骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2008-04-30 10:11


『1000の言葉よりも―報道写真家ジブ・コーレン』クロスレビュー

映画『1000の言葉よりも―報道写真家ジブ・コーレン』のマスコミ先行試写会に、抽選で選ばれたユーザーの方にレビューを書いていただきました。
『1000の言葉よりも―報道写真家ジブ・コーレン』クロスレビュー

1000の言葉よりも―報道写真家ジブ・コーレン
2008年6月14日(土)より東京都写真美術館にてロードショー

【作品解説】

イスラエル人としてパレスチナ問題を撮り続け、危険を顧みず現実を伝えようとする報道写真家ジブ・コーレンに迫るドキュメンタリー


自爆攻撃により破壊された一台のイスラエルのバス──爆発の衝撃と威力を物語り、報道写真家ジブ・コーレンの名を有名にした一枚の写真。タイム誌の表紙を飾り、後に世界中のコンクールで賞を総なめにしたこの写真は、イスラエルの新聞にも掲載された。死んだ自国民の写真を自国の新聞に掲載したのは、イスラエル報道史でも際立った出来事だった。
イスラエル人であるジブ・コーレンがパレスチナの紛争を撮影するのは非常に危険である。彼を駆り立てるものは一体何なのだろうか。
監督ソロ・アビタルは、家族との会話や友人のインタビューを通して見えるコーレンのプライベートな表情、そして時には、暴動の最中、危険な西岸地区で戦犯と呼ばれる人物とのミーティングの様子をとらえる。惨劇を目の前にしてシャッターを切ること、そのトラウマ。幸せな家族を持ちながら、それでも戦場へと向かうコーレンは、ねじれた現実を鮮明に写し出す。

配給・宣伝:アップリンク


キーワード:

ジブ・コーレン / 報道写真 / 試写


レビュー(4)


  • tubabaさんのレビュー   2008-04-18 21:49

    良かったです!!面白かったです!!

     ドキュメンタリーだから、どうかなあ、面白くないかも、と思って行ったのですが、とても面白かったです。行って良かったです。ジブ達の話や、写真なども織り込まれ、テンポもいいし、音楽もいいし、映像も綺麗で、恐ろしい自爆テロの写真も自然に観られました…。後ろ...  続きを読む

  • k36251@hotmail.comさんのレビュー   2008-04-19 00:05

    「ジブ・コーレン」という一人の男を通して見える、伝えること、知ることへの覚悟

    最近見た映画として「アーニー・リボビッツ」を見たが、同じカメラマンを映し出す映画としては全く種類の違うドキュメンタリーだろう。 あくまで映し出される画は、ジブ・コーレン自身の生き様というよりは、彼を通して見える、とある世界の実情、そして世に事件...  続きを読む

  • 知世(Chise)さんのレビュー   2008-04-19 22:31

    強い違和感…

     イスラエルの新聞に載った、一九九四(五?)年のテル・アビブでの自爆「テロ」(「改革」や「民営化」同様現在の日本で最悪のイデオロギー的機能を果たしているこの言葉を本当は使いたくないのだが)直後の現場の惨状を撮影した写真で有名になった(という)ユダヤ系...  続きを読む

  • 稲塚由美子さんのレビュー   2008-04-22 00:46

    イスラエル人がパレスチナを撮るー「凄惨な現実」を記憶させる男がここにいた

    「人々はただ、知りたくないだけ」そう語るコーレンの顔に浮かぶのは、怒りか哀しみか。思いは複雑すぎてかえって無表情にも見える。自爆攻撃で3人死亡したわずか3km先のカフェで、ゆったりとエスプレッソを飲み、談笑するイスラエル人の日常があるのだ。 愛する...  続きを読む

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