BOREDOMS:ギターにはDMBQの増子真二、ドラムにはヒシャム・アキラ・バルーチャやザック・ヒルなどが参加
2010年5月29日に茨城県笠間市笠間芸術の森公園で開催された“Sense of Wonder 2010”。会場となった芸術の森は、広大な敷地と常設野外ステージを有する自然豊かな公園。いたるところにアート作品が点在する。
夏フェスよりも少し早い、新緑が美しい初夏に行われたこのイベントは、一日の時間の経過をステージの演出として強く体感できるものだったように思う。
PE'ZやSAKEROCKの音は日中の日差しと、芝生によく似合い。日暮れ時のキセルには泣きそうになった。
毎年会場にレイアウトされているモチーフが出迎えてくれる
フードコートは地元笠間の出店も出店、にぎわっていた
各々自由に音楽を楽しめる野外ならではの雰囲気
メインステージ後方は広々とした芝生の観客席が気持ちよい
そして、日もすっかり落ちた夜の大トリはBOREDOMS。ライヴの開始時刻が迫ると準備の為に閉鎖されていたメインステージにむかって人が歩き出す。さっきまで明るかった公園が一転、真っ暗。
このメインステージは、フードコートやテントサイトのあるエリアから少し歩いた山の中にあった。昼間は気づかなかったミラーボールのオブジェが木々の影を怪しくうねらせ、視界はちらつくし足元は暗くおぼつかない。その中を、百鬼夜行のように人が歩いている。そんな、現実離れした山道の先から、BOREDOMSが聞こえてきたあの体験をなんと言い表そう。
ドラムを叩き合う音が地響きのように聞こえてくる
最初に目に飛び込んでくるのはあのギターで作られたオブジェのごとき打楽器と、その前に立つEYE。それを中心に囲むのはギターとドラム7台(内2台は神輿で途中入場)。その音は、もはや音楽なのか何なのか、ライヴというよりは宗教的な儀式のように思えた。ステージの照明は炎に見えたし、EYEはシャーマンに見えた。この状況を飲み込むためには、そう“Sense of Wonder”が必須であろう。
BOREDOMSを見終えてバスに乗るころにはすっかり魂を抜かれていて、昼間に見たあの平和な芝生と日の光が遠い日のようだった。
進むにつれてトランシーさが増していく圧巻のステージ
◆BOREDOMS
EYE / YOSHIMI / YO2RO / Hisham Bharoocha / Zach Hill / Butchy Fuego / Kid Millions / Jeremy Hyman /Shinji Masuko
(取材・文:大場小麦)
DVD
『77 BOADRUM -the movie-』
2010年7月7日発売
2007年7月7日にニューヨークで開催されたライヴイベント「77BOADRUM」。BOREDOMSのコンセプトを基に77台のドラムで一斉に演奏された驚愕ライヴパフォーマンスの実態が完全収録されている。
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夏休みも間近
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FUJI ROCK FESTIVAL
2010年7月30日(金)・31日(土)・8月1日(日)
場所:苗場スキー場
SUMMER SONIC
2010年8月7日(土)・8日(日)
場所:千葉マリンスタジアム&幕張メッセ、舞洲サマーソニック大阪特設会場
ワールドハピネス
2010年8月8日(日)
場所:東京・夢の島公園陸上競技場
RISING SUN ROCK FES
2010年8月13日(金)・14日(土)
場所:石狩湾新港樽川埠頭横野外特設ステージ
METAMORPHOSE
2010年9月4日(土)
場所:自転車の国 サイクルスポーツセンター