骰子の眼

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2011-03-27 12:10


全人類がNOだとしても・・・メディスン・カード・リーディングによる「自分で選ぶ運勢ガイド」3月27日~4月9日版

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
正直いま、不特定多数の方々に向けて発言することはとても難しい。今回、結構長いですが、最後に呼吸法のやり方も書きましたので、それだけでも読んでください。

ご存じの方もたくさんいらっしゃると思いますが、ビートたけしさんの「2万人が死んだひとつの事件ではなく、1人が死んだ事件が2万件あったということ/2万通りの死に、それぞれ身を引き裂かれる思いを感じている人たちがいて、その悲しみに今も耐えている(要約)」という言葉。ほんとにこの言葉通りに、同じ環境に置かれていたとしても、それぞれの立ち位置は全部ちがう。わたし、という個人の思いのなかには、かなしみ、強い怒りやがっかりすること、寂しさ、どうしようもないむなしさ、同時に些細なことに対する感謝やよろこび、とてもたくさんの感情がある。

先週はお米の残りが1kg切っていたため普通に欲しかったのですが買えず、懐中電灯の電池も買えず、ミネラルウォーターも買えませんでした。それでも、いまも特に困らず暮らせているのは、ほんとうにありがたいことだと思っています。12日の夜はお味噌汁をつくっている最中、涙があふれてきました。あんな思いで油揚げを切ることは、二度とないと思う。

週明けは、発熱と声が出せなくなるほど喉に痛みが起こり、さすがに不安が押し寄せてきましたが、どうにもできないのだな…と思ったら、もうどうにでもなあれと覚悟が決まって、いくつかのすべきことがみえてきました。無力である自分を受け容れることって、ほんとに大事でありそこではじめて本来のちからが目覚めるのだと改めて思います。

薬を貰いにお医者さんに行ったとき、地震以降、めまいがおさまらない、とおっしゃる方がいらっしゃいました。はっきりとお話する姿は健康そうにみえるけれど、誰がほんとうはどんな状態にあるのか、自分のこともよくわからない方がたくさんいると思う。買い占めにしてもガソリンにしても不謹慎や罪悪感にしても、わたし、という個人の感情と同時に、みな同じくそれぞれの感情がありそこにしたがって動いているのだと思えば、ときとしてわき起こる怒りやむなしさを、抱いたままでいても仕方ないんですよね。

これは主に、直接的に被災されていない方々に向けて書いていますが、たぶんいま、ほとんどのひとが安心したい、という思いから動いてる。自分を安心させるのは当然のことです。そうでなければひとを助けることなんてほんとうにはできないよ。体調、精神、生活の状況、誰もが同じコンディションであるわけでもない中、自分自身にとっての“正しい”判断ができず、ひとりで立てる状況じゃなくとも無理やりにでも動くことが美徳とされてきたけれども、もしも明日倒れたら、今度は自分が誰かの手を借りる立場になる。

みんな、何かしなければ、と思ってる。けれども、申しわけないから、あとで何か言われたくないから…そういった理由も含めて、いまほんとうは何をすべきかわからないならば、まずは徹底的にご自身をいたわり、ゆるし、愛し、誰からも巻き込まれず巻き込みもしない自分。そんなふうにご自身を建て直し本来のちからを取り戻すために、いまは一生懸命になったらいい。誤解をおそれずに申し上げるならば、それは生きていく個人の前提だと思います。

もしもそれぞれが、誰にも何にもよらず、自分ひとりだけでも立っていられる状態にあるのなら、買い占めなんかきっと起こらないだろうし、自分や誰かを責めたり否定したり、ましてや自分の意見にしたがわせようなどとはしないだろう。だから、常に自分前提なんだと思うんです。

たとえば表現を職業とされる方々、ご自分のお財布から募金されたのなら、震災を大義にしたりなどせず、思い切り“作品”をつくり“発表”されたらいいと思います。募金箱はすでにあらゆるところにあるのだし、今回のことはあえてかかげたりせずとも、すべてのひとのこころのなかにあるのだから。そもそもそれが愛ならば、不謹慎の基準値を超えるわけがない。

