骰子の眼

cinema

東京都 渋谷区

2009-02-26 15:44


『マイブラジャーフィルム祭』豪華3部構成で平岡香純特集上映3/7開催

ロッテルダム国際映画祭2009で上映された『落書き色町』を含め、平岡香純の過去の作品が一挙上映される。
『マイブラジャーフィルム祭』豪華3部構成で平岡香純特集上映3/7開催
平岡香純監督

今年1月にロッテルダム国際映画祭で短編映画『落書き色町』が上映され、注目を集めた平岡香純監督。色町で自由奔放に暮らす娼婦たちを描いた本作は、カラフルに彩られた映像がとても印象に残る作品である。3月7日(土)に平岡の過去の作品を一挙上映する『マイブラジャーフィルム祭』がアップリンク・ファクトリーで開催される。併せて、宮本杜朗監督作品の上映やミュージシャン・プリミ恥部のライブなどもおこなわれ濃厚な一夜になりそうだ。


「ロッテルダム国際映画祭はこれまでに私が行った映画祭の中でも一番スケールが大きく、感激しました。一筋縄ではいかない魅力的で新鮮な映画が多く、シネコンで流れるような映画も単館で流れるような映画もたくさんのお客さんで溢れ返っていました。日本では、見たことのない雰囲気の映画は、一般的に“映画好きだけが見るもの”として敬遠されがちですが、映画は個性際立つものほど、もっとリラックスしてニュートラルに楽しむものなのだと思いました」

落書き色町
色町を舞台に、一組の男女の出会いを契機として彼らと周辺の人々が幼児化する様が描かれる『落書き色町』(2007年)

今年1月に自身の映画『落書き色町』を引っさげてロッテルダム国際映画祭に参加した映画監督・平岡香純。現地では彼女のカラフルな出で立ちが話題になったそうだが、その強烈な色彩感覚はそのまま、彼女が作る映画の中では当たり前の景色として存在するものだ。寧ろ、その中でどんな色よりも濃い登場人物達による命を燃やすような即興的な演技と、その描かれ方こそが本当の見所なのだ。

「外に飛び出している人たちが好きなんです。いろんな境界線を超えている新しい人たちや物が。漫画にでてくるような劇的な人や出来事が好きです」

この機会に“平岡香純の映画”としかいいようのないオリジナルでパワフルな映画を堪能してみよう。

ファッション
『ふぁっしょん』(2008年) 監督:平岡香純
ケッペキ
『ケッペキ』(2008年) 監督:平岡香純

■平岡香純PROFILE

1981年生まれ。同志社大学在学中より短編、長編作品を撮り始める。デビュー短編作品『無敵なお年頃』(2001/8mm)、『日の丸』(2001/8mm)、『コノ瞬間、無限。』(2001/8mm+miniDV)でシネトライブ観客賞を受賞し、キリンプラザ大阪、青い部屋、BOX東中野、ロプトプラスワン等で上映。『サイケな夜をあなたと』(渚ようこライブ)(2002/miniDV)、『落書き色町』(2007/miniDV)で調布映画祭2008でグランプリ受賞、ロッテルダム国際映画祭2009など各国で上映されている。
マイブラジャーフィルム


平岡香純特集上映『マイブラジャーフィルム祭』
2009年3月7日(日) 17:20開場

会場:アップリンク・ファクトリー[地図を表示]
(東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1F)
料金:(1)1,000円/(2)1,000円/(3)1,500円/通し券3,000円
お問合せ:03-6825-5502(アップリンク・ファクトリー)

【上映作品】
(1)平岡香純作品 17:30開演

『落書き色町』(2007年/DV/28分) 主演:東美根子(ピカチュウ)、谷内一光
『ふぁっしょん』(2008年/DV/9分) 主演:Pee、ケンジルビエン
『ケッペキ』(2008年/DV/5分) 主演:畑里智絵、藤宮隼
『コノ瞬間、無限』(2001年/8mm/8分) 主演:平岡香純

(2)招待作品 宮本杜朗監督 18:45開演

『フリフリ坊主』(2007年/DV/71分)
壁に囲まれた村の掟を破り、外に投げ出された姉弟、新太郎と真理子がトボトボと旅に出かける破天荒ロードムービー!!!
出演:大王、山田三稀、水内義人、桝本航太、永井心臓、前田博通、多門伸、河本摩美、山本みなみ、青柳花香、今西洋貴、三重野晋一、依田涼太、澤畑凌雅、矢印鉄人、灰野敬二、梅田哲也、バリーエッセン、藍子、マリー岸田、石井モタコ、迎祐輔、オニ、中林キララ、三島悦子、ジョン・マンツ、クスミヒデオ、永吉克之、杉谷日出男、谷口勝彦、渡瀬博巳、渡瀬富貴子

(3)『落書き色町』平岡香純のための『景色だけがある町』 20:30開演

・プレ映画(ロケハン映像) ・プリミ恥部(白井剛史)
平岡香純のすべての映画作品(7年に渡る長編『秘密基地ロマンティシズム』の未収録シーンも含む)の景色だけの映画にプリミ恥部の1stAlbum『シュペルヴィエル』未収録の歌を配す


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