、この国の貧富の差をそういうもんだと思わない人、政治の両極化をいいと思っていない人、そういう人達の行き場であると思う。
──OWSの中にも色んな政治的思想や宗教をもった人がいて、今後広がって行くのは素晴らしいと思うけど、一つの答えにはならないに決まっている。 99%のスローガンに、世界中の99%が呼応したらいいと思うけど、歴史的しがらみや宗教の違い等、色々難しそう。そういうことについては、今後どうなっていくのかしら。
イヴァ:それは私も思っている事。恐い…っていうわけじゃないけど、このアイデアには成功してほしい、と思ってるから、心配。だからこそ、それぞれのコミュニティの問題に戻って行かないといけないと思うし、そういう意味で、ニューヨークOWSには今後も色んなコミュニティにアウトリーチして行ってほしい。その中で、メディアメーカーの役割というのは大きいと思う。アメリカ国内でもすでに色んなコミュニティに広がっているし、国際間の運動に広がっていったら、誰がどうやってそのイメージを伝えて行くのか。一人の人や一つのグループができることじゃない。だからそれぞれのコミュニティのメディアメーカーがリポートするという形で行くしかないと思う。それと、政治的には、資本主義とか社会主義とか、そのいつもの争いで終わるんじゃなく、何か新しい形の政治形態が求められていると思う。
マルティーナ:OWSの中には、昔の資本主義に戻そう、とか言っている人もいる。50年代、60年代の。でもその人達のアメリカの古き良き時代の資本主義自体が、有色人種や女性達の犠牲の上に成り立っていた。だからこそ、今、このムーブメントに、有色人種や女性達の声が届けられるのが必要だと思う。だって、そういう歴史をたどる過程なしに、99%なんて言えっこない。99%というのはユートピア思想、それに向かって行くための指標だと思う。
これを書き上げている今日(10月29日)のニューヨークは季節外れの雪とみぞれの降る気温1度の寒い寒い日だ。Occupywallstのサイトでは、ズコティで寝泊まりする占拠者用の防寒具や雪靴、カイロなど緊急の冬用補助物資寄付が求められている(*23)。本当に大変だろうと思う。東京では、福島の女の人達111人が、か霞ヶ関の経産省前で座り込みを終え、11月5日までは全国の女性達に一緒に座り込みをするよう呼びかけている(*24)。ランチアワーだけでも、行ける人は顔を出して、頭数を数えてもらってほしい。そしてビデオをアップしてほしい(できれば英語字幕付きで)。自分たちの歴史を自分たちで語り作り、そしていつか、銀行の契約書の細かい字まで目を通さなくても信頼できる世の中になれる(戻れる?)ように願っている。
ズコティ・パークで
ブロードウェイで
渋谷で 写真ソース:http://picasaweb.google.com/112808523819835759271
文責:タハラレイコ 写真:記載以外は筆者
リンク:
*1:ペッパースプレー事件の映像:
*2:9月28日の映像は、アワープラネットTVのサイトでリポートしました: http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1243
*3: 私がiphoneで撮ったマーチの映像
*4:ブルームバーグ市長 on OWS (9/30&10/18): http://thinkprogress.org/economy/2011/09/30/333038/mayor-bloomberg-wall-street-make-ends-meet/
http://gothamist.com/2011/10/18/bloomberg_occupy_wall_streets_tents.php
*5:オバマon OWS: http://www.nbcnewyork.com/news/local/Wall-Street-Protests-Obama-Occupy-Wall-Street-Unions-Jobs-Labor-131221814.html
*6:Ron Paul & Ralph Nader Interviewed Together!:
*7:1人の海兵vs30人の警官:
*8:催涙弾ガスキャニスターで倒れた海兵隊員スコット・オルセン
*9-11:OWS sites
http://occupywallst.org
http://occupytogether.org
http://www.nycga.net/
12: マルティーナ・スタロスタ vimeo page (見応えあり):
http://vimeo.com/user2265047
*13:イヴァ・ラディヴォイヤヴィッチ関連ページ(どれも見応えあり):
ブログ: http://www.ivaasks.com/
vimeo (イヴァとマルティーナのOWS関連作品4つもここにアップされています):
http://vimeo.com/ivarad/videos
*14:『誰も革命の瞬間を知らない』英語オリジナル版サイト:
Nobody Can Predict The Moment Of Revolution from ivarad on Vimeo.
*15:『コンセンサス』英語版サイト:
CONSENSUS (Direct Democracy @ Occupy Wall Street) from meerkatmedia on Vimeo.
*16: 上記ビデオが何か国語にも翻訳されているサイト:
http://www.ivarad.com/
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1243
*17:ミアーキャット・メディア・コレクティブ・ウェブサイト:http://www.meerkatmedia.com/
*18:清掃/追い出し中止発表の瞬間 :
*19:「3.11. Fukushimaの世界的意義」イベント: http://www.jfissures.org/todos-somos-japon-presents-global-significance-of-3-11-fukushima/
*20:Todos Somos Japon: http://www.jfissures.org
*21:http://www.charlierose.com/view/interview/11961
*22: http://occupywallst.org/media/pdf/OWS-profile1-10-18-11-sent-v2-HRCG.pdf
*23: http://occupywallst.org/article/urgent-winter-donation-needs/
*24: http://onna100nin.seesaa.net/