そしてご自分の生活費もままならない方、硬貨1枚とて(額に恥じたりするのでなく)きびしいのならば、いまはそれを自分のために貯金して、ためらいなど微塵もなく募金する人間を目指せ! 
具合の悪いひと、不安で仕方ないひとは寝たり、ほっとするものをみたり聴いたり読んだりしよ☆ 

全人類がNOといっても自分がYESならそれはYES。それぞれが他者でも常識でも規範などでもなくただただ自分のYES、愛ならどうするか、にしたがっていけば、必ず調和に向かうとわたしは信じます。というか、それ以外、何を信じるの??? 
放射線漂うこの空の下、基準値という、状況によって変わりゆく不確かなパラダイムに一喜一憂する毎日のなかで。。

じゃあ、いくぜ。

今回は「自分が見たいヴィジョン」です。何もないフレームのなかに、あなたがいま、または今後見たいと思うヴィジョンを描いて、そこから選んでください。そしてもしよければ、そのあと、時間をおいてからで結構ですので、すべてのメディスンをお読みになっていただければと思います。それぞれ別のヴィジョンをあてはめてみてもいいかもしれませんし、いちばんぴったりする感じで。
今回は震災に関するメディスンとして書きましたが、もちろん、お仕事、恋愛、人間関係等、ご自身にとってのヴィジョンとして活用してくださいね。それぞれがいま立っている場所に応じて。


では、Let's medicine!



使い方は、あなたの自由!!

使い方ガイド

*ベーシックな使い方
これから14日間の自分をイメージしながら、ぴん、ときた画像をひとつ選んでクリックしてください。
そこに書かれているテキストが、あなたの14日分のガイドになります。

*自由な使い方
・いま、知りたいことをイメージしてクリック!
・恋愛、仕事、健康など、自分で決めたテーマごとにクリック!
・毎朝、起きたときに今日1日をイメージしてクリック!
・全部クリックして、好きなテキストを選ぶ!
など、自由に、フレキシブルにつかってください。

また、「全体のメディスン」も組み合わせてみてください。

▼直感でクリック!(1クリックでテキストが開き、再度クリックで閉じます)

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▽この画像を選んだあなた

できるなら、ゆっくりとお風呂につかって、あなた自身をじゅうぶんに休ませてあげてください。熱すぎずぬるすぎず、具体的にいえば半身浴がおすすめです。そのとき目を閉じて、あなたのなかのかなしみ、苦痛、痛みや寂しさ、怒り、そして物理的な疲労物質がお湯のなかに溶け出してゆくのをイメージしてみてください。シャワーしかないという方は目を閉じて、頭からつま先、排水溝へと、それらが洗い流される様子をイメージして。
どちらも無理だという方は、太陽や月の光、風、空気のちからを借りてみてください。どんなものでもいい。大事なのは、あなたを苦しませるすべてのものを手放し、あなた自身を大切に、慈しむことです。
わたしは3月11日以降、クリアで在りたい、と強く思いました。たくさんの細胞、血液が流れ、臓器があり、骨が支え、肉と皮膚、それを包む衣服、その外側からでも内がみえるような、肉体の内部を超えてすべてが明らかであるようにクリアで在りたいと。透明の水が自分の外と内部を常に満たし、循環しているように。


▽この画像を選んだあなた

3月11日以降、まるで戦時中のようだと思われた方もいらっしゃると思いますが、これからすべきは復興や再建といったニュアンスとは少しちがうことのような気がします。コンピュータにたとえるならば、完全に初期化し、新しくセットアップする。
そのPCにはプログラムを処理する能力以外、なんのソフトも入っていません。メールもネットも使えない、文字ひとつ打てないところからはじまります。つまり、あなた自身がいままでのプログラム、プロセス、セオリーをすべて捨てて、新しくプログラミングするんです。
さらにいえば、ある基準に沿わないものは、何ひとつ起動させることができません。その基準とは、あなたが無条件に、こころから喜べること、健康で、安らかで、罪悪感やモラル、プライドなど考える間もなく、無理なく自然に隣のひととシェアできることです。
このメディスンを選んだあなたはもう、このPC以外使えないし、使わないと決めてください。そのかわり、今後もしも何か問題が起こったとしても、そのスペックと完璧なネットワーキングにより、粛々と処理されてゆくことと思います。

