「家族の肖像」(C)青木司
春と秋を対とするプログラムと位置づけているフェスティバル/トーキョーは、小劇場を牽引する若手の中から松井周に注目し、F/T09春に続いて09秋でも連続して作品を製作する。09春において、松井はドイツの劇作家、マリウス・フォン・マイエンブルグ作「火の顔」を演出し、戯曲に忠実ながらもそこに現代日本の皮膚感覚・身体性を現出させた。09秋では、彼が主宰する劇団・サンプルとの共同製作で、満を持しての新作書き下ろし公演を行う。松井の作品は現実と虚構の境界を行き来しながら、様々な価値が相対化された世界に生きる人間の生態を描き、演劇におけるリアリズムを根本から問い直し続ける。近作で挑むテーマは、「磁場(=物語)の発生」。「人」と「物語」の関係にこだわり続ける新世代劇作家・演出家が見る現代の“リアル”とは?08年「家族の肖像」が岸田國士戯曲賞最終候補にノミネートされ、今最も注目される松井周と個性的な俳優陣が織り成す、サンプル最新作は必見だ。
「カロリーの消費」(C)青木司
■演出ノート 松井周
磁場について考えています。人間同士の間にも、人間と物の間にも、空間と物の間にも、人間の記憶と者の間にも、それぞれが引き合う力と反発する力のようなものがあって、これらの力がひしめき合う「磁場」があるのではないか?という仮定です。これは私の思い込みかもしれません。しかし、この思い込みこそが私にとって「物語」であり、俳優や観客と共有したい部分なのです。人間を基点にすることなく、「磁場(=物語)」発生装置を作ることができるか?
(以上、プレスより抜粋)
「火の顔」(C)青木司
■サンプル カンパニープロフィール
劇作家・演出家・俳優の松井周が作・演出する劇団。2004年に処女作「通過」と2作目「ワールドプレミア」がそれぞれ日本劇作家協会新人戯曲賞入賞。「地下室」「シフト」と話題作を続けて発表し、青年団リンクを経て、5作目「カロリーの消費」で劇団名を「サンプル」とし、辻美奈子、古館寛治、古屋隆太の3名の俳優とともに劇団として始動した。
※カンパニー公式サイトはこちら
フェスティバル/トーキョー2009秋との共同製作 サンプル(松井周)「あの人の世界」
日時:2009年11月6日(金)~11月15日(日)※日によって、14:00~/15:00~/19:30~のいずれかの開催
会場:東京芸術劇場小ホール1(東京都豊島区西池袋1-8-1)
作:演出:松井周
出演:辻美奈子、古館寛治、古屋隆太、山崎ルキノ、渡辺香奈、奥田洋平、石橋志保、深谷由梨香、芝博文、田中佑弥、善積元、羽場睦子
料金:一般3,500円 学生3,000円 高校生以下1,000円
※フェスティバル/トーキョー2009秋公式サイトはこちら
公演に5名様ご招待
本公演を観て400~600字程度のレビューを書いて頂ける方、5名様をご招待します。応募方法は下記から。(※当選された場合に必ず試写会に参加でき、レビューを書いてくださる方の応募をお待ちしています)
サンプル「あの人の世界」公演5名様ご招待
日時:2009年11月8日(日)15:00開演
場所:東京芸術劇場小ホール1(東京都豊島区西池袋1-8-1)[地図を表示]
【応募方法】
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■応募締切り:2009年11月5日(木)午後3時
※当選者の方のみ当日中に、ご応募いただいたアカウントにメッセージにてご連絡いたします。同日中に必ずメッセージをご確認・ご返信いただける方のみ、ご応募ください。