骰子の眼

cinema

東京都 新宿区

2010-09-01 19:17


開催せまる『第7回ラテンビート映画祭』、上映作品を一挙に紹介!!

2010年9月16日(木)から新宿バルト9にて開催のラテン映画の祭典、全18作品掲載。
開催せまる『第7回ラテンビート映画祭』、上映作品を一挙に紹介!!
今年のオープニング作品である『Paper Birds』

スペイン、中南米の最新ラテン映画をいち早く日本の映画ファンに届ける『ラテンビート映画祭』の開催がいよいよ間近に迫ってきた。スペイン内戦における喜劇役者の悲壮な姿を描いたオープニング作品『Paper Birds』からコッポラ、オリバー・ストーンの新作まで。この映画祭ならではの、バラエティ豊かな全18作品を一挙に紹介したい。


『Paper Birds』

喜劇役者と彼を慕う孤児の少年の交流を描く人情味溢れるドラマ

今回の映画祭、オープニングはスペインの作品『Paper Birds』。空襲によって妻子を失った喜劇役者と彼を慕う孤児の少年の交流を描く人間ドラマだ。軍の監視に耐えながらも気丈に振る舞い続ける主人公ホルへと無邪気で賢い孤児ミゲル、そしてホルへの親友エンリケの3人は、軍の取り締まりに耐えながらも芸人一座と巡業に出かけ、街に笑いを提供する。しかし時代は軍事政権に突入し、彼等は表現の自由を奪われてしまう。哀愁漂うラテンテイストたっぷりのせつないラストはこの映画祭のオープニングにいかにも相応しく、エンリケ役のルイス・オマール(ペドロ・アルモドバル『抱擁のかけら』)の存在感が大きく素晴らしい。

『Paper Birds』
監督:エミリオ・アラゴン
出演:リュイ・オマル、カルメン・マチ、イマノル・アリアス
2010年/スペイン/115分

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『Paper Birds』

『レボリューション』

10人の気鋭のメキシコの監督達が独自の視点で革命を見つめなおしたオムニバス

ガエル・ガルシア・ベルナル、ディエゴ・ルナを始めとする10人の実力あるメキシコ出身の監督達がメキシコ革命をテーマにそれぞれ独自の視点で革命を見つめなおしたオムニバス作品。小さな村の楽団で演奏しながら特別な客を待つ男、亡くなった父の遺体をメキシコの村に埋葬する女性、木に吊るされた神父を助けるロバに乗った少年少女…。ストーリーや題材は違えど、それぞれの作品に通底する強靭な一本の芯が垣間見える小品集。ベルリン国際映画祭で特別上映され、世界の注目を集め、本国メキシコでは革命の始まった11月20日に封切り予定である。

『レボリューション』
監督:マリアナ・チェニリョ、フェルナンド・エインビッケ、アマ・エスカランテ、
ガエル・ガルシア・ベルナル、ロドリゴ・ガルシア、ディエゴ・ルナ、
ヘラルド・ナランホ、ロドリゴ・プラ、カルロス・レイガダス、パトリシア・リヘン
出演:アドリアナ・バラーサ(『バベル』)、カルメン・コラル、ジャンニ・デルベス
2010年/メキシコ/105分

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『レボリューション』

『アベルの小さな世界』

人気俳優ディエゴ・ルナの不思議なユーモアの感覚をもったフィクション初監督作

上記の『レボリューション』でも監督を務めたメキシコ映画界を代表する人気俳優ディエゴ・ルナのフィクション初監督作が『アベルの小さな世界』である。父親の失踪後、心を閉ざして人と話すことをやめてしまう9歳の少年アベル。母はそんな息子を心配するが、ある朝、アベルは突然話し始め、自分は子供たちの父親だと言い出す。アベルの大人びた振る舞いに戸惑いながらも次第にアベルを頼りにし始める家族。そんな時、2年ぶりに父親が帰ってきた。大人たちの歪んだ世界を冷めた独自の視線で見通すアベル。正しいのはアベルなのか、それとも大人たちなのか。鋭いアベルのその目にこそ真実が浮かんでいる。危ういナイーヴさと不思議なユーモアの感覚をもった一本だ。

