2010年5月。カンヌ映画祭を今年最も熱く興奮させたのは、ハリウッドの有名セレブではなく、コンゴの路上からやって来た、手作り楽器で誰にも真似できない音楽を演奏する車椅子4人と松葉杖1人を含むバンド「スタッフ・ベンダ・ビリリ」だった!彼らが数々の困難や挫折を乗り越え、2009年にアルバムを世界発売し、大々的な成功をおさめるまでの5年間を記録したのが、本作『ベンダ・ビリリ~もう一つのキンシャサの奇跡』である。
映画の始まりは、2004年。コンゴを愛する2人のフランス人映像作家が、ある日、キンシャサの路上で、ビリリの音楽を偶然耳にしたことから始まった。戦争による混乱と貧困でカオスとなったキンシャサで、障害を持ち、家がなく動物園で眠り演奏する。そこはまるで世界のドン底。しかしその音楽は豊かに輝き、メンバーはとことん前向きだった。2人はビリリに魅了され、彼らのアルバム制作とドキュメンタリー映画の制作を決意。それから5年。数々の困難や挫折を乗り越え、2009年にアルバムが世界発売。わずか数カ月後には、何と大々的なヨーロッパツアーまでが実現。彼らの音楽、彼らのパフォーマンスは、出会った人すべてに感動を呼び起こし、それはまさしく奇跡だった。映画は2009年夏の、その成功までを描いている。「ベンダ・ビリリ」、それはリンガラ語で、「外側を剥ぎ取れ」という意味。障害はあろうとも魂は自由なのだ、外側ではなく内面を見よ!彼らの音楽が、彼らの生き方が伝える強いメッセージがここにある。
2人の監督は「これは音楽映画ではない」と言う。コンゴ社会、ひいてはアフリカ全体の社会的な状況の中で、外側に追いやられ、貧しさに喘ぎ、路上で暮らしている何百万人もの人々のための映画なのである。同時にこの映画は、父と息子の物語でもある。ビリリは、ストリート・チルドレンたちの親代わりの存在だ。特に、“パパ・リッキー”と慕われるバンドのリーダーと、彼が拾い上げた、音楽の天才であるストリートの子・ロジェとの絆は観客に大きな感動と共感を与えるだろう。スタッフ・ベンダ・ビリリは、彼らの歌う歌詞からも伝わるように、いわば、「ストリートに暮らす人々のスポークスマン」。そしてそれは、決してあきらめない、という勇気と希望の物語である。(以上、資料より引用)
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『ベンダ・ビリリ~もう一つのキンシャサの奇跡』
9月、シアター・イメージフォーラム他全国順次ロードショー!
監督:ルノー・バレ&フローラン・ドラテュライ
2010年/フランス/87分/1:1.85/Dolby SRD
原題:BENDA BILILI!
提供:プランクトン
配給:ムヴィオラ、プランクトン
公式サイト
試写会に計3名様ご招待
公開に先立ち、本作品の試写会を観て400~600字程度のレビューを書いて頂ける方、計5名様をご招待します。応募方法は下記から。(※当選された場合に必ず試写会に参加でき、レビューを書いてくださる方の応募をお待ちしています)
『ベンダ・ビリリ~もう一つのキンシャサの奇跡』試写会3名様ご招待
日時:2010年8月20日(金)開場18:00/開映18:30
登壇ゲスト:JICA 飯村学氏(上映後にトーク、21:00終了予定)
共催:東京日仏学院、配給:ムヴィオラ、プランクトン
場所:東京日仏学院 エスパス・イマージュ
(新宿区市谷船河原町15、飯田橋駅JR西口・地下鉄B3番出口より徒歩7分)[地図を表示]
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