※このメディスンを選んだからそうなれるのではありません。スイッチを入れなければ、起動しないのと同じように。


▽この画像を選んだあなた

あなたは、どんな情報に反応し、どのような行動をとるでしょう。どんなひとの、どのような姿に共鳴するのでしょう。
今回、見知らぬ誰かの言葉や行為に、多くのひとが揺り動かされたことと思います。それは有名であろうとなかろうと関係なく、誰もが無条件に反応した。反応は、あなたの内にある要素に同調しなければ起こらないものです。共鳴だけでなく、怒りもまた、あなた自身がゆるしていないものに対し起こります。自分のなかにある種が、一定条件の何かに反応して発芽するように。
あなたが反応したものは、もともとなんらかのかたちであなた自身も送り出しているものです。だから、あなたの望む通りのものが集まり、あなたの見る風景となる。そして、あなたが反応するのと当時に、あなた自身の送り出すものに反応するひとたちがいる。 あなたはいったい“何”に反応し、“何”を送り出してゆくのか。いま一度、それを吟味してみてください。
あなたが誰かに揺り動かされたように、あなたも同じだけのちからをもっています。自分がほんとうにしていることはなんなのか、どんな種を発芽させようとしているのか。これは今後、より意識する必要のある、とても大事なことです。


▽この画像を選んだあなた

まずは、あなたが体験したことを、ありのままに受け容れてください。ありのままとは、その体験に対してなんの分析も判断もせず、感情的な色をつけずにみる、ということ。そしてたとえ、その体験になんらかの感情を抱いた、つまりかなしい、つらい、ひどい、といった色をつけてしまったとしても、“そうした感情をもったあなた”をそのまま受け容れてあげてください。
あなたがそのままのあなたを受け容れ、できごとをありのままに受け容れ、ただ流れのままにゆくとき、あなたはすべてと調和します。抵抗せずにだまって身をまかせてしまうと、あなたはすべてと一体になるから、不安も心配もおそれも消えてしまうのです。そしてそのとき、はじめてあなたは真のガイダンスに気づく。
ほんとうは、全部知っているはずなのです。そのことを受け容れてください。焦り走り回る必要はありません。ひとつ息を吐いて流れにゆだね、流れそのものとなって。


▽この画像を選んだあなた

あなたはとてもやさしいひとです。こころが傷つく辛さやかなしみをたくさん知っているから、傷つけることも、傷つくこともとてもおそれてしまう。
けれどやさしさは、傷から目を反らすためにあるのではなく、おそれを受け容れ、癒すためにつかわれるべきものだと思うんです。
あなたは傷から守るために、自分や誰か、何かを否定し、誰かや何か、そして自分を無理矢理変えようとするかもしれない。けれどそのとき、守っているようにみえて、実はおそれを主人にし、あなた自身を置き去りにしている。
いまはまず、傷ついてしまった過去のあなたに、それでもいいのだと声をかけてあげてください。そして傷つけてしまったこと、これからも傷つき傷つけてしまうかもしれない自分をおそれ、責めたり切り離したりせずに、どうぞ受け容れてあげてください。
たとえ何かが奪われるように思えることがあっても、あなた自身が損なわれるわけではない。あなたはやさしいひとです。そして、ほんとうはおそれはあなたのなかにしかなく、幻想であることを見抜く、強さをもっているひとです。