『アベルの小さな世界』
監督:ディエゴ・ルナ
出演:クリストファー・ルイス・エスパルサ、カリナ・ギディ、ホセ・マリア・ヤスピック
2010年/メキシコ/85分

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『アベルの小さな世界』

『テトロ』

コッポラ×ヴィンセント・ギャロによるイタリア系移民家族の物語

フランシス・フォード・コッポラ監督が、ヴィンセント・ギャロ、マリベル・ベルドゥ(『天国の口、終わりの楽園。』)をキャストに迎え、ブエノスアイレスを舞台にあるイタリア系移民家族の驚くべき過去を描く。17歳のベニーは、長い間、音信不通だった兄アンジーがブエノスアイレスで暮らしているのを知り、彼の家を訪れる。だが、しばらくぶりに会った兄は、アンジーではなくテトロと呼べと命じ、妻には父親が著名な音楽家であることすら隠していた。モノクロとカラーがフラッシュバックするコッポラの美しい映像、無闇にキレまくるヴィンセント・ギャロの神経質な演技、ラストまでもつれる血縁を描いたストーリー等、本作の見所は満載だ。ベニーを演じる新人オールデン・エーレンライクにブレイクの予感を感じる。

『テトロ』
監督:フランシス・フォード・コッポラ(『地獄の黙示録』)
出演:ヴィンセント・ギャロ(『バッファロー’66』)、オールデン・エーレンライク、マリベル・ベルドゥ(『天国の口、終わりの楽園。』)
2009年/アメリカ・イタリア・スペイン・アルゼンチン/127分

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『テトロ』

『国境の南』

オリバー・ストーンが左派と呼ばれる中南米の大統領達を追ったドキュメンタリー

オリバー・ストーン監督がアメリカで危険人物視とされているベネズエラのチャベス大統領、ボリビア初の先住民族出身大統領となったエボ・モラレス、労働運動の旗手から大統領の座に登りつめたブラジルのルラ、反新自由主義政策をとるアルゼンチンの女性大統領クリスティーナ・キルチネル等、中南米の大統領達を追っていく本作。ストーン監督は彼等の話を聞きながら、米国主導の自由市場政策が中南米で失敗した理由を模索しつつ、カリブ海から南下していく。日本ではあまり馴染みの少ない個性的な中南米の大統領たちの「対アメリカ論」やそのパワフルな姿を知ることができる、見逃せない政治ドキュメンタリーである。

『国境の南』
監督:オリバー・ストーン(『プラトーン』)
出演:ウーゴ・チャベス、ルラ・ダ・シルバ、エボ・モラレス
2009年/アメリカ/102分

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『国境の南』

『わが父の大罪 -麻薬王パブロ・エスコバル-』

コロンビア史上最大の犯罪者パブロ・エスコバルを実の息子が迫るドキュメンタリー

極悪非道の麻薬王として君臨し、コロンビア史上最大の犯罪者といわれたパブロ・エスコバルを、残された実の息子が迫るスリリングなドキュメンタリー。1993年に殺害された父の死後に祖国を去り、アルゼンチンで身元を隠しながら暮らしていた息子セバスチャンは、30歳を過ぎてコロンビアに帰国。そして意を決し、父に殺された政治家の息子や遺族たちと対面する。あまりに恐ろしすぎる暴力の歴史に、果たして赦しは得られるのだろうか。スタイリッシュなオープニングの映像、マヌ・チャオやトム・ウェイツによる音楽も注目。

『わが父の大罪-麻薬王パブロ・エスコバル-』
監督:ニコラス・エンテル
2009年/コロンビア・アルゼンチン/94分
2010年サンダンス国際映画祭ワールドシネマドキュメンタリー部門審査員賞ノミネート、2010年マイアミ映画祭審査員賞・観客賞

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『わが父の大罪 -麻薬王パブロ・エスコバル-』

『愛する人』

会ったことのない母と娘の運命を繊細に力強く描く希望の物語

『彼女を見ればわかること』の監督であり、ノーベル賞作家ガルシア・マルケスの息子でもあるロドリゴ・ガルシアが監督、そして製作総指揮は『バベル』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが務める『愛する人』。母の介護や仕事に追われるカレンは、14歳の時に身ごもった過去があり、出産後に手放した娘のことを忘れられずにいた。その娘エリザベスは、母の顔を知らずに育ち、愛とは無縁の暮らしをしていた。だが、突然の妊娠をきっかけに、まだ見ぬ母への思いを募らせていく。母として、娘として、女として、何かを失いながら生きてきた会ったこともない母と娘。その運命を繊細に力強く描く希望の物語。ナオミ・ワッツ、アネット・ベニングの競演にも注目したい。

『愛する人』
監督: ロドリゴ・ガルシア(『彼女を見ればわかること』)
出演:ナオミ・ワッツ(『21グラム』)、アネット・ベニング、ケリー・ワシントン
2009年/アメリカ・スペイン/125分

