浅川マキさんが1月17日夜、公演先の名古屋で亡くなった。享年67歳。音楽プロデューサーとして浅川さんや桑名正博さんなどを手がけてきた寺本幸司さんのmixiの日記("http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1391647778&owner_id=667433)によると、ライヴハウスJAZZ INN LAVELYでピアニストの渋谷毅さん、ドラマーのセシル・モンローさんと15日より3日間の公演を行っていたが、最終日の夜、決まった時間に現れなかったため宿泊先のホテルを確認したところ、瀕死の状態だったため病院に運ばれたものの、午後8時にそのまま息を引き取ったという。
ゴスペル・シンガーとして活動していた浅川さんは劇団天井桟敷の主宰・寺山修司氏に見いだされ、1968年から新宿のアンダーグラウンド・シアター蠍座に出演するようになる。その独特な歌唱スタイルで注目を集め、1970年ファースト・アルバム『浅川マキの世界』をリリース。以降、精力的にライヴ活動と作品制作を続けた。ゴスペルやジャズ、ブルースをベースにしたほの暗さに圧倒的な訴求力を持つ歌の力と、徹底した美意識に貫かれた作品、そしてアンダーグラウンドであることに矜持を持つ活動姿勢は、時代をこえて音楽ファンに愛された。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
2010-01-18 10:30
浅川マキさん、公演先の名古屋で逝去
寺山修司に見いだされ、アンダーグラウンドであり続けた孤高のシンガー