「LGBTによる・LGBTのための」ではなく、LGBTの人もそうでない人も、友人や家族がLGBTだという人も、皆で一緒に盛り上がろうという音楽イベントだ。
音楽祭には、ゲストとして内田春菊が登場。MCには、それぞれゲイ・レズビアンであることをカミングアウトしている、モデルの櫻田宗久、タレントの一ノ瀬文香を迎える。出演アーティストは、アコースティックユニットのryo-ki、下北沢を中心に活動する鹿嶋敏行ほか、都内近郊で活動中のライブバンドsoulitと独特なハスキーな声の持ち主SEKI-NEによるsoulit with SEKI-NE。
会場では、関連NPO・NGOのブースや地元ライブハウスの名物料理が楽しめるブースが出店する。先着100名には、TOOTのアンダーウェア（メンズMサイズ）、ザ・ボディショップのハンドクリーム、ベネトンのコンドームなど音楽祭のテーマに添ったプレゼントを用意している。
この「第1回LGBT音楽祭」、開催のきっかけは「LGBTをキーワードに楽しい音楽イベントができないか」という、しもきた商店街振興組合関係者のひとこと。そのアイデアが、地元ライブハウスの店長やバーのスタッフなどを巻き込み、地域ぐるみで開催するイベントになった。
街全体でLGBTを盛り上げる、という意気込みたっぷりの音楽祭。関連イベントとして、下北の街をそうじしながら歩く「下北沢レインボークリーンウォーク」や交流会、パネルディスカッションなどの開催も。チケットは下北沢や新宿二丁目にある協力店で販売。当日券は、17:00に発売する。
『第1回LGBT音楽祭』
2009年8月28日（金）18:00開場 19:00開演
会場：北沢タウンホール（東京都世田谷区北沢2-8-18）
入場料：2500円 （ワンドリンク付き）当日17:00から当日券発売
※予約・その他詳細は、公式サイトから
出演者：
内田春菊
1984年、漫画家デビュー。漫画家・小説家・女優として活躍中。連載・著書多数。代表作に『南くんの恋人』『水物語』『目を閉じて抱いて』など。小説に『ファザーファッカー』（直木賞候補）、『キオミ』（芥川賞候補）などがある。『私たちは繁殖している』と『ファザーファッカー』で、第4回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。『南くんの恋人』は1994年に高橋由美子・武田真治、2004年に深田恭子・二宮和也でドラマ化された。今回MCを努める櫻田宗久さんとは『オリコンウィーク』誌上でカミングアウトのキッカケをつくるなど親交が深い。
櫻田宗久
「浅草橋ヤング洋品店」をきっかけにモデルデビュー。ファッション雑誌のほか、TV/映画、そして吉川ひなのとの音楽ユニット「☆Spica☆」で活躍。2000年「オリコンウィーク」誌上でゲイであることをカミングアウト。現在は写真家として注目を集めている。
一ノ瀬文香
タレント。グラビアで人気アイドルとして活躍。2009年4月、写真週刊誌『FLASH」誌上と自身のブログでレズビアンであることをカミングアウト。第1回東京プライドフェスティバルにもVTRで登場。その様子はNHK教育テレビ「ハートをつなごう」でオンエアされた。原作作家活動、映像のプロデュース活動、LGBT関連活動なと活動の幅は多岐にわたる。
ryo-ki
メディアや舞台等で活躍中の古賀崚暉（TheStylez）によるソウルフルな歌とダンス、アレンジャーとして活躍中のMISAEのピアノにウッドベースとドラムが絡むアコースティックユニット。シングル『Side Jobs vol.1』が世界のiTunes、Amazonにて発売中。9月にはアルバム『想起 -the life of M-』をリリース予定。
soulit
都内近郊で活動中のライブバンド“soulit”black music を基調にrockとの融合を掲げその洗練されたサウンドとライブの世界観が特徴。2009年にレコハツワンマンライブを2回敢行し、アルバム『Infinite』と『circulator』をリリース。また、Rainbow Ring,LT計画の協力を得て開催するイベント「life-time」は、毎回満員御礼のイベントとして定着。
SEKI-NE
2000年『ASAYAN～超男子ボーカリストオーディション』に15歳で出場、32名の予選通過者の中に選ばれ注目を集める。2002年から、カフェ、バーなどでライブ活動を始め、空気を含んだ独特のハスキーな声で評価を得る。現在は都内のクラブを中心に活動中。
鹿嶋敏行
都内中心にマイペースなライブ活動を展開するフリーランスのボーカリスト。レパートリーはオリジナルの他、ジャズ・スタンダードから和・洋ポップスの名曲まで、多岐に渡る。己が心の求める「うた」を、独自のアプローチとアレンジで表現。日々そのボーカル・スタイルを追及・変革・展開中。
