![[CINEMA]「日本人にこの映画を観てもらいたいし、考え、判断してほしい」─『ザ・コーヴ』レビュアー募集](/article_images/20100510/2425_1273481596_l.jpg "[CINEMA]「日本人にこの映画を観てもらいたいし、考え、判断してほしい」─『ザ・コーヴ』レビュアー募集")
（c）OCEANIC PRESERVATION SOCIETY. ALL RIGHTS RESERVED.
毎年日本で2万頭近くのイルカが捕獲されているという現実。捕獲されたイルカの一部はショーのため世界中の水族館に売られ、残った多くは食用にされている。『ザ・コーヴ』は、このショッキングなテーマを中心に、イルカやクジラをめぐる様々な問題を浮き彫りにした全世界注目のドキュメンタリー映画だ。今や、イルカやクジラは環境保護の世界的シンボルになっていると言っても過言ではない。日本でも多くの人々が、水族館のショーや様々なキャラクター通して親しみを感じているだろう。しかし、本作の舞台となっている和歌山県太地町をはじめ、古くからそのイルカを食用にしている地域があるということは、日本でもほとんど知られていないのではないだろうか。“コーヴ”は入り江を意味するが、本作のタイトル“ザ・コーブ”はまさにこの太地町にある入り江を指している。そこで繰り広げられる日本人でさえ知らないイルカ漁の実態、水銀汚染の危険性、イルカ肉偽装の疑惑を、イルカ解放運動家のリチャード（リック）・オバリーと撮影クルーが、パワフルな展開で次々に明らかにしていく。
2009年のサンダンス映画祭での受賞を皮切りに、世界中の映画祭で続々と受賞。世界各地で驚きをもって迎えられた本作は、2010年にはアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞し、合計で24もの賞に輝いた。日本では、昨年10月に開催された東京国際映画祭で上映されているが、事前に中止を求める声明があったため、警備員が配置される物々しい雰囲気の中で行われていた。満席の客席の中には太地町の関係者も来場しているということで、マスコミ向けに「観客は撮影しないように」という異例の注意が出るなどかつてない緊迫感が漂ったが、観客をグイグイひきつけるエンターテインメント性に富んだ本作は、上映後に大きな拍手を受けた。
も貫くとしており、問題の複雑さを浮き彫りにしている。今や、日本で行われているイルカ漁は世界中の人々に注目される社会問題になっているのだ。
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これだけの話題にも関わらず、『ザ・コーヴ』がこれまで日本で公開出来なかった理由は何か。それは、太地町の漁業関係者を合意なくそのまま映していることが大きい。それに対し、東京国際映画祭でのティーチインで監督は、「モザイクをかけなかったのは映画の信憑性を下げたくなかったから」と答え、オバリーも「このような方法でしか問題を明らかに出来なかったが、これはまぎれもない事実だ。国民には知る権利がある」と語った。しかし、今回の劇場公開では、特定の個人を糾弾することなく描かれている問題自体に関心を持ってもらうため、太地町関係者にはぼかしがかけられている。
世界中で論争を巻き起こしている日本のイルカ漁。イルカだけにとどまらず捕鯨の問題点までもあぶり出した、この衝撃のドキュメンタリーであなたは何を考えるだろうか。（以上、プレスより引用）
映画『ザ・コーヴ』
6月26日（土）、シアターN渋谷ほか全国順次公開！
監督：ルイ・シホヨス
出演：リック・オバリー、ルイ・シホヨス、サイモン・ハッチンズ、チャールズ・ハンブルトン、ジョー・チズルム、マンディ=レイ・クルークシャンク、カーク・クラック
プロデューサー：フィッシャー・スティーヴンス ポーラ・デュプレ・ペスマン
脚本：マーク・モンロー
提供：メダリオンメディア
配給・宣伝：アンプラグド
2009年／アメリカ映画／91分／アメリカンビスタ／ステレオ／PG-12／原題：The Cove
公式サイト
試写会に5名様ご招待
公開に先立ち、本作品の試写会を観て400～600字程度のレビューを書いて頂ける方、5名様をご招待します。応募方法は下記から。（※当選された場合に必ず試写会に参加でき、レビューを書いてくださる方の応募をお待ちしています）
『ザ・コーヴ』試写会5名様ご招待
日時：2010年5月27日（木）開場15:00 / 開演15:30
場所：富士ソフトアキバシアター
（千代田区神田練塀町3富士ソフト秋葉原ビル）[地図を表示]
【応募方法】
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■応募締切り: 2010年5月22日（土）午後3時
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