▽この画像を選んだあなた

ひとは強いストレスにさらされたり、不安に怯えたり、緊張が続くとき、とても呼吸が浅くなります。こころを痛めているとき、怒りに震えているとき、からっぽになってしまったようなとき。つまり、あなたがあなたにくつろぐことを忘れ、思い切り笑ったり、生きることを楽しめないときには、あなたのこころだけでなく、細胞や筋肉もその動きを止めてしまう。
いますぐ目を閉じて、ゆっくりと、深い呼吸をしてみてください。行き場をなくし、留まったままの古いものを押し出して、新しい風を光を、あなたのなかに招き入れるように、胸をいっぱいにひろげ、肺、横隔膜、お腹や腰、あなたを形成している臓器、肉、骨の動きが内側、そして外からでもはっきりとわかるように、大きく息を吸い込んで、ゆっくりと吐き出してください。
そうしてあなたの呼吸、リズムを取り戻し、あなたがあなた自身とひとつになるとき、あなたの時間が動き出すはずです。どうぞ、急がずに。



■「全体のメディスン」(2011年3月27日~4月9日)

ひとの抱くおそれのひとつに「拒絶されるおそれ」というものがあります。今回のことで発せられた言葉、情報、行動も、そこが起点となっているものがとても多いと感じました。おそれをもっているとき、何がほんとうのことなのかわからず、おそれを払拭するため、さらにはじき出されないために“正しさ”を求めるのがわたしたちの常ですが、その掟が簡単に揺らぎ、たくさんの「これが本物」が日々量産されゆくいま、ほんとうに大切なことを本気で自覚せざるを得ない時期に入ったような気がします。

まあ、だいたいのことは上に書きましたのであとすこしだけ。

とにかくいまは、自分の本来のちからを発揮すべく、ご自身をたくさんいたわってあげてください。たったひとりになろうとも、というか、たったひとりのあなたが、誰の目も気にせずあなたでいられるように。

おそれから行動するとき、あなたの主人は “誰かの目”です。新たな目があらわれたらその目が主人になり、それを繰り返すことによって、どんどんほんとうのことから遠ざかってしまう。共鳴とは、誰かのヴァイブレーションに巻き込まれることではなく、それぞれのヴァイブレーションが出会い同調し、響き合うことです。まるでいくつもの川が集まって大きな海に流れ込み、ひとつに溶け合うように。

ほんとうの強さとは折れることのないしなやかなものだと思います。あなたとあなた自身をまずはひとつにして、前方に岩があろうとしなやかに軽やかに動き流れるなら、必ず同じ海に流れゆく誰かと出会うはずです。


*****おまけ☆呼吸法*****

どうにも落ち着かない方、不安をなかなか手放せない方。ほとんどのひとが、止まってしまった頭を無理やり動かそうとする状態が続いてきたと思います。グラウンディングできればいいのですが、地面の揺れ動く状況ではなかなか難しいと思いますので、

1. 座っても横になってもどちらでもいいですから、とにかくゆっくりゆっくり、深い呼吸を繰り返してください。実際にやってみると、スムーズに呼吸できなくて驚かれるかもしれませんが、あせらずに。

2. 慣れてきたら目を閉じて、ゆっくり静かに深い呼吸を続けながら、女性の方はご自分の子宮を、男性の方はおへそとか丹田とか、大切なところの下のもう二つの大切なところとかを、赤ちゃんやねこちゃんの頭をなでるようになでてみてください。

落ち着かないとき、寝る前、起きる前もいいかもしれません。余裕のある方は、さらに“自分の中心”をみつけて、そこに意識を置くといいと思います。わからなかったら、両足を少し開き背筋を伸ばしてしっかりと立ち、自分の全体をモニターするような意識で「ちゅーしん」と声に出してみて。身体が教えてくれると思います。こっちは起きたあとがいいですね。

というわけで、Have a great the POWER OF NOW☆
自分や誰かや何かを責める頭脳をどうか、あなた自身の“未来”のために。


ANANONUKES

■ANANYA(アナンヤ)PROFILE

'93年にネイティヴ・アメリカンの智慧を集約した「メディスン・カード」に出会い、それを元に自らカードを作成、ライフワークとして都内カフェ、雑貨店およびイベント等でリーディング・セッションをはじめる。通常はライター、編集、プランナー等、自由業。「SONIC PLATE」暫定運営。タケ・ロドリゲス&ヒズ・エキゾチック・アーケストラにヴォーカリストとして参加。その他、テキストをつかったプロジェクト「LAB.」など。

・webDICEのANANYAのページ


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