『LA Weekly』より。写真上がグレン・フリードマンによるオリジナル。
バンクシー監督『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』(7月16日より公開)の中心人物、ミスター・ブレインウォッシュことティエリー・グエッタが、写真家のグレン・フリードマンに著作権侵害で訴えられていた裁判で、カリフォルニア州裁判所は先週、フリードマン側に勝訴の略式判決を下した。
グレン・フリードマンは、彼の代表作でもあるRun DMCの写真(1985年撮影)を、グエッタが無断で使用・変造し、2008年の「ライフ・イズ・ビューティフル」展で自らの作品として発表、ポストカードやTシャツなどの物販商品にも使用したとして、2009年末にグエッタを提訴していた。
これまでミスター・ブレインウォッシュという人物が、バンクシーが造り上げた虚像なのか、それとも実在するのか、映画を観た人々の間で論議になっていた。しかしこの訴訟が現実に起きたことで、バンクシーが撮ったのは偽ドキュメンタリーではなく、本物のドキュメンタリーであることが明らかになったといえる。
『LA Weekly』の記事
『The Guardian』の記事
Mr.Brainwashことティエリー・グエッタ(『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』より)
(『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』より)
▼7月16日より渋谷シネマライズでロードショー公開、バンクシー監督『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』予告編『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』
7月16日(土)より、シネマライズほか全国順次公開
監督:バンクシー
出演:ティエリー・グエッタ、スペース・インベーダー、シェパード・フェアリー、バンクシー、ほか
ナレーション:リス・エヴァンス
音楽:ジェフ・バーロウ(Portishead)、ロニ・サイズ
2010年/アメリカ、イギリス/87分/英語
提供:パルコ
配給:パルコ、アップリンク
特別協賛:SOPH.Co.,Ltd.
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