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『愛する人』

『命の相続人』

スペインの人気俳優エドゥアルド・ノリエガ主演のファンタジックなミステリー

ディエゴは、今まで数々の難しい手術を成功させてきた優秀な医師。だが、有能であるがゆえに周りの人間の心の痛みや悩みを理解できずにいた。ある日、患者の家族から恨みを買ったディエゴは、銃を突き付けられ瀕死の重傷を負う。数時間後、病院のベッドの上で目覚めると、ある不思議な能力が備わっていることに気づく。人間性を取り戻したディエゴは、自分と愛する人々のために人生最大の決断を迫られる。スペインの人気俳優エドゥアルド・ノリエガ主演、『アザーズ』『海を飛ぶ夢』のアレハンドロ・アメナバール製作の最新ミステリー。

『命の相続人』
監督:オスカール・サントス
出演:エドゥアルド・ノリエガ(『オープン・ユア・アイズ』)、アンジー・セペダ、ベレン・ルエダ
2010年/スペイン/107分

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『命の相続人』

『フラメンコ×フラメンコ』

巨匠カルロス・サウラ監督がフラメンコ歌手やダンサーを華麗な映像美で捉える

史上最高のフラメンコ歌手、ダンサー、そしてギタリストたちのパフォーマンスを長年に渡ってラテン音楽やダンスを探究し、華麗な映像美で人々を魅了してきたスペイン映画界の巨匠カルロス・サウラ監督が捉えたダンス&音楽ドキュメンタリー。アンダルシア出身の名歌手ホセ・メルセ、フラメンコ界のカリスマとして世界に知られるダンサー、サラ・バラス、スペインを代表するギタリスト、パコ・デ・ルシアらの華麗で優雅なパフォーマンスが流麗なカメラワークによって次々と展開。情熱的なフラメンコの世界をたっぷり堪能できる。

『フラメンコ×フラメンコ』
監督:カルロス・サウラ(『フラメンコ』『タンゴ』『ドン・ジョヴァンニ』)
出演:ホセ・メルセ、サラ・バラス、エバ・ラ・ジェルバブエナ、パコ・デ・ルシア
2010年/スペイン/90分

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『フラメンコ×フラメンコ』

『猟奇的な家族』

カニバリズムを扱ったメキシコの注目のホラー作品

メキシコの街中である男が謎の死を遂げた。警察は男の死を不審に思い捜査を開始する。一方、死んだ男の妻と3人の子供たちは“食料”を得る手段を失い途方に暮れていた。彼らは人肉を食料にする怪物一家だったのだ。気が弱く行動に移せない兄、切れやすい弟、計算高い妹、何より一番狂気的に思える母親。それぞれのキャラクター設定が恐ろしいほどに際立っていることで異様なリアリティを醸し出している、メキシコならではのグロテスクな作品。

『猟奇的な家族』
監督:ホルヘ・ミッチェル・グラウ
出演:アドリアン・アギーレ、ミリアム・バルデラス、フランシスコ・バレイロ
2010年/メキシコ/90分

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『猟奇的な家族』

『大男の秘め事』

孤独で気の弱い大男の片思いをリアルに描く

スーパーで夜間ガードマンの仕事をしている巨漢のハラ。大柄な外見に似合わず、気が小さいハラは、ある日、同じ店で清掃係をしているフリアに密かな恋心を抱く。監視カメラ越しにフリアの姿を追いかけ、日に日にフリアへの思いを募らせるハラは、彼女に近づくために、ある行動に出る。孤独で気の弱い大男の片思いが、次第にエスカレートしていく様をリアルに描く。2009年のベルリン映画祭で、銀熊賞・新人監督賞・アルフレッド・バウアー賞をトリプル受賞した注目作。

『大男の秘め事』
監督:アドリアン・ビニエス
出演:オラシオ・カマンドゥレ、レオノール・スバルカス
2009年/ウルグアイ・アルゼンチン・ドイツ・オランダ/90分
2009年ベルリン映画祭銀熊賞・新人監督賞・アルフレッド・バウアー賞

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『大男の秘め事』

『カランチョ』

アルゼンチンの実力派監督パブロ・トラペロが名優リカルド・ダリンとタッグを組んだ話題作

ソーサは交通事故専門のベテラン弁護士。終始、病院のERや警察に出入りし、ハゲタカのようにクライアントを探し回っている。一方、赴任してきたばかりの若い女医ルハンは、ERにひっきりなしに運び込まれる交通事故の被害者の対応に追われ、満足に眠ることさえできずにいた。二人は、ルハンが道で被害者を救援中に出くわし、恋に落ちていく…。アルゼンチンの映画界をけん引する実力派監督パブロ・トラペロが、名優リカルド・ダリンとタッグを組んだ話題作。

