渋谷アップリンクXにて2010年11月27日(土)より公開される『ベオグラード1999』の上映記念プレイベントが本日20時半よりUPLINK STREAMにて配信することが決定した。
ゲストに社会学者の宮台真司氏を迎えるこのイベントでは「90年代・天皇・そしてテン年代へ」と題した90年代とはいかなる時代であったのか?天皇制についての言及、そしてそれが2010年も終わろうとしている現在に、いかなる遺恨を、そしていかなる希望をもたらしているのか?が語られる。
渋谷アップリンクXで行われる今後の上映も連日、鈴木邦男、辛酸なめ子、松江哲明、康芳夫など多彩なゲストを迎えたトークが予定されている。上映の詳細はこちら。
映画『ベオグラード1999』
2010年11月27日(土)より、渋谷アップリンクほか、全国順次公開
1999年。皇居、新宿アルタ前、ロフトプラスワン・・・当時の右傾化する世相を映し出す荒々しい手持ちカメラの映像からこの映画は始まる。元恋人が当時、新右翼「一水会」に入会したのを契機に撮影を始めた監督は、「一水会」の書記長だった木村三浩に急速に接近していくことになる。やがて空爆直後のユーゴスラビアへ渡航することを知り、随行して首都ベオグラードへ。そこで待っていたのは、民族浄化の虐殺者として名を知らしめていたV・シェシェリ(セルビア副首相)、ユーゴスラビアの大統領、セルビア民兵の指導者たちであった・・・。
それから10年。2005年の一水会相談役の見沢知廉の自殺、2006年一水会事務局で5年間働いた元恋人の突然死に衝撃を受けた監督がようやく完成させたのが本作『ベオグラード1999』である。私的ドキュメンタリーという体裁をとりながら、一水会についての、また90年代についての貴重なドキュメント(記録)でもある。
監督・撮影・編集:金子遊
出演:木村三浩、ヴォイスラヴ・シェシェリ、ヴォスラヴ・コシュトニツァ、一水会活動家の皆さん、西部邁、鈴木邦男、見沢知廉、雨宮処凛、野村秋介ほか
録音:牧野壽永
撮影助手:忠地裕子
現地コーディネイター:ドラガン・ミレンコヴィッチ
音楽:セルビア民族楽団、セルビア日本友好協会
協力:一水会、セルビア急進党、NASYOほか
製作:ベオグラード1999製作委員会
配給・宣伝:幻視社
2009年/カラー/video/80分
公式サイト