骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2010-12-21 17:00


【本日20時半よりUST】映画『ANPO』トーク:"娼婦でいいのか。ヒモでいいのかよ"西川監督×リンダ監督が日米関係に物申す!

映画『ANPO』リンダ・ホーグランド監督、西川美和監督によるトークイベントが本日20時半よりUSTREAMにて配信決定
【本日20時半よりUST】映画『ANPO』トーク:"娼婦でいいのか。ヒモでいいのかよ"西川監督×リンダ監督が日米関係に物申す!

現在、渋谷アップリンクにてロングラン上映中の映画『ANPO』。本日、NYより来日中のリンダ・ホーグランド監督と『ゆれる』『ディア・ドクター』などで知られる西川美和監督をゲストに迎えたトークイベントの模様がUSTREAMにて配信決定した。

気づけば戦争も、安保も、高度経済成長も終わっていたと語る70年世代の西川監督と小学生の時に60年代を過ごしたリンダ・ホーグランド。プレイべートでも仲が良いという2人が国境、年代をこえて2つの国のあり方を問い直す安保50周年を締めくくるトークショーだ。

※番組は終了しました。


 私なんかはすべてをあきらめた世代だ。気づけば、戦争も、安保も、高度経済成長も、何もかも既に片が付き、そして敗れていた。闘う相手もわからず、結託する仲間もおらず、過去やアメリカに対して無感覚でいるしか自分の世代や生活を正当化できない。

 いや、しかし。

 こんなていたらくになることこそが、奴らの狙いだったのではないか?お前ら、思うツボになっていないか。娼婦でいいのか。ヒモでいいのかよ。

 映し出される芸術作品の断片の強烈な圧力に迫られて、どちらの国の国民も、脂汗をかかずにすむ者はいないだろう。日本(娼婦)とアメリカ(ヒモ)。そのはざまに生まれ落ちたリンダ・ホーグランドの静かで燃えるような、祈りの結実である。

──西川美和(映画監督)

リンダ・ホーグランド プロフィール

日本で生まれ、山口と愛媛で宣教師の娘として育った。日本の公立の小中学校に通い、アメリカのエール大学を卒業。2007年に日本で公開された映画『TOKKO-特攻-』では、プロデューサーを務め、旧特攻隊員の真相を追求した。黒沢明、宮崎駿、深作欣二、大島渚、阪本順治、是枝裕和、黒沢清、西川美和等の監督の映画200本以上の英語字幕を制作している。

西川美和監督 プロフィール

1974 年、広島県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学在学中より、映画『ワンダフルライフ』(是枝裕和監督)にフリーのスタッフとして参加。以後、様々な日本映画の現場で活動したのち、2002年『蛇イチゴ』でオリジナル脚本・監督デビューを果たし、毎日映画コンクール・脚本賞のほか国内の映画新人賞を獲得。2006年、長編第2作目の『ゆれる』が第59回カンヌ国際映画祭監督週間に正式出品され、毎日映画コンクール(日本映画大賞ほか)、ブルーリボン賞(監督賞ほか)、読売文学賞(戯曲・シナリオ賞)など数々の映画賞を受賞。
2009年、最新作『ディア・ドクター』が公開となり、報知映画賞(監督賞ほか)、日刊スポーツ映画大賞(作品賞ほか)、キネマ旬報ベスト・テンの日本映画第1位をはじめ映画各賞を受賞した。

作品情報

映画『ANPO』
(2010/アメリカ・日本/89分)
監督・プロデューサー:リンダ・ホーグランド
出演:会田誠、朝倉摂、池田龍雄、石内都、石川直生、嬉野京子、風間サチコ、桂川寛、加藤登紀子、串田和美、東松照明、冨沢幸男、中村宏、比嘉豊光、細江英公、山城千佳子、横尾忠則

公式サイト
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