グラフィティ、フォトグラフ、メタルワークを作り続けるアーティスト集団「ESCAVAL」(エスカバル)のメンバーで、写真家の佐々木睦による3年ぶりの個展が、3月16日(月)までアップリンク・ギャラリーで開催されている。ここ最近撮影されたモノクロ写真が壁一面にぎっしりと埋め尽くされ、佐々木睦の世界観がたっぷりと味わえる。
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── 写真を撮り始めたきっかけを教えてください。
撮り始めというより、この先仕事をどうしようかなって感じでバイトしていたときに、同じバイト先に写真家の人がいて楽しそうだったんです。だから、自分もカメラマンになろうと思って、22歳の時に求人募集を探して。でも最初、間違えて映像の方にいっちゃたんですよ。まったく漠然とカメラマンになろうと思っていたので、写真と映像で全然ちがう事を知らなくて。 まぁ、これはこれでいいかなと。それで3年ぐらい経って、やっぱり写真をやりたいなと思って写真家の中川昌彦さんを紹介してもらい、弟子入りしました。それが25歳の頃です。その間にコンパクトカメラで、遊びにいった場所で適当にスナップ撮影する程度で、何となく時間が過ぎてった感じで。
── 写真のどこに魅力を感じますか?
単純に撮って現像してプリントして、本作ったり写真展したりする中で、写真が自分の想像を超えるところですね。
── 今回の個展は3年ぶりだそうですね。
今回は、ここ半年で撮った東京、北海道、アメリカ、パタヤ(タイ)の写真です。東京は日常で、北海道は墓参りに行ったとき。アメリカは友達がやっているバンド「NUMB」と「CREEPOUT」のアメリカ・ツアーに同行したとき。パタヤは年末年始に行ったときに撮りました。なので、撮影が目的で行ったというより、行く先々で出会った人や物、風景を直感や影響で撮影した断片写真を展示しています。
── 今後の予定を教えてください。
今カメラマンの友達と2人で作業場を借りていて、そこでちょっとした自分達や身近な周りの人達のエキシビジョンを出来るようにしたいと考えています。とにかく自分の写真を撮り続けていきたいので、その場所でオリジナルプリントや本やポスターを販売したり、話ができる場所にしたいですね。それが出来れば写真を撮り続けられる環境づくりになると思っています。春頃には、そこで一回目の写真展が出来ればいいですね。
佐々木睦プロフィール
1974年生まれ。写真家・中川昌彦に師事。現在フリーランスのフォトグラファーとして活動中。
『佐々木睦 写真展』
日時:2009年3月16日(月)まで
場所:アップリンク・ギャラリー(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1F)[地図]