骰子の眼

cinema

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2009-07-08 20:00


『東京国際レズビアン&ゲイ映画祭』オープニング作品はスティングの名曲のモデルとなった作家を描いた『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』

今年で18回目を迎える恒例の映画祭が、7/10より新宿バルト9とスパイラルホールで開催!3組6名様にご招待券プレゼント
『東京国際レズビアン&ゲイ映画祭』オープニング作品はスティングの名曲のモデルとなった作家を描いた『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』
『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』(監督:リチャード・ラクストン/2009年/イギリス/75分) 2009年ベルリン国際映画祭・特別テディ賞
イギリスの売れない老作家、クェンティン・クリスプは、出演したテレビ番組がまさかの大当たり。一夜にしてイギリスの有名人となる。しかし、自らをゲイだと公言する彼への世間の風当たりは強く、ついには悪魔呼ばわりまでされてしまう…。1970年代以降のニューヨークを舞台に、スティングの同名曲のモデルとなった老作家の、品格あふれる人生を描いた話題作。主演は、名優ジョン・ハート。

一般上映される機会の少ないセクシュアリティやジェンダーをテーマにした優れた作品を上映する『東京国際レズビアン&ゲイ映画祭』が、7月10日より新宿バルト9とスパイラルホールで開催される。1992年より毎年開催されている同映画祭は、今年で18年目。セクシュアル・マイノリティ界では、唯一、長年継続して行われている歴史あるイベントである。

『パトリックは1.5歳』
『パトリックは1.5歳』(監督:エラ・レムハーゲン/2008年/スウェーデン/103分) 2008年トロント国際映画祭正式出品作品、他
同性愛者嫌いの不良少年がゲイカップルの養子に?デリケートな題材を見事に描いたスウェーデンのロマンティック・コメディ

回を重ねるごとに開催規模が大きくなり、映画の質も向上してきた同映画祭は、例年多くのプログラムで立見・売り切れが続出。また異性愛者の観客もかなりの割合を占めるようになり、現在ではセクシュアル・マイノリティである人たち自身が楽しむための「お祭」でありつつ、異性愛者たちがセクシュアル・マイノリティの豊かなカルチャーに気軽に触れることのできる「アートイベント」として定着している。 2004年度からは、文化庁からの支援もあり、社会的にも認められた映画祭として発展している。

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『ドロール』(監督:ナンシー・キッサム/2009年/アメリカ/88分)
『マルホランド・ドライブ』のローラ・ハリングが主演のブラック・コメディー。マイアミ ゲイ&レズビアン映画祭“Best Fiction Feature”賞受賞作品。

今年の見どころは、昭和10年製作『乙女シリーズ その一 花物語 福壽草』の上映。原作は、自身もレズビアンであった作家・吉屋信子の少女小説である。男社会の中で、36年にも渡り日本を代表する女流活動弁士として活躍し、国内のみならず海外でも高い評価を得ている澤登翠氏と、澤登氏の門弟子である片岡一郎氏による男性視点での活弁付きの上映をおこない、同時に柳下美恵氏による音楽伴奏も付くなど、映画祭ならではの彩られた無声映画の世界をお届けする。

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『乙女シリーズ その一 花物語 福壽草』(監督: 川手二郎/1935年/日本/67分)協力: 東京国立近代美術館フィルムセンター
思春期の繊細な乙女と、兄のもとに嫁いできた義理の姉との間で芽生える、女性同士の温かくも切ない友愛が描かれる。昭和10年という時代にこういった作品が製作されていたことを驚かずにはいられない。7月18日・19日にスパイラルホールで、澤登翠氏、片岡一郎氏による活弁(各1回ずつ)と柳下美恵氏による伴奏付きで上映される。

また、ベルリン国際映画祭やトライベッカ映画祭などワールドプレミア上映され、受賞や話題を巻き起こした最新作など、国内最初で最後の上映の可能性が大きい希少な作品が揃っているほか、公募作品によるコンペティション『レインボー・リール・コンペティション』もおこなわれる。
他にも、恒例の映画祭公式パーティ『ル・グランバル』が、7月10日に新宿二丁目の3会場で同時に開催されるなど、今年も充実した内容で盛り上がりをみせてくれそうだ。

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『この愛の果てに』(監督:サイモン・チュン/2009年/中国(香港)/95分) 第59回ベルリン国際映画祭・パノラマ部門
同映画祭でも、1999年に『愛しのスタンレイ』を上映しているサイモン・チュン監督の最新作。本作は、今年のベルリン国際映画祭でも上映されている。愛とセックス、男娼と純愛、ドラッグとリハビリテーション。様々な境界線を、卓越した感性で観客に魅せつける。

クオリティの高い映像作品と、他では体験することのできないイベントの数々。世界中から選りすぐりの作品が集まる年一回のお祭に足を運んでみよう。

本展のチケットをwebDICEユーザー対象に抽選で3組6名様にプレゼントします。応募方法は下記をご覧ください。



『第18回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭』
2009年7月10日(金)~7月12日(日)@新宿バルト9
7月16日(木)~7月20日(月・祝)@スパイラルホール

【関連イベント】
★映画祭公式パーティ『Le Grand Bal』(ル・グラン・バル)を、新宿二丁目のクラブやカフェの3会場で同時開催!
日時:2009年7月10日(金)22:00~
会場:club ArcH / CoCoLo cafe / ALAMAS CAFE

★CoCoLo cafeにて映画祭関連のパネル展示を開催中!
会期:~7月20日(月・祝)
会場:CoCoLo cafe(新宿二丁目)

※映画祭・スケジュールの詳細はコチラよりご覧ください。


3組6名様にスパイラルホールの招待券プレゼント

【応募方法】

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■応募締切り:2009年7月13日(月)午後1時迄

※当選者の発表は、招待券の発送をもって代えさせていただきます。

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