現在公演中の舞台『ダブル・サイエンス』 (c)Bengt Wanselius
ダンサー、演出家、そして映像・造形作家として、幅広い表現活動を展開する現代芸術家の勅使川原三郎氏の新作『ダブル・サイレンス―沈黙の分身』が、3月29日(日)までBunkamuraシアターコクーンで公演されている。
6年前の作品『Luminous』では“光”をテーマとしたが、今回は“沈黙”をテーマに独自の視点から沈黙、無音を追求する。完全な無音室内で黙っていたとしても、心臓の鼓動や呼吸音など、体内から聞こえてくる音が必ずあるという状況で、人は“沈黙”を経験することができるのか。また、経験できるとするならばそれは強烈な経験となり得るのではないか。勅使河原氏の純粋なる探求心が探し出す“沈黙”の結果とは―。
今回は、勅使川原氏と共に佐東利穂子を始めとするKARASダンサーのグループワークによって創作されている。また、「作品世界を具現化するために世界で最も相応しいダンサーたち」と勅使川原氏が評する10代が中心の若きダンサーたちにも注目だ。
勅使川原氏自身が「新たな次元へ挑戦する作品」と言い切る本作。「劇場空間から、これまでに経験したことがないようなものを創作する」と意気込むだけに、劇場にどのような“沈黙”が出現するのか、斬新な作品が期待できる。
写真は全て(c)Bengt Wanselius
Bunkamura20周年記念特別企画
勅使川原三郎『ダブル・サイレンス ―沈黙の分身』
2009年3月29日(日)まで
会場:Bunkamuraシアターコクーン(東京都渋谷区道玄坂2-24-1)[地図を表示]
振付・美術・照明・衣裳:勅使川原三郎
出演:勅使川原三郎、佐東利穂子、ジイフ、杉下せり、鰐川枝里、塩谷 南、加見理一、高木花文、田切眞純美、山本奈々、林 誠太郎
料金:S席7,000円/A席6,000円/コクーンシート4,000円
★詳細・チケット情報はコチラから