『カランチョ』
監督:パブロ・トラペロ
出演:リカルド・ダリン(『瞳の奥の秘密』)、マルティナ・グスマン、ダリオ・ヴァレンスエラ
2010年/アルゼンチン・チリ・フランス・韓国/107分

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『カランチョ』

『10月の奇跡』

無愛想な質屋の主人の戸惑いを淡々と描いた滋味溢れるペルーの作品

無愛想で非情な質屋の主人クレメンテは、生まれたばかりの赤ん坊を拾ってしまう。赤ん坊の世話に困ったクレメンテは、客としてやってきた中年女ソフィアを家政婦として雇い入れる。信心深いソフィアは家事や育児を楽しみ、クレメンテも今まで感じたことのない愛情を赤ん坊に抱くようになっていく。赤ん坊とソフィアの出現により疑似家族が出来上がるが、妻のように振る舞いだしたソフィアにクレメンテは戸惑いを覚え始めるのだった。ぶっきらぼうな主人公クレメンテを中心としてセックス、信仰を絡めつつ淡々とストーリーは進んでいくが、そのなかにも独自の味わい深さが感じられる作品だ。

『10月の奇跡』
監督:ダニエル・ベガ、ディエゴ・ベガ
出演:ブルーノ・オダール、ガブリエラ・ベラスケス、カルロス・ガッソルス
2010年/ペルー/93分
2010年カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞

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『10月の奇跡』

『家政婦ラケルの反乱』

リストラの危機に身体を張って抵抗する中年家政婦の奮闘ぶりを描く

ラケルは、バルデス家で20年以上も働いているベテランの家政婦。無愛想だが黙々とよく働くラケルに一家は厚い信頼を寄せている。そんなラケルの身体を思いやった主は、若い家政婦を助手として雇うことにする。だが、自分の居場所を奪われることを恐れたラケルは、若い家政婦たちを苛め、次々に追い出してしまう。困った主は、ラケルよりも年上の家政婦を雇うことにするが、それが思わぬトラブルを生んでしまう。リストラの危機に身体を張って抵抗する中年家政婦の奮闘ぶりが話題になり、各国の映画祭で数々の賞を受賞した作品。

『家政婦ラケルの反乱』
監督:セバスティアン・シルバ
出演:カタリナ・サアベドラ、クラウディア・セレドン、マリアナ・ロヨラ
2009年/チリ・メキシコ/96分
2009年マイアミ国際映画祭最優秀脚本賞、2010年ゴールデングローブ賞外国語映画部門ノミネートほか

ラテンビート映画祭12
『家政婦ラケルの反乱』

『ルラ、ブラジルの息子』

現ブラジル大統領ルラの半生を描いた感動の人間ドラマ

1945年、後に“ルラ”と呼ばれるようになるルイスは、ブラジル東北部の貧しい農村で生まれた。ルイスの母は女手一つで子供たちを育てていたが、都会へ行った夫からの手紙を読み、上京を決心。トラックで13日かけてサンパウロ州の港町サントスへ向かう。だが彼らを待ち受けていたのは、過酷な暮らしと父親の暴力だった。父の元を離れたルイスは働きながら学問を続け、金属工の職を得る。だが、事故で指を切断。さらに愛する家族に悲劇が襲う…。現ブラジル大統領ルラの激動の半生を描いた感動のヒューマン・ストーリー。

『ルラ、ブラジルの息子』
監督:ファビオ・バヘト、マルセロ・サンチアゴ
出演:フイ・ヒカルド・ヂアス、グローリア・ピレス、ジュリアーナ・バローニ
2009年/ブラジル/128分

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『ルラ、ブラジルの息子』

『ファベーラ物語』

ファベーラ(スラム街)を舞台に5人の監督がそれぞれに描くオムニバス

ブラジルの若手監督たちがファベーラ(スラム街)を舞台に5本のオムニバス・ストーリーを描く。チキンを盗むことに罪悪感を感じそれを戻そうとする少年、凧が原因でフェベーラに迷い込む少年、ファべーラに訪れるつかの間のクリスマス。これまでにファベーラ(スラム街)を描いたブラジル映画にあったような衝撃的な殺人や激しい銃撃戦のみではなく、そこに暮らす人々の素朴で優しいリアルな生活にも焦点を当てた、心温まるオムニバスだ。

