(C) 2008 MOLE FILM All Rights Reserved
「家族」という逃れられないしがらみの中で生きてきた二人。父への怒りと憎しみを抱いて社会の底辺で生きる男サンフンと、傷ついた心をかくした勝気な女子高生ヨニ。純愛よりも切ない二人の魂の求めあいを、息苦しいまでにパワフルに描き、プサン国際映画祭でワールドプレミアされるや観客・批評家の熱狂を呼び、ロッテルダムはじめ世界の映画祭・映画賞で、25を超える賞に輝いた本作。韓国では、主人公の運命に涙する観客が続出し、インディーズとして異例の大ヒットを記録した。2009年11月に開催された第10回東京フィルメックスでは、史上初の最優秀作品賞(グランプリ)と観客賞をダブル受賞し、日本の映画ファンに鮮烈な印象を与えた傑作がついに公開となる。
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本作は、俳優として活躍してきたヤン・イクチュン初の長編監督作品。「自分は家族との間に問題を抱えてきた。このもどかしさを抱いたままでは、この先生きていけないと思った。すべてを吐き出したかった」。そんな切実な思いから脚本を書き始め、自分で資金を集め、製作にこぎつけた。自身の感情のありったけを注ぎ込んだ主人公サンフンを演じるのは、もちろん自分だ。途中、製作資金に困って家を売り払いさえした。そこまでの思いでつくりあげた『息もできない』は、まさにヤン・イクチュンの魂そのもの。物語はフィクションでも、映画の中の感情に1%の嘘もない、という。だからこそ、観客の胸を激しく揺さぶる。
すべてを吐き出したかっただけ。ただ自分が見たもの、感じてきたものを書いた。ヤン・イクチュンは、そう語るが、映画の中には、韓国の家族が経験しなければならなかった歴史の哀しみまでもが深く流れている。さらに目をみはるのが、これが長編デビューとは信じがたい映画の完成度である。漢江での名シーン、回想のフラッシュバック、ふと挟み込まれる俯瞰ショット…脚本、キャメラ、編集のすべてにおいて、自身の感情を、大きな運命の歯車がきしむ普遍的な悲劇として描ききる天賦の才能は圧倒的だ。初作品にして「正真正銘の最高傑作!」(ニューヨーク・タイムアウト誌)との称賛は決して大げさではない。(以上、プレスより引用)
『息もできない』
春、シネマライズ他、全国順次ロードショー
監督:ヤン・イクチュン
脚本:ヤン・イクチュン
編集:イ・ヨンジュン、ヤン・イクチュン
撮影:ユン・チョンホ
美術:ホン・ジ
録音:ヤン・ヒョンチョル
製作:ヤン・イクチュン
音楽:インビジブル・フィッシュ
出演:ヤン・イクチュン、キム・コッピ、イ・ファン、チョン・マンシク、ユン・スンフン、キム・ヒス、パク・チョンスン
2008年/韓国映画/130分/1:1.85/ドルビーSR
提供:スターサンズ
配給:ビターズ・エンド、スターサンズ
試写会に5名様ご招待
公開に先立ち、本作品の試写会を観て400~600字程度のレビューを書いて頂ける方、5名様をご招待します。応募方法は下記から。(※当選された場合に必ず試写会に参加でき、レビューを書いてくださる方の応募をお待ちしています)
『息もできない』試写会5名様ご招待
日時:2010年3月10日(水)18:00開場 18:30開映
場所:北の丸・ 科学技術館サイエンスホール(東京都千代田区北の丸公園2-1)[地図を表示]
【応募方法】
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■応募締切り: 2010年3月3日(水)午後3時
※当選者の方のみ、ご応募いただいたアカウントにメッセージにてご連絡いたします。