「スペクタクル・イン・ザ・ファーム」写真:森 友香理
初開催にも関わらず、計7つのイベントに延べ2000名が参加した「スペクタクル・イン・ザ・ファーム」。事前に付近の宿泊施設が満室になったという話を聞き、期待に大きく胸を膨らませながら、webDICE編集部は3名の特派員とともに、新しく生まれたそのアートイベントを体感すべく栃木県・那須に向かった。
■9月26日(土)晴れ
EGO WRAPPIN'AND THE GOSSIP OF JAXX 写真:後藤武浩(ゆかい)
EGO WRAPPIN'AND THE GOSSIP OF JAXX 写真:森 友香理
ヤギによるテープカット 写真:pesce
1つ目は那珂川河畔公園での「リバーサイド・パーク・フェス」。生まれたての小さな野外フェスといった趣で、適度な数の参加者たちがまっていた。会場のフードブースには那須で人気のカフェなどが出店。人気のバーガーやカレーなどのフェス飯も存分に味わえた。参加者の中には、家族連れや赤ちゃん連れなどをちらほら見掛け、ほのぼのとした雰囲気の中スタート。栃木県立黒磯高校吹奏楽部による演奏、そしてヤギによるテープカットと快快により開会式が行われた。そしてIKEBANA、J.A.Mによる演奏。トリのEGO WRAPPIN'AND THE GOSSIP OF JAXXによる演奏は、新曲の披露や、盛り上がる会場に応えたアンコールなど圧巻のステージとなった。
会場を移してグランドホテル愛寿での「宴会劇場 第一幕」。鉄割アルバトロスケットが笑わせ、TUTU HELVETICAが聴かせた。そのまま休憩を挟み「同 第ニ幕」へ突入。やくしまるえつこによる不思議空間の演出のあとは、オオルタイチと康本雅子の初組み合わせだというコンビによるショーが、勢いよく展開。一瞬も目を離すことができないスピード感に、立ち見が出るほどの人が押し寄せた会場は湧きっぱなしに。
オオルタイチ 写真:後藤武浩(ゆかい)
オオルタイチと康本雅子 写真:後藤武浩(ゆかい)
山崎ナオコーラと岡田利規 写真:pesce
その頃、隣り合う山水閣では、山崎ナオコーラと岡田利規による「くらやみ朗読会@酩酊バー」が開催されていた。オオルタイチと康本雅子による演目の音が漏れ聞こえてしまい、静寂の中という当初のイメージからは遠かったが、こちらも当日券はすぐにソールドアウト、立ち見が出るほどの盛況。酩酊バーは、夜遅くまで営業を続けた。
■9月27日(日)曇り
「スペクタクル・イン・ザ・ファーム」写真:森 友香理
曇り空で時折小雨が振る中、那須どうぶつ王国で、フェスの名前にもなっている「スペクタクル・イン・ザ・ファーム」が開催。牧場の緑広がる風景の中、KATHYが踊り、シアタープロダクツとgiraffeの作品を纏ったモデル(人間)と、特別ゲストのモデル(ヒツジ、アヒル、アルパカなど)が登場。客席も使い、大騒動を巻き起こした。
「スペクタクル・イン・ザ・ファーム」写真:森 友香理
七尾旅人 写真:森 友香理
そして、りんどう湖ファミリー牧場グランドステージへ移動。「秋のヒーローライブ on stage」。直前まで侍戦隊シンケンジャーがショーをやっていた舞台に、七尾旅人が登場し、途中、客席で観ていたオオルタイチが飛び入り参加。快快のパフォーマンス、そして最後に浅野達彦グループによる演奏で終了。
快快 写真:森 友香理
阿部海太郎 写真:森 友香理
周りが薄暗くなってきた頃、ニ期倶楽部へ移動。いよいよ最後の演目「七石舞台の演奏会」。森の中の七石舞台で演奏の予定が、悪天候により急遽室内の観季館に会場を変更。会場では、各々ビールやワインを片手にピアノとバイオリン、アコーディオンなど複数の楽器を巧みに操る阿部海太郎の演奏に耳を傾けた。
【番外編】
黒磯201で行われた「華雪パフォーマンス」や、藝術倉庫-レントゲンヴェルケでの石川結介個展「UNFINISHED ELIXIR-未完のエリクシール-」など会場周辺にあるギャラリー、カフェ、イベントスペースなどで、数々の展示やパフォーマンスが行われ、多くの人が訪れていた。
上「華雪パフォーマンス」 写真:pesce
下「UNFINISHED ELIXIR-未完のエリクシール-」 写真:森 友香理