骰子の眼

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東京都 渋谷区

2009-08-10 14:12


忌野清志郎本人も楽しみにしていた『個展 忌野清志郎の世界』8/22よりラフォーレ原宿

ボス、KING、GOD。さまざまな呼び名で多くの人から愛されるロック・ミュージシャン、忌野清志郎が、本当に楽しみにしていたという個展がついに開催される。
忌野清志郎本人も楽しみにしていた『個展 忌野清志郎の世界』8/22よりラフォーレ原宿
自画像『冬の十字架』(1999年) 画:忌野清志郎

今年5月2日、がん性リンパ管症のために逝去したロック・ミュージシャン、忌野清志郎の初の個展『個展 忌野清志郎の世界』が、8月22日(土)よりラフォーレミュージアム原宿で開催される。

忌野清志郎01
デビュー39周年を記念したイラスト(2009年)

「個展、やろうよ」「個展かぁ。いいなぁ」―こんな会話から端を発した展覧会がついに結実。描きためていた油彩、絵本の原画、イラスト、スケッチなど、未発表作を含む数多くの作品を展示するほか、著名なフォトグラファーが撮影した忌野清志郎のポートレイト、愛用の自転車やヘルメットなどの私物、LPジャケット、ステージ衣装、ファンクラブ会報誌などなどを一堂に公開。展覧会限定の希少性の高い特別映像の公開も計画している。

忌野清志郎02
『デイジーと菊とダリア』(1970年)

RCサクセションとしてデビュー以来、数々のヒット曲をリリース。ソロ活動や多くのミュージシャンとの競演も行い、日本のロックの礎を築き、音楽シーンを牽引してきた忌野清志郎。音楽活動に留まらず、環境をテーマにした『ブーアの森』(TOKYO FM出版)や、父と子の固い絆を描いた『おとうさんの絵』(マガジンハウス)など、自らが絵筆を振るった絵本を上梓。1972年のシングル『ぼくの好きな先生』のモデルが美術の先生だというエピソードはあまりにも有名だが、高校時代、美術室に出入りし、一時は本気で美術の道に進もうかと考えていた忌野清志郎は、油彩やイラスト、スケッチなどを描き続け、個展の実現を望んでいた。

忌野清志郎03
小学5年生の時に描いた静物画(1962年)

今回開催する『個展 忌野清志郎の世界』は、そんな忌野清志郎と共に、8月の開催に向けて水面下で進行していた展覧会である。

忌野清志郎04
デビュー35周年を記念して作られたブーツ(2005年)

尚、展示絵画作品などを網羅した作品集(ぴあ)が会期にあわせ刊行される予定であり、会場では新作のグッズなども販売する予定。また、ポスターやフライヤーなどの印刷物のデザインは、一緒に仕事をしたいとオファーを受けていた横尾忠則氏が手がけている。本展の開催を、本当に楽しみにしていたという意思を引き継ぎ、本人が考案したタイトルをそのままに、ロックな清志郎も、ド派手な清志郎も、過激な清志郎も、温かい清志郎も、『忌野清志郎の世界』を再現する全てをここに集結させる。


■忌野清志郎プロフィール

1951年生まれ。バンドマン。1970年にRCサクセションとしてデビュー、10年連続武道館公演などの実績を残す。1991年バンド活動休止後もソロ活動のほか、俳優や絵本の執筆、サイクリストなど活動は多岐に渡る。2008年2月10日のライブの模様を収録したDVD『忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館』、CD『忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館 2枚組ライブアルバム』、レア映像を纏めたDVD『ブルーノートブルース忌野清志郎LIVE at Blue Note TOKYO』が発売中。
2009年に録音した最新シングル「Oh! RADIO」(6月17日発売)に続き、『忌野清志郎 青山ロックン・ロール・ショー 2009.5.9 オリジナル・サウンドトラック』が7月29日に発売。
公式HP『地味変』http://www.kiyoshiro.co.jp


『個展 忌野清志郎の世界』
2009年8月22日(土)~9月13日(日)

忌野清志郎05

会場:ラフォーレミュージアム原宿
(東京都渋谷区神宮前1-11-6 ラフォーレ原宿6階)[地図を表示]
時間:11:00~20:00
入場料:一般700円 / 学生500円
※忌野清志郎ふぁんくらぶっ会員は100円割引
※小学生以下およびラフォーレカード会員は無料
※詳細は公式サイトから

写真:愛用のパレット

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