アップリンクが運営する渋谷アップリンク・ファクトリーが「OPEN FACTORY +MUSIC」と題し、音楽イベントを募集している。
アップリンク・ファクトリーは、1995年10月のスタート以来、映画の上映をメインにライヴ、DJ、トークショー、パフォーマンス、写真展、シンポジウムなど様々なイベントを開催している。そのなかで日時を限定しクリエイター、映画製作者、イベンター、ミュージシャン、NPOなどの活動をサポートする趣旨で無料で会場を使用可能な「オープン・ファクトリー」を実施してきた。今回から行われる「OPEN FACTORY +MUSIC」は、ライヴハウスとして当スペースを利用するミュージシャン、オーディエンスへ向けてより良い条件で音楽を楽しみ、利用者に還元できるうようにしたいという思いからスタートする。
2009年10月ファクトリーで開催されたサンチアゴ・ラトーレ来日公演より、一樂誉志幸+植野隆司
2010年に入り、ホフディランの小宮山雄飛氏がブログでチケット代の値下げを掲げ、7月の渋谷AX公演のチケットをドリンク代なしで販売を開始するというニュースが流れた。webDICEでも新代田FEVER西村氏による、ゆったりとしたバースペースを設けることでドリンクの売上げをアップさせ、バンドに還元したいというライヴハウス運営論や、岸野雄一氏によるマックス・ツンドラ来日公演で実施された投げ銭制度についての提言などを紹介。各所でライヴ興業の在り方が問い直されている。そうした状況において「OPEN FACTORY +MUSIC」は、企画者そしてミュージシャンへの入場料のバック率を一般的なライヴハウスの平均である50~60%に対し、75%とする(ただし2,000円以上の音楽イベントに限るなど条件があり、簡単な書類の提出・スタッフとの相談が必要。詳細はこちら)。還元率を高くすることで企画者とミュージシャンへモチベーションを高めてもらい、ハイクオリティな企画とアイディアをサポート、オーディエンスにも新しい音楽体験が可能となることを期待して行われる。
これまでも発売前の新作音源の試聴会を行いwebDICEユーザーがクロスレビューを行う体感試聴会をはじめ、数々の音楽関連イベントを行ってきたアップリンク・ファクトリーだが、従来のプロフェッショナル/アマチュアの二元論ではなく、音楽を生きるうえでの精神的な糧とするミュージシャン、企画者、そして観客と関わる全ての人がハッピーになれる運営をこれからも模索し続けていくということだ。
OPEN FACTORY +MUSICの詳細はこちら
アップリンク・ファクトリー
東京都渋谷区宇多川町37-18トツネビル1F [地図を表示]
渋谷東急本店右、本店通り200m先交差点手前右側
公式サイト
【ご予約、お問い合わせ】
factory@uplink.co.jp
tel. 03-6825-5502(担当:岩井)
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