「トラックメイカーのドキュメンタリーなので、出演者の話していることを聞いて、その後で彼らの作った音楽をもう一回聴くと、聴き方が変わってくると思うんですよ。そこを一番観てもらいたいなぁと。あと、観る前と後での音楽の聴き方の変化を自分で楽しんでもらいたいと思いますね。僕も映画を作っているうちに変わったし。実際こういう感じで音楽が作られているんだと分かると面白いよね」と語るのは柿本ケンサク監督。
現在25歳にして、すでに3本の劇場公開作を手がけた新々気鋭の映画監督。そんな彼が、初めての長編ドキュメンタリー『JAPANESE TRACK MAKERS』に挑戦した。日本のR&B/HIP HOPを代表するトップ・プロデューサーの素顔や制作活動に密着した作品だ。
「音楽に精通している人はもちろん、これから音楽を作っていこうとする若い人たちも観るだろうけど、そういう人たちに対してメジャーであることがすなわち悪いことじゃないって伝えたくて。逆に、メジャーに安泰している人たちには、若手からの“それでいいの?”っていうメッセージを伝えたかった。そういうどっちに対しても、ドキっとする一言を入れたかったんですよ」
日本のビートメイカーたちが生み出す音楽の裏側には一体何があるのか。本作を<聴いて>みれば、きっとわかるはずだ。
『JAPANESE TRACK MAKERS』
4月4日(金)DVD発売
メジャーの世界でマーケットに左右されずに最先端のビートを作り出してきた国内のR&Bのビートメイカーたち。第1世代の今井了介、D.O.I.、1.5世代のNAO'ymt、SHINGO.S、そして第2世代のUTA等注目のプロデューサーたちが総出演。国内R&Bシーンのパイオニアから期待の新鋭達が語るR&Bとは!? 今作品は、トラックメイカー達の実際の作業風景やインタビューを通して、それぞれのビート作りにかける時に熱く時にストイックな姿勢を余すところなくドキュメント。R&B、HIP HOPファンだけでなく、全ての音楽ファン必見。ワールドワイドなスキルを持つ男達のトラック製作過程の秘密とは!?
監督:柿本ケンサク
出演:D.O.I.、今井了介、MANABOON、Nao'ymt、Shingo.S、UTA
2008年/本編120分/カラー/税込価格¥3,990
販売:アップリンク