『ファベーラ物語』
監督:ヴァグネル・ノバイス、マナイラ・カルネイロ、ホドリゴ・フェーリャ、カカウ・アマラウ、ルシアーノ・ヴィヂガウ、カドゥ・バルセロス、ルシアナ・ベゼーラ
出演:シウヴィオ・ギンダネ、チアーゴ・マルティンス、サミュエル・デ・アシス
2010年/ブラジル/100分

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『ファベーラ物語』

『僕らのうちはどこ?-国境を目指す子供たち』

貧困に苦しむ自国からアメリカへ不法侵入しようする子供達を追った驚愕のドキュメンタリー

貧困に苦しむエルサルバドルやホンジュラスからアメリカ合衆国に不法侵入しようする子供達の一部始終を追ったドキュメンタリー。アメリカに行けば「何か」があると新しい人生を夢見る少年や家族との再会を求めて旅立つ少年たちは、列車に飛び乗って屋根の上に登り、国境を越えようと危険な旅を続けていく。旅の道中で思い半ばで連れ戻される少年や悲惨にも亡くなってしまう少年。そんなありのままの苦難の旅をカメラが伝える、衝撃のドキュメンタリーである。

 

『僕らのうちはどこ?-国境を目指す子供たち』
監督:レベッカ・カンミサ
2009年/メキシコ・アメリカ/82分
2010年アカデミー賞ドキュメンタリー部門ノミネート

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『僕らのうちはどこ?-国境を目指す子供たち』

『キューバ音楽の歴史』

レアなライブ映像を駆使し、キューバ音楽の魅力を余すところ無く捉えたドキュメンタリー

世界中の人々を魅了し続けてきた至宝のキューバ音楽。その魅力や多様性をクローズアップしたドキュメンタリーが『キューバ音楽の歴史』だ。5本から構成される本作のうち、今回は『フィーリン(気持ち)を込めて:昔と今のメイン・シンガー』と『キューバ・ジャズへの眼差し』の2本を上映。1940年代末に誕生し、ギターを爪弾きながら、心の奥の親密な思いを語りかけるように歌うフィーリン。このジャンルは瞬く間に当時の若者の心を捕えたといわれ、歳月を超えて歌い継がれている。このフィーリンの魅力に迫るのが『フィーリン(気持ち)を込めて:昔と今のメイン・シンガー』。一方、チューチョ・バルデスらラテン・ジャズ界の巨匠がリズムの進化や新旧のジャズ・プレーヤーについて熱く語る『キューバ・ジャズへの眼差し』。共にレアなライブ映像を駆使し、キューバ音楽の魅力を余すところ無く捉えたキューバ音楽ファン必見のドキュメンタリー作品である。

『キューバ音楽の歴史』
総合監督:マヌエル・グティエレス・アラゴン、監督:パベル・ジロー、レベカ・チャベス
出演:チューチョ・バルデス、オマーラ・ポルトゥオンド(『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』)、ミリアム・ラモス
2009年/キューバ・スペイン/各52分

『キューバ・ジャズへの眼差し』
監督:パベル・ジロー

『フィーリン(気持ち)を込めて:昔と今のメイン・シンガー』
監督:レベカ・チャベス

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『キューバ音楽の歴史』

第7回 ラテンビート映画祭
[東京]9月16日(木)〜9月23日(木・祝) 新宿バルト9
[京都]9月20日(月・祝)~10月3日(日) 駅ビルシネマ
[横浜]10月8日(金)~10月11日(月・祝) 横浜ブルク13

●東京・横浜

・当日券(1回券):一般1,700円/学生1,500円/小人、シニア、障害者手帳をお持ちの方1,000円
(前売券:一律1,500円)
・回数券(5枚綴り):6,000円(前売り券のみ)※枚数限定販売

●京都

・新作 当日券:一般1,800円/学生1,300円/シニア・小中高生1,000円(前売券:一律1,300円)
・旧作 当日券:一般1,200円/シニア1,000円/大学生800円/小中高生500円(前売券:一律1,000円)
・新作回数券(3枚綴り):4,200円(9月20日から劇場窓口にて販売)

※詳しくは公式ページまで!!
※京都のみ旧作11本の上映あり。詳しい上映作品等についてはこちら

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コメント(1)


  • snow2012   2010-09-20 22:45

    ロドリゴ・ガルシア監督の『愛する人』はラテンビートとは趣きが異なりますが、母性を描いた良作でした。彼の今までの制作スタイルをよりシンプルに、よりメッセージ性を強めた作品です。女性必見!
    来年公開されるそうですので楽しみです。